せっかく稲刈り始めたのに悪天候に悩まされている、にいやん黒須賀部でございます。
秋晴れの空カモン!!
さて本編ですが、陸奥さん登場しましたね。
それと夕張たちの側はどうなったのでしょうか。
では第54話はじまります。
夕暮れの千里浜、潮騒を聞きながら二人の艦娘は久々の再会に喜んでいた。
「夕張さん、ごきげんよう///」
「由良…元気そうね!」
二人は駆け寄り、互いの手を取ってはしゃいでいる。
由良など瞳に涙をいっぱいためているのが良く解る、ほんとに仲良しなんだな。
オレは少し離れた場所で、大和達と一緒に親友同士の感動の再会を眺めていた。
「にいやんさん、お久しぶりなのです」ペコリ
そんなオレの隣に、小柄な中学生になったばかり?に見える艦娘、駆逐艦娘の電(いなづま)が歩み寄り、挨拶をしてきた。
背丈はろーちゃんと同じくらいで、ややオドオドした挙動がなんかこう虐めたくなるような…そんな女の子だ。
「ああ、お久しぶり。まさか電がくるとは思わんかったわ」
「暁ちゃんと雷(いかづち)ちゃんがケンカしてたので、替わりに電が来たのです」
「なんでまた?」
「天龍さんが響ちゃんを相棒に選んで、由良さんが誰にしようか迷ってたら、私が!って譲らなくて…結局由良さんの指名で電になったのです」
「なるほど…、相変わらずのようやな六駆はw」
六駆と言うのは、第六駆逐隊の略で、所属艦娘は…。
背伸びして自称レディのお子様黒髪ロングっこが、長女の暁(あかつき)
物静かで落ち着いた雰囲気の銀髪っこが、次女の響(ひびき)
もっと私に頼りなさい、と豪語するダメ提督製造っこが、三女の雷(いかづち)
そしてこの場に居る、茶髪のオドオドしてる子が、末っ子の電(いなづま)
先の大戦では、遠征や特殊な撤退作戦など数々の場面で活躍した駆逐隊なのだ。
その実力は、天龍や長門も認めていて、大戦中は重用していたことからもよく判る。
ただ普段は見た目相応の感じで、実に子供らしい艦娘達で、裏では天龍を筆頭にした「天龍幼稚園」と呼ばれている。
「まぁ由良の判断は妥当やわな、電もご苦労さんやな」
「暁ちゃんと雷ちゃんは先走ってしまう事が多いから、私で出来る事ならやっておいたほうが色々都合が良いのです///」
苦労人の末っ子やな、泣かせるで( ;∀;)
しかしこうやって最初から話し合い出来てるのは本当に有難い。
視界の隅の方には早速やりあってる連中が映ってるけど、「お腹が減ったら終わるでしょう」との大和の一言でスルー。
こら宇宙戦艦、お前めんどくさいだけやろwww
「もうすぐ陸奥さんが来られますし、それまでは見物しておくのです」
電もめんどくさがってるだけなのか???
「長門さんから、好きにさせておけ、との伝言を賜ってるのです」
そう言う事か。
長門も色々苦労が多そうやな…。
「それと響ちゃんが本気を出せば、お互いに怪我なく終わるのです」
「どう言うこっちゃ?」
「もうすぐ判るのです、響ちゃんがヴェールヌイに変わります」
よく見れば、さっきまでは電と同じ白紺のセーラー服だったのが、くるりと一回転すると、真っ白なセーラー服にはやがわりしているではないか!
金剛達も目を見張っている、そりゃまぁ驚くわな。
しかし4対1、そのうえ金剛四姉妹は連携プレーとなると一糸乱れぬ動きで定評がある。
それをひっくり返せると言うのか?
すると、響もといヴェールヌイはおもむろに艤装を展開し、右手にハンマーのようなモノを握っていた。
そして艤装に釣ってある鐘をそのハンマーで叩くと…。
まるで魔法の様に金剛達がバタバタと倒れていく、鐘の音に驚いた?んなアホな。
「響ちゃんの奥義『鳳翼天暁(ほうよくてんしょう)』なのです!」
「な、なんだってー!?………ってソレなに???」
「最初は『鳳翼天鍾(ほうよくてんしょう)』って名前だったんですけど…暁ちゃんがグズって寝ない時に編み出した奥義なのです!だから最後の一文字は『暁』になったのです」
「あの鐘のひびきを間近で聴くと、猛烈な睡魔に襲われるのです…暁ちゃんもイチコロなのです」
「凄いのか凄くないのかイマイチわからんが、恐ろしい技ってのは理解したわ」
うん、まさかこの子たちが聖闘士〇矢ネタぶっこんでくるとわwwww
不死鳥だからフェニックス〇輝から技名貰ったのねwwww
「ちなみに電は『スーパー電キック』が得意技なのです」フフン
腕を組んでまるで某戦艦の第七ハッチから出てくる巨大ロボットのようにカッコよくキメポーズをする電。
おいメロン、お前の悪影響出過ぎとるぞ…この分だと駆逐艦娘みんな何かしらアニメネタかましよるんちゃうか…。
一抹の不安と共に、次はどんなネタが飛び出すのか期待もしているオレだった。
ごめんね、短くてごめんね。
次の更新なるべく早くしますけぇ堪忍どすm(__)m
では次回もお楽しみに!