東方魂探録   作:アイレス

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二日に一回とかにそろそろ移行するかな
もしかすると、週1とか?


第13話

体が重いさすがに力を使いすぎたようだ

そもそも結界自体が永琳の見よう見まねの物だ

簡易的な結界は使ったことはあってもあそこまでの物は初めて

余計な体力と力を使った気がする。

こんなことならもっとちゃんと使って精度を高めておくべきだったか

今更だけどな

まさか体を吹き飛ばされて魂だけでここに戻ってくることになるとは

いやはや、火山はおっかない

 

初めて押しつけられたやっかいな魂の固定と復活に感謝だ

肉体がなくなろうが魂さえあればもとに戻ることが出来る

初めて使うことになったが気分は最悪だ

自分が死ぬ感覚を受け意識を失う

しかし、目を覚ませば元通り

死んでも、また蘇る

彼がいなくなれば、廃棄物を管理することが出来ないから

 

そもそもその管理ですら押しつけられたもの

巻き込んでしまったもう一人には悪いことをしてしまった

義妹も私のせいで何かを与えられたのかもしれない

謝ることが出来るのであれば謝りたい

あのとき私があの場所にいなければ、こんなことにはならなかったかもしれない

生命力が薄かったが普通の人間として生きていたかもしれないのだ

もはや私と完全に一つになってしまったため会話も出来ない

元々、会話も出来なかったが

 

私の記憶の一部となってしまった彼

彼の願いは私が必ず成し遂げなければならない物だ

それが、意識を奪ってしまった私に出来る償いでもある

時々彼の人格が出ていて、人を助ける

私ならきっと見捨ててしまっていただろう

 

本来の目的からは離れているのかもしれない

けれども

気分は悪くはない

彼の意識なのか感情なのか

別に悪いとは思っていない

むしろ助けていなかったら・・・

今頃、どうなっていただろう・・・・

 

後悔が残ったか?

それとも、何も思わなかっただろうか

人の感情とはなんと複雑なことか

さあ、もう一眠りしよう

次はどのような世界になっているのだろう

 

 

 

気分が悪い

使い切った力も回復、というよりも前よりもましていた

しかし気分が最高に悪い

彼の記憶の中にあった、二日酔い以上に悪い

だが、横になると余計に気分が悪い

 

「・・・・う゛ぁ~なんだこの気分の悪さは・・・・」

 

・・・・外から干渉されている・・・・?

いや違うな干渉というより・・・外で何かが戦っているのか?

そうなると神のたぐいだ

寝過ぎか、それとも何か他の要因があるのか

薄くなった部分に力が及ぶほどの

 

「・・・これが原因か・・・これのせいで世界が揺れて・・・・」

 

「イヤな予感しかしないが・・・出会いも大切だしな・・・」

 

いつも通り空間を開く

 

目の前に巨木があった

 

「はっ!?ぎぇばっ!!」

 

また死ぬ羽目になろうとは・・・

思いもしないことだ

 

 

復活した、復活はした

おかげで、気分も良くはなった

 

 

顔が痛い

思いっきり顔に大重量の巨木、御柱が直撃したのだ

さあ、この御柱を返しに行こうか?

 

御柱を片手で掴み持ち上げた時、指がめり込んでいた

(御柱は約10トン前後らしいですね、だいたい。)

 

 

 

 

 

 

「ほら、ほらぁ!土着神てのはそんなものかい!」

 

「くそぅ・・・」

 

背中におおきな注連縄を持つ青い髪の女性と金髪の背の低い少女が戦っていた

前者は、大和の神である八坂神奈子、後者が土着神、洩矢諏訪子という。

 

なぜ戦っているのか、それは、洩矢諏訪子の治める諏訪のクニに大和の神が己の信仰を得るため攻めてきたからである。

 

諏訪の民は鉄を扱うことにたけ、戦いにおいて有利である点も攻められた一員でもあろう、神社に祭られるミジャグジ様は縄文より信仰のある位の高い土着神、そのほかの土着神も従うだろうという考えだ

 

もちろん迎えうつことになったが相性が最悪であった。

相手は軍神、戦うことに特化した神様である、ミジャグジ様は子守や治癒などで戦うには向いていない、そして洩矢諏訪子の能力こちらは坤を創造する程度の能力、つまり大地を創造し地を操る能力対して、八坂神奈子の能力は乾を創造する程度の能力、天を扱う能力だ、地上は天からの影響を大いに受ける。

こちらの鉄器も地を操る能力も、ほぼ無効化されてしまった。

 

「もう終わりのようだね!」

 

神奈子がとどめを刺そうとした瞬間だった。

 

重い空気がのしかかった。

いや、これは威圧?

それもそこにいる大和の神よりも圧倒的に格上だ!

 

そいつの発生源を見上げる。

そこには、真っ暗な空間が口を開けそこに一人の男が立っていた。

右手に1本の御柱を持って。

 




毎回書いていて思うこと

この人の精神やばいことになってる気がする
書いてるのは私なんだけれども
書いてる私ですら時々分からなくなる

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