東方魂探録   作:アイレス

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前、忘れていたことを思い出して蒼白になりました。作者です

何を忘れていたのか

萃香との約束そして酒呑童子の討伐

先に輝夜と永琳の話を書き進めて今日気づきました
今日の投稿分は突貫的にくみ上げたものです
命蓮寺と同じ間違いをするところだった

誤字脱字はご了承ください
報告をいただければ幸いです


第26話

走る走る

ただひたすらに走る

森の中を人気の無い街道を

必死で走る

輝夜と永琳をおいてきていることなど

頭から抜け落ちていた

あまりに驚愕の噂だった

 

 

酒呑童子を討伐した

 

 

輝夜に構っていて余り妖怪の山に行っていなかった

それに萃香は伊吹山にいてほとんどいなかった

勇儀はいたが

ほとんど萃香のために行っていたようなものだ

都に住見始めて行きにくくなり

それで若干足が遠ざかっていた

 

いつかはこの日が来るだろうと思っていた

理解しているはずだった

だが

実際にそんなことを聞くと

平静を保っていられなかった

 

自分でも意外だった

こんなに取り乱すとは

意外にも萃香のことを気にしていたのだろうか

よく分からない

妖怪の山まであと少しだ

 

 

 

「な・・・何だったんだ?さっきの突風は?」

 

「分かりません。・・・・妖怪でしょうか・・・?」

 

「こんな昼間からか?」

 

街道を進んでいた陰陽師と武士の集団だった

突然背後からものすごい突風と砂嵐を受けたのだ

原因は光淵だがこれらには見えていなかった

 

「それにしても酒呑童子がまだ生きているって本当ですかね?」

 

「頼光殿が言うには首を切ったときあまり手応えが無かったそうだ。」

 

「それで妖怪が多く住んでいると言われるあの山ですか・・・」

 

「鬼が数体確認されている。鬼の他にも天狗や河童もいると思われる」

 

「・・・この人数で大丈夫なんですか・・・?」

 

陰陽師が四十数名武士が百名前後

鬼や天狗がどれほどいるのか分からないなか

あまりにも少ない

 

「安心しろ。方法は考えてある」

 

そういった者の顔はひどく醜いものだった

 

 

 

光淵は山を駆け上がっていた

道など無い

崖なども飛び越え勇儀の家のある場所へ向かう

 

「そこの人間! ここは我ら妖怪の治める山である! 無断で進入するのを我々は良しとしない! 即刻ここから立ち去るがいい!」

 

目線を上に上げると白い髪をした少女が一人空を飛んでいる。あの犬みたいな耳と尻尾が生えているところを見ると、白狼天狗の一人だろう

見覚えは無い

新しく配属された子だろうか

 

「私の名前は八雲光淵。伊吹萃香、星熊勇儀の二人に会いに来た」

 

「ダメだ!許可が無い限りこの山に入ることは許されない!今すぐ戻らなければ力ずくで追い出させてもらう!」

 

「・・・・これを持っていてもか」

 

星熊杯と伊吹瓢を空間から取り出す

実力者ならこの時点でそれが何か相手が何者か分かるはずだ

 

「そんなモノが証明になるか!」

 

そう言いながら斬りかかってきた

慌てずに空間からデュランダルを剣の振り抜く位置に突き出す

不壊の剣と下っ端の持つ名前無き剣

折れるのは名も無き剣である

甲高い音とともに白狼天狗の持っていた剣が折れる

その天狗は折れた剣と何も無い空間から出てきた剣を見て目を見開いている

 

「これ以上私を煩わせるなら実力を持って進ませてもらう。その場合命の保証はしない。二人の前にまで連れて行け。もしくは天魔を連れてこい。」

 

刀の刃を首筋に軽く当てながらそう言う

うっすら首に血がにじむ

もう完全に泣き顔で涙がボロボロ出ていて答えは無い

 

「あやややや・・・・その子を殺すのはやめてもらえませんかね・・・」

 

一人の烏天狗が飛んでいた

どこか見覚えがある

 

「・・・・天魔の補佐官の娘か。射命丸文・・・だったかな」

 

「あやや・・・・なぜ知っているのですかねぇ・・・」

 

「天魔から紹介されたこともあるんだがな。さすがは鳥。覚えが悪いようだな」

 

「・・・・・・」

 

「ヒントだ、伊吹萃香、星熊勇儀の友人」

 

「・・・・・まさか・・・・八雲・・・光淵様ですか?」

 

「正解だ」

 

「どうぞこちらに、何所へ行く予定でしょうか」

 

見事に着地しかしこまって尋ねてきた

 

「萃香が討たれたと聞いてな。心配になってきたんだ。ここにいるか?」

 

「はい、いらっしゃいますが・・・・」

 

「悪いのか・・・?」

 

「元気です。しかし嘘をつかれ毒酒を飲まされ・・・その・・・落ち込んでいると言いましょうか・・・」

 

だろうな

嘘をつかれることは嫌いだが生きるため嘘をつくぐらいは許容する

彼女は人間が大好きなのだ

かまってもらうために人を攫うのはどうかと思うが

 

「とりあえず萃香のところへ行く。・・・こいつはどうする?」

 

泣きまくって文との会話で気絶した白狼天狗の首根っこをつかんで持ち上げる

 

「私が抱えていきます。」

 

白狼天狗を抱え先導する

そしてそのまま萃香のいるところまで送ってくれた

 

「すまないな文。その子にも謝っといてくれ。それと一応天魔にも伝えてくれ・・・・」

 

「分かりました。他には?」

 

「・・・・おいてきた女性が二人、八意永琳、蓬莱山輝夜という二人が来ると思うから来たら私のところにつれてきてほしい」

 

「分かりました。上層部と警戒部隊のメンバーにも伝えておきます」

 

そう言って気絶した白狼天狗を抱えて文は飛んでいった

 

「その声は・・・光淵かい?」

 

その声とともに家の扉が開き勇儀が出てきたその後に萃香が出てくる

 

「久しぶりだな、勇儀。大丈夫だったか?萃香」

 

様子を見ても分かるぐらい落ち込んでいたが

 

「まあ・・・なんとかね・・・上がって行ってくれ」

 

本当に大丈夫だろうか

本当に堪えたのだろう

以前のような元気が無い

 

「ほんといいときに来たよ・・・実は地底に行こうと思ってね。今日行く予定だったんだ」

 

「・・・・そこまでするか」

 

「なんかね・・・辛くてねぇ・・・酒を飲んでも忘れられないのさ・・・あの時の彼らの声と目線が・・・」

 

萃香はそう言ったきり黙ってしまった

代わりに勇儀が話し出す

 

「私もついて行くんだ。ちょっともう鬼にとっては居づらくなっちまったからね」

 

「そうか・・・静かになるな・・・」

 

「光淵もどうだい?見たところその髪と目じゃ・・・」

 

「それも考えたんだがな下手に潜るとやばいことになりそうだからな」

 

「やばいこと?」

 

扉がノックされ外から声がかけれる

 

「射命丸です。光淵様、八意殿と蓬莱山殿がいらっしゃいました。それと天魔様も来ています」

 

「ちょっと待っていてくれないか。すぐ行く。」

 

「連れかい?」

 

「そんなところだ。萎縮させちゃあ悪いから外で話してくる。」

 

「ああ、いいよ。それぐらい気にはしない」

 

勇儀から返事をもらい外へ出る

 

出た瞬間

私を待ち受けていたのは

二人分の拳だった

 




順調に進んでいたと思ったらこれだ
気をつけないと・・・
幻想郷・・・どこから主人公をぶち込むか

その前にこのあとどうしよ

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