鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

5 / 57
4話は編集中のハズが、うpしていまい申し訳ありませんでしたm(__)m
どうも、うっかりにいやん黒須賀部です。
第5話まできましたね。
できれば長くお付き合いいただけるような作品にしたいと思っています。

前回は新たに武蔵が登場してくれました。
姉想いの良い妹として描いていきたいです。
扱いはしばらく準レギュラーの予定ですが…。

さて、今回は誰が登場するのでしょうか?
現在~〇〇、みら~い~♪



5:改二~のあ~な~た~

何故か艦娘たちとの共同生活が始まると言う事で、彼女たちの引っ越し作業を見守っていたオレ。

特にやることもないので、引っ越し祝いに駆け付けた武蔵と共にお買い物♪お買い物♪

 

 

 

田舎とはいえ、10~15分も走ればスーパーなりがあるからまだマシな方かもしれんね。

最寄りの図書館横、数年前に建てられた新しいスーパーに行くことにする。

 

ドガドガと武蔵があとをついてくるワケだが、やはり周りの視線を集めまくってる。

特にスーパーの駐車場に入った途端、家族連れのお父さんがたの視線が釘付けになってる。

そのうちの一人、初老の男性が近づいてきた。

 

 

「おぅねーちゃん、それ何cc?」

 

 

出たー、通称ナンシー!!

 

(注:電ちゃん「とりあえず排気量何ccか聞いてくる人種です、何故か750ccがウケ良いなのです!」)

 

 

 

武蔵は特に気にする風でもなく

 

 

「ん?1800ccだ」

 

 

と、すんなり答えた。

すると聞いた側のお父さんは、「ふぅん」とだけ呟いて行ってしまった。

何だったんだ?とか呟きながら武蔵は一路酒類売り場へ直行。

良かった、ナンシーからの武勇伝じゃなかった。

 

(注:雷ちゃん「過去のバイクに関する武勇伝を聞かれもしないのに延々話す人ね?そんな時は私に頼っていいのよ?」)

(注:暁ちゃん「これ(値段)いくら?ってきくイクラちゃんも居るわ。全くこんなのレディ失格ね!」)

 

 

 

なんか脳内に直接つぶやきが聞こえたが、あえてスルーしよう。

 

 

 

 

練り物コーナーを中心に、ちくわ、ゴボウ天、こんにゃく、大根などを買い物籠に放り込んでいく。

そうだ、玉子もかっておかねば。

そう思い玉子コーナーに続く通路を曲がったところで、なにかにぶつかってしまった。

 

 

「あいたっ、なにすんだこの変態ヤロー」

 

 

いきなり変態呼ばわりとは心外極まりない。

変態のどこが変たい?異常でいーじょー。

 

 

…いや、今のは忘れてくれ。

 

 

「すまん、ちゃんと前見てなかったわ」

 

 

謝りながらよく見ると、見知った顔だった。

鎮守府の眠り姫、重巡加古だ。

艤装に似たセーラー服なもんで、一瞬コイツはアホかと思ったが一般の学生服のようだ。

 

 

「気をつけろよなー…ふぁぁ~あ~ねむぃ」

 

「相変わらずの寝ぼけっぷりだなオイ」

 

「は?なんだよオッサン?………てアレ?にいやんじゃんか」

 

「やっと気が付いたか、このねぼすけ」

 

「ハハハ…古鷹にはナイショな?」

 

 

頷いておくことにする。

加古は口は悪いが、中身はすごいお嬢な上にさっぱりした良い子だ。

こーゆー子は嫌いじゃない、まあ欲を言えば古鷹みたいにもう少しお淑やかになってもいいかな、と。

 

 

 

 

「加古も買い物か?」

 

「うん、古鷹と一緒なんだー」

 

 

と言いながら明後日の方向を見ている加古。

視線の先には微笑みながら近寄ってくる子がいる、我らが重巡界の大天使古鷹だ。

 

 

「あれっにいやん?お久しぶりです」ペコリ

 

「こんにちは、古鷹、相変わらず天使のようだね」

 

