東方魂探録   作:アイレス

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なんとか仕上がりました
戦闘描写が何とも言えない
書くのが苦手だから主人公が圧倒的になったともいえるかもしれないけど・・・



UAは1730とまだ低いですがいつの間にかお気に入りが20件も行っていてうれしくなりました。
こんな駄作をお気に入りしていただいただけでも無感量です。
これからも頑張って続けようと思います。


第27話

萃香の家から出た瞬間

みぞおちに一発

顎に一発拳をもらい飛ばされる

腰の入ったいい拳だった

 

なにも構えもとっていなかったためもろに食らった

そのため地面をのたうち回るぐらいしかできない

そんな彼を心配するのは天魔と射命丸だけ

鬼の二人は家の中のため何があったのかは知らない

 

みぞおちとアッパーを放った二人の目は冷ややかなものだ

 

「すまん・・・あまりに心配だったんだ・・・許してくれ・・・」

 

そんな言葉しか出てこない

あまりに自業自得だ

こんなこと言える立場じゃ無い

しかし

言わないと追撃が来そうだったのだ

 

「女性を放り出して鬼の元へ突っ走るのはどうなのかしら~?」

 

沈黙するしか無い

そして

謝り倒すことになった

 

それをこっそり見ているのが鬼二人

 

「・・・完全に尻に敷かれてないかい?あれ・・・」

 

「くく、そうだね。最後にこんな光景が見れるなんて思わなかったよ」

 

天魔も射命丸もどうすることもできずただ苦笑い

そのとき

光淵にくってかかった白狼天狗がものすごい勢いでやってきた

 

 

「天魔様!大変です!」

 

「どうした!」

 

「陰陽師や武士が攻めてきました!しかも・・・鬼の皆さんが倒れて・・・」

 

「何だと!?」

 

「それに奇妙な天狗や鬼が相手側にいてそいつらにやられた妖怪も同じような感じに!」

 

「何だと!?」

 

それを聞いて永琳が答える

 

「そういえば・・・途中で見たわね。なんか禍々しい気と穢れだったわ、ここなんか比べものにならないほどの」

 

「・・・おそらく傀儡系の術だろう死んだもしくは殺した妖怪を使っている。たぶん術者を倒しても意味は無い。傀儡になった妖怪は全て倒さなければならないだろう」

 

「そうね・・・・その可能性が高い」

 

「天魔、鬼の傀儡は私がやる。その他の妖怪を複数で確実に倒してくれ。なるべくここに近くまで引き寄せろ」

 

「お願いします。光淵様。射命丸!烏天狗や白狼天狗、河童に伝えろ!鬼は光淵様が相手をしてくださる。それ以外の妖怪、人間どもを複数で倒せと!」

 

「了解しました!」

 

そう言ってものすごい勢いで射命丸は飛び立った

 

「そう言うだろうとは思ってたけど・・・はあ・・・」

 

「悪いな、永琳。一応ここの中で上の方にいるんだ。それ相応の働きをしなければならないだろう?何もせずにいたらあいつらと同じだ。」

 

「そうね。それじゃあ鬼の治療でも手伝ってくるわ。そこの二人は大丈夫みたいだけど」

 

「勇儀と萃香は天魔のところに行っておいてくれ。神便鬼毒酒を奴ら使っているようだからな」

 

「悪いね・・・同じ人間なのに」

 

「私を人間扱いする方が少ないさ」

 

苦笑しながら刀を取り出す

 

「正直なところ自分で人間じゃないと思っているんでね。それじゃ永琳行ってくるよ。」

 

「速攻で終らせなさい。一応逃げてる身なんだから」

 

「はいはい、了解いたしました」

 

そう答え麓に向かって飛び出した

 

 

「あの術式凄いですね!これでこの山も平和になる」

 

「それにしても、妖怪を倒すのに妖怪を使うとはいいものですな」

 

「我々を食らい恐れさせたのだこれぐらい罰でもなんでもなかろうて」

 

「はははははは、違いない!」

 

笑い声が響く

 

「何だ!きさ・・・ガっ・・・」

 

ドタバタの騒がしくなる

 

「何事だ!」

 

陣の内側にいた全員が出てくる

もちろん結界を張って

そこには外にいた警戒の武士を全員切り倒した光淵がいた

足下には傀儡に使った鬼の首があった

 

「何者だ!貴様!」

 

「まて・・・もしや輝夜殿のお父上・・・光淵殿では無いか?」

 

一人の陰陽師が光淵に気づく屋敷に結界を張るよう言われてきたという陰陽師だ

 

「輝夜殿がお帰りになられて姿が見えなくなり、心配しておりましたが妖怪に攫われておられたのですね」

 

