東方魂探録   作:アイレス

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たいがいなキャラ崩壊です
まあ、私自体がつんけんしたような、殺伐?
な物語を書くのが苦手なのもあるかも

おかげで性格がだいぶ丸い気がするよ



第17話

はてさて、なにやら酒呑童子こと伊吹萃香と星熊童子こと星熊勇儀の2人の鬼と酒虫を探すことになってしまった。

八雲光淵である。

朝っぱらから酒の催促をされ勇儀と2人であきれてしまった。

 

昨日飲んだ酒は驚きすぎて味が分からなかったからくれと・・・

 

まあ、いいんだが伝説の古酒の100年物だ大事に飲んでほしいものである。

 

が、思った通りカパカパ飲みやがった

2壺丸々飲み干してほろ酔いとか鬼は蟒蛇だ

勇儀も蟒蛇のようだがまだ遠慮があるぶんましだ

飲んでも一杯だったしな

朝から酒の時点でアレではあるが・・・

 

そして夕方にはここに戻ることにして、手分けして探すことになったのだが

 

「意外とすぐ近くにいたのか・・・・」

 

川の崖側に小さな隙間が空いており、調べてみると奥に空間がありそこに酒虫がうじゃうじゃ居たのだ

気色悪いぐらい

 

「あっさり過ぎるな、そして萃香が大喜びで飛び込みそうだ」

 

目の前にある池は全て酒で出来ている

萃香垂涎の物だ

1日持つかな?

あいつなら速攻で飲み干しそうだ。

だがそんなことしたらこいつらは死滅するだろう

全種類ずつぐらい持って行くか

どちらかがくる前にさっさと作業した方がいいに決まっている。

 

 

戻った時はもう夕暮れ時2人は戻ってきていた

 

「見つかったのか?」

 

「全然ダメだったこの山も外れかぁ・・・」

 

「・・・・・・・何所を探していた?」

 

「「え?森の中」」

 

手で目を覆う

 

「お前ら・・・酒虫を虫だと思っていたのか?」

 

「「え?」」

 

「ほら、捕ってきてやったぞ」

 

いつも通り空間から酒虫を入れた壺を出す

2人がそれをのぞき込む

 

「「魚!?」」

 

まあ、虫って言ってるから虫を想像するよな

だが酒虫は魚と見た目は同じだ

海猫みたいな感じだな

 

「え?海猫って猫と違うの?」

 

・・・・そこからかよ

知らなくても仕方ない気がしてくる

普通山に住んでいる鬼は海にまで出ないだろう

知らなくて当然だ

 

「それで、この1匹だけかい?」

 

「いや、体がむずむずするぐらいたくさんいた」

 

「それなのにこれ1匹なのかい?」

 

「そこに居た全種類は捕まえてきた、捕りすぎると悪いからな、他のやつも持っている安心しろ」

 

萃香が目をきらきらさせ尋ねる

 

「どれくらい居た!?」

 

「・・・・うんざりするほど」

 

目をそらし答える

勇儀は、あっ、と察した感じになり手を顔の前で立て謝ってきた

 

「で?どうするよ、このまま持って行ってやってもいいぞめんどくさいしな」

 

「おお、頼むよ!」

 

「すまないねぇ・・・・・どれくらい捕ったんだ?やばい数なんだろ?」

 

「・・・・ざっと数万匹・・・」

 

「・・・すまないね、拠点に帰ったらお礼に何か用意するよ」

 

「感謝する・・・さて、少し離れろ呼び出すから」

 

「「はい?」」

 

空間から出すのは黄金で出来た空を飛ぶ船体

どこかの世界のギルガメシュが使ったとか言われる特別な船だ

 

「さて、これで帰るぞ、道案内ぐらいはしてくれ」

 

「「・・・・」」

 

 

あ、ダメだ意識がログアウトしとる

まあ、私もこれを見たときはあきれたが

ほんと、人間にとって必要ないとか思った物や神に近い者が造った物そんな物があふれかえっていると知った時なんてあきれたものだ。

このヴィマーナもあと、数十隻もあるのだから平行世界誰かが一人居ない、違う行動をしたそれだけで平行世界は増える、人物動物自然の数だけ平行世界はあるというのなら無限大の平行世界があるだろう。

そんなことを考えていたら、二人の魂が体にログインした。

 

「・・・おまえ、・・・神かなんかじゃないのか?ほんとに」

 

「知らんよ、長く生きすぎて忘れたよもしかすると神より長く生きとるかもしれんが・・・」

 

真実でもあり嘘である。

矛盾しているのだが、そうとしか言いようが無い

さあ、私はどっちなのだろう?

