やっと我が鎮守府にメロンちゃんをお迎えした、にいやん黒須賀部でございます。
さて本編ですが、何やら三提督の間に様々な思惑があるようで…。
このあと主人公たちはどうなるのでしょうか。
そして何だか挙動不審なメロンちゃん。
彼女は今後どのような行動に?
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今後の更新情報はコチラで呟きますので、ご確認頂ければと思います。
下らん呟きがおおいですので注意です。
では第50話はじまります。
オレは堤防に腰かけながら、大和達の様子をボケェーと眺めていた。
何やら榛名が大分しょげてるようだが、大方宇宙戦艦から説教を食らったのだろう。
大和は毎回正論は言うのだが、何せあのナゾの威圧感だ、慣れてきたはずのオレでさえアレはチビってしまうほど怖い。
ちょっと榛名が可哀そうだったが、余計な横やりを入れるとオレが被害を被る、スマン榛名許せよ。
そんな風にしていると、そのこわーい宇宙戦艦からお呼びがかかった。
「にいやん、ちょっとコチラへ来てくださいません?」
「ういー」
ここは素直に従うのが吉、とばかりに素早く対応するオレ。
皆の輪に入ると、なにやら妙な空気感が感じられた。
どうも妙にオレを見るみんなの目が冷ややかだった…なぜ?
「金剛さん達は貴方の監視と護衛が目的だそうですが、なにか身に覚えは?」
「は?覚えも何も、オレ予備役になってから特になにも言われてないし、今回の大和らの受け入れくらいやで?」
オレはヤレヤレと肩をすくめてアピールした。
期待はしてなかったけどやはりか、といった感じで大和も肩をすくめる。
「…ですよね…私達も何の為に貴方を監視護衛するのか見当もつきません。金剛達は何か聞いてませんか?」
「んー、さっき話した今井提督が青島提督に何か疑惑を持っている、位しか解らないネー」
金剛もオレ達に倣って肩をすくめる。
「とりあえず、にいやん?貴方は何者かに狙われている可能性が有ります。今後は単独行動を控えてくださいね」
「はい?そりゃあ暫くは皆と一緒に群馬行きやし?かまへんけど…」
ちょっと待てよ…何か嫌な予感がする…。
オレは理由も解らない冷や汗がしたたり落ちるのを感じていた。
「それでは今日より、にいやん専属のボディガード役を設置します」
「ダニィ!?」
嫌な予感大的中!!と喜んではいられない。
「なにそれ?もしかして部屋も一緒??風呂も???」
「当然です」フンス
あのー大和さん、なにか目が座ってませんか?
いや大和だけではない、殆どの艦娘が変なオーラを出し、目が光ってる?こう、キュピーン☆て感じで…。
「「立候補します!!」」
マテマテマテ、赤城、グラーフ、ろーちゃん、武蔵、榛名、霧島、さらに何故か夕張まで手を上げているやないか!
大和を入れて8人…お前らマジか…。
「いあ、今まで通りで大丈夫やって、なあみんn「「外野は黙ってて!」」」
グスン、オレの事やろ?なんで外野扱いやねん(´・ω・`)
相変わらず旗艦の大和が仕切り、話しを進めていく。
「ここは正々堂々とジャンケンで決めましょう!」
「ふふ、姉上には負けんぞ?」
「良いでしょう、一航戦の誇り、こんな所で失うワケにはまいりません」
「私は夜戦(意味深)も可能だ、甘く見ないことだ」
「ろーちゃんもその気になったら強いんですって、がるる~」
「勝利を!にいやんに!」
「艦隊の頭脳は伊達ではないところをお見せしましょう!」
「夜は…また別の顔なんだからっ(意味深)」
輪から外れてる金剛と比叡はヤレヤレといった感じで眺めている、てか妹二人止めろよw
ぐったりしているオレに金剛は
「まー、なるようになるネー…メイビィ」
とかぬかしていた。
他人事だと思ってこのおばあちゃんは!