「///」テレテレ

 

「うぉーあたしのときとスゲー違うじゃん?ひでーなー」

 

 

ブー垂れる加古、恥ずかしがって少し俯く古鷹。

まるで性格が違うが、戦時中からの良いコンビだ。

 

 

 

そこに酒瓶を大量に持った武蔵が合流する。

加古古鷹と挨拶をかわした後、武蔵は一緒にメシでもどうだ?と誘っていた。

 

 

「特に用事もありませんし、喜んで」

 

「ラッキー、一食浮いたぜー」

 

「二人ともココには何で来たんだ?車か?」

 

「んにゃ、オートバイだよー」

 

 

武蔵の問いに即答する加古。

うおー重巡達もハマってんのか?まいったね。

清算後、駐車場の端に停めてるとのことで、二人の愛車を拝見拝見。

 

 

 

1台はアメリカンタイプの黒いシャドウスラッシャー。

もう1台はオフロード車の赤いCRF450。

 

二人の性格からして、シャドウは加古のだろう。

実際タンデムシートにはコット(組み立て式簡易ベッド)が括り付けられている。

ぜってー昼寝用だアレ。

 

しかしそうなると、CRFが古鷹のって事になる。

ふむむ、意外とやんちゃなのか?古鷹は?

不思議そうに見ていると、こちらの疑問を悟った古鷹が

 

 

「色と形が気に入ったんです。オフロードにはあまり行ってません」と答える。

 

 

なるほど、ガッテンガッテン。ポチポチ

たしかに結構走ってる割にあまり汚れていない。

 

お披露目も終わったしって事で、古鷹、加古を案内しつつ、帰路につきますよ。

 

 

「アタスの先導に従ってくだしゃーい」

 

 

と阿武隈のマネしたら、ヤヤウケだった、ちょっとションボリ。

 

 

 

無事帰宅後、武蔵、古鷹、加古にも手伝ってもらって、かんと炊き(おでん)他の準備をすることに。

重巡二人はテキパキと器用に作業をすすめている、さすが名コンビだ。

意外なことに武蔵も大和に負けないくらいの器用さで食材を切ってゆく。

 

 

「食べて飲んで専門だと思ってたわ、すまん」

 

 

武蔵に対して素直に謝っておく。

 

 

「はは、よく言われるし、もう慣れた」

 

「これでも姉上と一緒に食事作ってたりしたんだぞ?」

 

 

へー、艦娘って女子力たけーの多くね?スカウター爆発するで。

 

 

 

なんか、思ってたのと違う。

なんか、心がポワポワしてきたぞ?

なんか、良いねコレ。

 

もしかすると、オレは一生分のラッキー使い果たそうとしてるのかも?

 

 




【キャラ紹介】その8:重巡洋艦古鷹(艦娘)書類上は21歳 2代目

 いわずと知れた大天使。良いとこ探しの名人。
 初代古鷹は戦争序盤、無理な夜戦&探照灯の所為で狙い撃ちに会い轟沈。
 現在2代目、どうやら意中の人が居るとか?(青葉情報なのでデマの可能性も)
 おとなしそうに見えて、やる時はやるタイプ。本気モードは怖いとの噂。
 加古もそうだが、制服姿でバイクに乗りかっとぶお転婆娘?
 サバイバルゲーム好きで、地元では結構名を馳せている。

 愛機:CRF450 赤白



【キャラ紹介】その9:重巡洋艦加古(艦娘)書類上は20歳 2代目

 いわずと知れた眠り姫、どこでも寝れる艦娘界ののび太君。
 初代加古は古鷹と命運を共にして轟沈、現在2代目、仲良すぎだろ。
 ガサツに見えて、私室など覗けばかなり少女趣味入ってるお嬢サマ。
 部屋の中以外ではガサツを演じているフシがあるが、さて?
 趣味はバイクでの昼寝場所探し、たまにろーちゃん連れて回る事も。
 制服姿でかっとんでスカートめくれても気にしない、スパッツ万歳。

 愛機:シャドウスラッシャー400 黒銀

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。