人間か世界が出来る前から存在する者の片割れか

 

「まあ、乗れ送っていってやるから」

 

「目立たないか?これ?」

 

「夜中に起きてる奴の方が少ないから大丈夫だろ」

 

「おおすげー、全部純金だー!勇儀早く乗れよ~」

 

いつの間にか萃香が乗っている

お前の船じゃ無いんだが

 

「・・・・また、萃香がすまん」

 

「慣れた、鬼ってそういうもんだと思ってるから大丈夫だ」

 

「あれだけだよ、あんな性格しているのは、他は・・・確かに荒くれ者は多いが礼は出来るし、ここまでしてくれたら、敬意を持って扱うさ」

 

「いいさ、あいつだけ特殊だと思っておく、行くぞ夜が明けちまうからな」

 

「あいよ」

 

 

 

 

 

 

 

「萃香さんと勇儀さんはまだ帰ってこないのか?」

 

「そう簡単に見つかるものじゃ無いだろ、てか萃香さん勇儀さんを困らせてないかな?」

 

「・・・・あー、あり得そうだ余計に時間かかりそうだなそれ」

 

「なっ!?なんだあれ!?」

 

一人の鬼が声を上げる

皆がそちらを見ると

黄金に輝く空飛ぶ船がこちらに向かってきていた

 

「「「は!?」」」

 

驚きのあまり固まる鬼

そして、付属のカッパと天狗と白狼天狗

そこに

 

「おおーい!酒虫捕ってきたぞー!!」

 

舳先から身を乗り出した萃香が叫ぶ

 

「「「萃香さん!?」」」

 

船はゆっくり降り二人の住処のある「妖怪の山」に着陸する

すぐに鬼や天狗に囲まれる。

奇妙な船が降りたらそりゃ警戒するか

 

「光淵、すぐに出してくれ!酒飲みたいんだ!」

 

「言っておくが時間おいた方がうまいぞ?それに種類ごとに味も違う、そこら辺は研究しろ」

 

「いいから出せって」

 

「へいへい」

 

船を空間に戻し酒虫の入った壺を出す

アホじゃないかという量を

それを見た鬼達が驚きどよめく

 

「さて、そろそろ行くかな」

 

そこを勇儀に止められる

 

「待て待て!お礼もしてないんだ、それにこれから宴会だ飲んで行けよ」

 

「どう見ても歓迎されてないようなんだが・・・?」

 

「ほっとけ、お前のおかげで見つけることも出来たし、萃香のわがままにもつきあってもらって送ってもらったんだお礼ぐらいさせろ」

 

そんなことを勇儀と話していたら萃香が大量の酒を持ってやってきていた

逃げたら面倒くさそうだが、残っても面倒な気がする

勇儀からもお願いされている

前門の虎後門の狼状態だ

 

 

鬼とは酒が入ると陽気になるのか・・・

私の周りで騒いでいる

警戒していたのが嘘のようだ

気さくに話しかけて酒を飲ませてくる

 

そして巻き込まれた天狗やカッパは酔いつぶされ

天狗で一番偉い天魔とやらも目を回している

そして・・・

 

「なんで、萃香と勇儀二人と戦うことになってるんだ?」

 

「戦いは鬼の十八番だ!」

 

「それに私を巻きこまんでくれ!」

 

「いいじゃないか!私も戦いたいんだ!」

 

「勇儀お前もか!」

 

「行くぞ!三歩必殺!」

 

萃香が突っ込んできた

あまりに面倒臭かったから

 

 

 

そのまま頭をつかんで地面に叩き付けた

 

 

 

ものすごい音が響く

地面はひび割れがれきが飛び煙で見えなくなる

 

あまりの大きさに潰れていた者もみんな起きた

そして見たものは・・・

 

頭を地面に埋められた萃香だった

 

「そこで酔いを覚ましてろ全く・・・」

 

そう言い、杯に入った酒を飲む

 

「おいおい、まじか・・・三歩必殺を・・・」

 

「すすすす萃香さん!大丈夫ですか!?」

 

「だめだ!気を失ってる!」

 

「やめとくか、戦うの・・・」

 

「そうしてくれ」

 

「ちょっと萃香を連れて行ってくる」

 

「へいへい、起きたら謝っといてくれ」

 

「あいよ」

 

勇儀が萃香の足を掴み引きずっていく

なんとなく今までの仕返しが入って居るような気がするのだが

まあ、放っておく

そして、目線が痛い

やり過ぎただろうか?

天魔なんて、こっちを見ながらびくびくしている

鬼も若干遠巻きだ

カッパは逃げた

 

私は一人、酔いもしない酒を飲む。

一人飲む酒とは、なんとさみしいものか

 




よく見たら3000文字も書いていたのか
だからどうしたって気がするけど

神霊廟の方々?
面倒臭い
だってあそこ国の政治に関わるから

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