「では、いきますよ」
「「はい!」」
「ダダダッダーンス、ダッダダダーンス♪」
なんじゃこりゃ?おまえら某国営放送の「良いダンスアカデミー」観てたんかいw
「ジャジャジャジャジャ、ジャンケンポーン♪」
夕張「チョキ」
他皆「パー」
「「!!!」」
一発で決めやがった、勝者は何とメロンちゃんだった…。
「データはバッチリなんだから♪」
ひとり嬉しそうな夕張、他の艦娘はそろって項垂れていた。
その夕張はテクテクとコチラに近づいてくると
「これから暫くヨロシクね♪」
と満面の笑顔で伝えてきた。
ひぃぃ、さっきのお返しとかないよね?とオレはビビっていた。
「正々堂々の勝負の結果です、諦めましょう」
大和はそう榛名をなだめつつ、自分に言い聞かせるように呟いていた。
そして頭を数回振ってから、普段の表情に戻り話を振ってきた。
「話を戻しましょう、青島提督の件ですが、何か思い当ることはあります?」
「う~ん、深海棲艦との最終決戦での功労者で、オレ達の直属の上司だわなぁ…、正直まともに話したことが殆どないんだわ」
「私もあまり話す機会が無いですね…秘書艦の長門経由での指示が殆どだったわ」
「私はちょくちょく話しているぞ姉上、つい最近もにいやんの所へ行きたい旨を直接話したばかりだ」
「武蔵ちゃん、何か変わったことは無かったの?」
武蔵の言に、何かヒントは無いかと促す大和。
腕を組んで考え込む武蔵、だが特に思い当たる事が無かったようだ。
「そうだな、意外といえば今回の直訴はすんなり通ったから、そこが変と言えば変だったかもしれん」
「う~ん、武蔵ちゃんの強引さは今に始まった事じゃないものね」
「元々予備役になる日程がすぐそこだったんだ、大したことでもあるまいに」
「わかったわ、とりあえず長門にそれとなく聞いておくことにするわ」
大和はそこで会話を切り上げ、金剛達にしばらくは同行するように指示を出していた。
そうしながら大和は、一人思考を進める。
(終戦間際の決戦時、私は前線に居たけれど、終戦に至った経緯は知らされてなかったわ)
(あの時青島提督を護衛して終戦協定を結びに同行したのは長門と直属の艦娘のみだった)
(そこに今回の異変のカギがあるように思う、金剛の言う企みが何かは解らないけれど…)
(やはり長門に直接聞く以外に手は無さそうね…今から繋がるかしら)
大和はスマホを取り出し、舞鶴鎮守府あてに連絡を取る。
直ぐに長門には繋がったが、現在調査中との一点張りでそれ以上の話しは聴くことが出来なかった。
どうやら黒の様だ、と大和は判断し、武蔵を傍に呼んだ。
「武蔵ちゃん、ちょっとこちらへ」
「ふむ、姉上?何事だ?」
「どうも良くない状況みたいなの、襲撃があるかもしれないからそのつもりでいてね」
「長門の直属か?それはいささか厄介だな…皆にも伝えておこうか」
腕自慢の武蔵らしくなく、その顔はやや曇っていた。
ビッグセブンの一角、長門はその実力もさることながら、直属の精鋭艦娘を引き連れている。
それが動き出したとなると、さすがの武蔵も一人ではどうしようもないと理解していたのだ。
「そうね、相手が悪いわ…みんなで対応しないと下手したら全滅させられかねないわ」
「すぐに動き出したとしても、襲撃は夕方以降だろう、姉上、それまでに対応策を練っておこうか」
「ここは金剛達にも協力してもらわないといけないようね」
「うまく連携が取れれば良いのだが…」
「そうね、この際、武蔵ちゃんに彼女達とチームを組んでもらおうかしら」
「何っ!?姉上、正気か?」
「金剛も貴女の実力が見れて嬉しいだろうし、それは武蔵ちゃんも同じでしょ?」
「それは…そうだな、金剛は見かけ以上に使いそうだった、その実力ぜひこの目で見たい」
「じゃあ決まりね、武蔵ちゃんは金剛達にこの事を伝えておいてね」
「仕方がない、心得た」
武蔵は頷くと、そのまま金剛達の元へと歩いて行った。
その姿を見送りながら、大和は冷や汗を拭っていた。
(長門の直属部隊…、その実力は謎に包まれてはいるものの、これまで決して失敗を犯していない超エリート部隊)
(私の指揮するこの混成部隊で太刀打ち出来るのかしら?)
大和はこちらも話を通しておかないと、と赤城たちの所へ向かった。
HAHAHA!まるで行程進まねぇギャフーン。
一応お話しは前に進んでますので、堪忍しておくれやすm(__)m
それと、次回更新は2~3日後を予定しています。
詳細はTwitterの方をご確認お願いします。
では次回もお楽しみに!
あとがき一部修正しました。
まえがき追記しました。