書かないと・・・
でもなかなか筆が進まない
ずいぶんとあちこちい行ったなぁ
イヤ違う
連れて行かれたの間違いだ
北に南に大陸に
なんかいいようにあちこちに連れ回されている
なぜか分かれようとすると
先回りされて待っていたりする
永琳と輝夜の連携で分かれられない
呼び方もいつの間にかお父さん呼びとあなた呼び
もはや家族じゃ無いか・・・?
里などによったときも家族に思われた
偽装はできていいんだが私の精神ががりがり削られる
輝夜からはいい夫婦に見えるからいいんじゃない?
なんて言われるが・・・・そんなモノなんだろうか
愛・・・が無いとは言わない
だが
不快に思ったりしているのでは無いだろうか
そんなこともおもってしまう
だが
野宿の時のテントもどきもなぜか川の字だったことがある
そのときは心臓が止まるかもというほど驚いた
だんだん躊躇が無くなってきてこっちが精神をすり減らす
「はあ・・・・」
「どうしたの?お父さん?」
「・・・なんかな・・・お前達二人に引きずられて生きている気がしてきてな・・・」
「「引きずっているもの。当たり前でしょ?」」
ここまで来るともうあきれて声も出ない
「永琳いつまでこんな生活を続けるつもりだ?」
「ん~そろそろいいかしらね。あちこち移動してだいぶ攪乱できたでしょうし」
「光淵と一緒に暮らせるところを探さないといけないわね」
一緒に住むことはもはや前提・・・
永琳には昔世話になっていたこともあり断りにくい
「もう・・・何も言わん・・・」
その瞬間二人がいい笑顔で向き合いガッツポーズをしていたのは見逃さなかった
ああ・・・
完全に逃げられない・・・
「何で私なんだ・・・」
「「強いし、その力を知りたいから。」」
「それでかよ・・・」
「私の場合、いてくれれば食料とかの心配ないしね」
「勝手に倉庫扱いか・・・勝手に奥さんになってる永琳はどうなんだ?」
「別になんともないわ」
あっけからんとした返事だ
「あなたが私の部下として働いていたときから恋人じゃないか?ってよく言われていたしそんな目で見られていたからそんなに抵抗はないわよ」
そんな昔からそんな感じで言われていたのか・・・・
「すまないな・・・・永琳・・・そんな昔から」
「いいわよ。今更だしね。それに追われる者同士。不老不死同士一緒にいたいと思うものよ」
そうだ
もう彼らに寿命は存在しない
私と同じように
ひとつの世界を押し付けられている私とは違う
二人っきりで生きていかなければならない
だが・・・私もいつまでこうしていられるか知らないのだ
突然死んでしまってもおかしくはない
もともと私がなぜ命を魂をもらったのか全く知らないのだ
もし
私に魂を宿した者が私を消すことにしたら
逆らえないだろう
ならば・・・・
私は一緒にいるべきなのだろうか
私が消えてしまっても
覚えてくれる人がいる
それはある意味幸せかもしれない
まったく・・・永琳にはかなわない・・・
いつも私は折れる側だ
前はそうでは無かったはずなのだが
彼女にも何かあったのだろう
この件に関しては私は完全にお手上げだ
「お手上げだ。従うことにしよう、私の捜し物は待つことにしよう」
「そう、ありがとう、光淵」
柔らかな笑顔で永琳は答える
「そろそろ、行くか」
その言葉でみんな立ち上がり荷物を持つ
3人はゆっくり竹林の中に足を進めていった