東方魂探録   作:アイレス

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二日になりそうです。
親に振り回されて1話も書けなかった・・・・

あ、まだ未成年です今日までは明日で酒が飲める・・・・飲む気はないですけど


第14話

私は、今猛烈にここにいることを後悔している。

何でかって?

今目の前に、天照大神様なんか話にならない位の力を持った者がいるからだ。

最初は誰かが手伝いに来たか、相手の援軍かと思った。

だが、空間が開いたときそれはどちらも否定された

私と相手両方に容赦の無い威圧

それは感じたことのない、初めて味わう力でもあった。

 

(何なんだこいつは、一つの体に神力、妖力、霊力、魔力が同居している!?あり得ない!それでいて天照大神様よりも強い力とはどういうことだ!?)

 

「おい・・・・この御柱は誰の者だ・・・?」

 

「・・・・私の物です」

 

そう答えるしかなかった。

事実私のものであったからだ。

守矢の神も動こうとはしない、当たり前だ。

逆の立場でも同じことをする。

こんな奴と話なんて絶対にしたくない。

 

「そーかそーか、君の物か、いやぁすごいねぇ?私の空間を震わせるだけではなく、私にこれをぶつけて1回殺すんだからなぁ・・・?うんうん、不変の魂を持つ不死で良かったよ。」

 

・・・・なんて言った?こいつ今なんて言った?

一回死んだ?

・・・・なんで生きてるんだ?

神は死という概念は存在しない

神が死ぬ時は信仰が、無くなったときか忘れ去られたときだ。

私はこんな奴は知らない

そもそも空間自体を操るものなんて聞いたこともない

そんな奴がいるんだったらそいつが最高神だ

 

 

「運がなかったな、打ち込んだ先に私がいるなんて」

 

御柱をそんままつかんでいるところからへし折った

だいぶお怒りらしい

分からないでもない、いきなりそんな物が飛んできたら事故でも怒る

 

「あ、いや、す、すまない、いや、申し訳ない」

 

「うん、事故だってことは知っているし、私も悪い、だからね返しに来たんだよ?」

 

・・・・?何をだ?

御柱は折れてそこに転がっているが・・・

 

「そら、返すぞ」

 

そいつが言うと同時に背後の空間に複数の亀裂が入る

そこから出てきたのは古びた御柱だった

 

「・・・・え?」

 

射出された御柱が視界いっぱいに広がっている

訳が分からない

 

だが、その御柱の大群を土の津波が横から押し流す

驚き目を守谷の方へ向ける

さっき殺そうとした相手を助けた?

なぜ?

そんな思いがよぎる。

 

「あなたが何者かは知らないけれど、今そいつを殺されると私たちが困るんだ、私が負けた以上もうこのクニはもう彼らのものだ。今彼女を失ってしまったら、私のクニの民はどうなる?私が我が子のように守りかわいがってきた民は!?」

 

「それを考えるのは高天原・・・いや、どこぞの星から見下ろして、分霊や依り代、身代わりを使って苦労せずに信仰を集めようとするやつらだな。私には信仰という物はない、元々から存在する普遍的な物、この世の全てが理解し忘れ得ぬ物だ。神とやらも、私と姉の後から生まれてきた者に過ぎない。」

 

「「・・・・・は!?」」

 

そんな声が私と守矢から上がる

当たり前だ、神の前に他の存在は存在しないはずだ。

そんな存在がいるのであればそれは天照大神様なんて足下にもおよばない。

他の神なんて木っ端な存在になる

 

 

「まあ、いいもう会うことはないだろう、では私は行くとしよう私には探さなければならない者がいる周りには気をつけろよ。」

 

「待て!まだ話は!」

 

「ミジャグジ様!」

 

守矢が止めようとミジャグジ様をけしかける

すると、空間から小さな金属の箱のような物が出てきた。

するとそいつは血相を変えて風上へと逃げる。

ちょうど私たちとは反対側だ

なぜ空間に逃げないのかは謎だが

追いかけて追いつける速さだ、逃がすまい、彼の言ったことが気になるから

しかし追いかけれなかった。

 

ミジャグジ様に彼の落とした金属の箱がぶつかり中身が弾け飛ぶ

瞬間、ミジャグジ様が硬直し地面に転がる。

それこちらにも

 

「いったい何・・・グッ!?」

 

「なにが・・・・ッ!?」

 

鼻がねじ曲がるようなものすごいにおいが周りに広がる

声を出すことさえ出来ない

意識が遠くなっていった

 

 

 

目が覚めたときそいつはどこにもいなかった。

痕跡も残さず力も出さずに立ち去ったのか

きれいに隠したのか跡もたどれない

 

追いかけたかったが、領地処理がかなりやっかいなことになり追いかけることは出来なくなった。

神同士の戦いでは決着が付いても民が信仰することを拒否しては意味がない。

結局形式上は別の神が治めていることにして、守矢が引き続き治めることになった。

 

「なあ、諏訪子よ、あの者のことはどう思う?」

 

「・・・・嫌い」

 

「は?」

 

「ミジャグジ様あの後しばらく臭かった」

 

「・・・・そうかもしれないが・・・印象についてだ」

 

「第一印象としては、恐怖なんだけれど・・・」

 

「けれど?」

 

「今は感謝と・・・哀れみかな?」

 

加奈子は首をかしげた。

 

「彼がいなかったら私は死んでいたよ」

 

「・・・そうだな・・・私も感謝せねばならんな、おかげで後も今までより楽だ。で?哀れみってのはいったい?」

 

諏訪子は難しい顔をしながら答える。

 

「そうだね・・・どこか・・・何だろうね?何か重い物を背負って苦しんでいるような感じ?なのに、他人のことに首を突っ込むというかなんて言うのか」

 

「なんだそりゃ?」

 

「あの人、きっと壊れるよ。」

 

「・・・・なに?」

 

「危ういのさ、細い糸の上に立っているような感じだと思えばいい」

 

「・・・・・・」

 

「彼は、ああ言ってはいたけれど本当は自分でも自分が何者か分かっているわけではないんだと思うよ。たぶんあれは、2人ぐらいは混じってるんじゃないかな精神が」

 

「なに?」

 

「あの人はね、一つと思っているようだけど一つになりきれていない、互いの意識が大きかったんだろうね、だから、いつの間にか人格が切り替わっているのさ。」

 

「・・・放っておいたら・・・どうなる、いや、なんとなく分かるような気がするが・・・」

 

「たぶん合っているよ、二人分の魂の力に肉体が耐えきれない、暴発だそのとき内包する全ての力ごと。それもそれはいつまでも続く、彼は不死身だと言った、彼は魂がある限り肉体が復活するような物なのだろう、そして、彼の魂はおそらく朽ちることのないものだ。」

 

「世界を巻き込んで破壊した後も永遠に続く苦しみ・・・・か」

 

「たぶんね・・・・」

 

「そう考えるとあいつを追いかける気も失せた、変に追いかけると余計なことになりそうだ。」

 

「報告はしなくていいのかい?それに彼の言った言葉は?」

 

「アレを聞くとちょっと報告するのもな・・・あっちで余計なことをして破滅なんてとんでもない」

 

「違いないね」

 

 

 

・・・彼の心を癒やせるような人がいるのなら・・・・来てほしいものだね

 

己を攻めつつけ、己に罪をぶつけつづけ、心を壊す者よあなたに祝福を

 

あなたの心を安らげる者が現れますよう

愛し守る者が出来ますようにと

 




明日は頑張って書こう
できる限り全力で書こう

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