「しかし光淵殿は黒髪のはずだが・・・・」

 

「妖気のせいだろう。」

 

勝手に妖怪に攫われてことになっている

 

「おい、陰陽師ども・・・ここがどこか知っているよな・・・?」

 

「ええ知っていますとも。妖怪の蔓延る山でしょう?だから浄化しに来たのですよ。あなたも大変ですねぇ攫われるとは」

 

 

「違うな」

 

「「「「???」」」」

 

全員が首をかしげる

 

「この山に住む鬼・・・酒呑童子、星熊童子そう呼んでいる二人は私の友人だ」

 

「な・・・」

 

「それに私はこの山を統治していたこともある。さあ、ここまで言えばもう分かるだろう」

 

顔面が蒼白になった陰陽師が叫ぶ

 

「殺せ!そいつは妖怪どもの上位のものだ!」

 

武士が飛び出してくる

陰陽師は動かない

当たり前だ接近戦になると彼らはあまり動けない

妖怪ならなんとかなるだろうが人間には意味が無い

 

面倒臭い

そして

あまりにもくだらない

妖怪を生み出す元となったのは人間であるのに

そして上に報告されるのもあまり良くない

なら

皆殺しだ

全力で威圧を放つ

気絶しない程度に

 

全員の動きが止まる

恐怖で何もできない

 

「な・・なんなんだ・・・」

 

「世界の残骸さ」

 

能力を行使する

 

正面に上部に左右に大量の剣や刀、槍が現れる

 

「これは世界に残された神造武器、もしくはそれに類する物。世界から捨てられた廃棄物そのなれの果て。私はそれを管理する物誰かしらに造られた管理者の意識の集合体」

 

彼らはただ呆然と彼の告白を聞くだけだ

 

「今回は・・・運がなかったな。今私の機嫌は最高に悪いんだ。」

 

「あり得ない!あり得ない!そんな存在が我々に干渉するなど!そしてその存在は我々人を守るためにあるはずだ!なぜ・・・なぜ人外に荷担する!」

 

陰陽師の一人が叫ぶ

そいつを冷たい目で睨みながら答える

 

「お前達の所行に呆れた。絶望した。まだ・・・妖怪の方が人間的だった。それだけだ・・・それじゃあ、消えろ」

 

一斉に全ての武器が打ち込まれる

悲鳴を上げる暇も無く

彼らは肉片と成り果てた。

それと同時に武器はかき消える

 

「さあ、戻ろう。彼らも苦戦しているだろうから」

 

きびすを返し彼は山へ戻っていった

 

残りの動く死体、ゾンビを片付ける方が時間がかかった

あちこちに散らばっていたからだ

これには鬼も加わった

自分たちが動けないぶん別の妖怪が頑張っていた

そして最後の地上での仕事だった

 

「終わったな」

 

「終わりましたね」

 

「ええ」

 

輝夜と永琳も最終的に参加していた

ある意味興味本位だったが

 

 

「すまない。助かったよ光淵」

 

話しかけてきたのは萃香だ

後ろには勇儀や他の鬼達もいる

 

「・・・・行くのか?」

 

「ああ。思ったより長くなったけれどね」

 

「いつか・・・また会おう。そのときは酒をめいいっぱい飲ましてやる」

 

「ああ、期待しているよ」

 

そう言って笑う

それだけだった

彼らにはそれだけで十分だった

彼らは静かに山から立ち去っていった

最強の鬼が静かに

地上からいなくなった

 

「・・・いなくなると・・・なんとも寂しくなるものなのですな・・・」

 

天魔が降りてきたそう呟く

なんだかんだで一番鬼と関わってきたのは彼だ

寂しく思うのはそうかもしれない

 

「私たちも行こうと思う。長居すると奴ら以上に面倒を呼び込みそうだ」

 

「そう言うと思っておりました。射命丸」

 

「は!」

 

射命丸が降りてくる

手には大きな袋が握られている

 

「食料と水です。少ない物ですが・・・」

 

「いや、ありがたい。この姿では里に簡単に入れないからな。ありがたく頂戴する」

 

「そう言っていただけるなら幸いです。・・・・いつか何かあったら我々に相談ください。必ずあなたの味方に付きます。」

 

返事はしない

書ける言葉が見つからなかった

断っても勝手にやってくるだろうから

頭を下げ

永琳と輝夜とともに山を下る

射命丸と天魔はその姿を見えなくなるまで見ていた

昔、光淵が去って行ったときの落差に寂しさを覚えながら




今度からしっかり確認して書こう・・・
すごく大変だった・・・

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