鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

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皆さまおはこんばんちは!
自分の作品読み返して独りニヨニヨしている、にいやん黒須賀部でございます。

やってきました一大イベント「お花見」
季節感もへったくれもありませんがキニシナイ。



では第33話はじまります!



33:チェリーブロッサム!その1

夕張にイタズラしてビンタを受け気絶したオレは、気が付くと当のメロンちゃんに膝枕されていた。

なにか過去にサッカーボール扱いされた後、某宇宙戦艦にもしてもらったハズだが

メロンちゃんの膝枕はとてもプニプニ感があり、かつストッキングの感触が新鮮で、これはこれでなかなかのシロモノだった。

見上げると唇を尖らせ、じゃっかん頬を赤らめている夕張が、じぃーっとオレの表情をのぞき込んでいた。

 

 

「あ、起きた」

 

「…おはよう」

 

「おはよ、なんでビンタくらいで気絶するかなー」

 

「おまっ、自分が艦娘だってことわすれてんやろ」

 

「加減したもん」

 

「お星さまが見えたわ」

 

「いーっだ、にいやんが変なことするから…」

 

「変な事って?」

 

「もう片方もぶつわよ?」

 

「スミマセンデシタ」

 

 

ハァ、しかし、今までメロンちゃんには数々のイタズラを実験してきたが、気絶したのは初めてだ。

やはり今朝から元気があまりなかったのが原因なのだろうか?

それはさておき、もうしばらくメロンちゃんの感触を堪能したかったが、また何をやらかしてしまうかわからないので 今回はここまで。

 

 

「よっこいしょ」

 

「おじいちゃんみたい」

 

「せめておじさんと言え」

 

「はいはいおっさん」

 

「ところで、明日の件やけど、弁当でももっていくんか?」

 

「どこかのバカが寝てる間に大和さんたちが作ってくれてるよ」

 

「大和ホテル謹製か…たのしみやな」

 

「わたしだってつくりたかったのに」

 

「じゃあつくりゃよかったやん」

 

「大和さんの指示で介抱係りになったの」

 

「ぶはは、原因だからな、ざまあみろ」

 

「はぁ、わたしいまから手伝ってくる、にいやんも来る?」

 

「おう、タバコ吸ってから手伝いに行くわ」

 

「りょうかーい」

 

 

そう言うと夕張はトテトテとキッチンに向かった。

オレは屋外喫煙所へ行きタバコをとりだす。

 

明日は明日で楽しみなのだが、今朝の夕張の一言がどうもひっかかっていた。

「学校に行きたい」とかなんとか。

 

タバコに火を点けふかす。

 

やはりココか近所で艦娘学園的な活動はできんもんか。

せっかくみんなが家事を分担してくれて、オレはほぼフリーになったんだ。

この機会に役に立ってあげたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キッチンへ行くと、お重などに色とりどりのおかずが詰められているがみてとれる。

そうだ、キャンプ用のストーブ持参でいけば、現地で暖かいモノも口に出来るだろう。

オレはその旨を赤城に伝えると

 

 

「私も2つ持ってますし、分担すれば楽でしょうね」

 

 

と快く引き受けてくれた。

オレも2つ持っているから計4つ、充分すぎる台数だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夕食時、オレはひとつ提案を皆に聞いてもらうことにした。

 

 

「明日のお花見、みんな仮装していかないか?」

 

「「?」」

 

「場所的にそんなに混雑しないところだけど、それでもそれなりに人はいるんだ」

「艦娘であることを隠すため、あえて艦娘の仮装、ってことにしちまえば言もたつとおもうんだが」

 

「ふむ、木を隠すには森の中?だったか?なかなかおもしろい、私は乗ったぞ」

 

まずはグラーフが賛同してくれた。

意外とノリがいいのには驚いたが。

 

 

「わたしも賛成!前に雲海見に行った時ばれかけたけど、どうにかなったし面白そう」

 

 

夕張も賛同する。

 

 

「まって、私の袴だと、お尻が見えそうで…」

 

「私のスカートもです、風になびくと悲惨なことになるわ」

 

 

赤城が少し顔を赤らめ、大和は本気ですか?といった表情で発言した。

たしかに、赤城の袴&大和のスカートはミニもいいところだ。

 

 

「スパッツ履けば問題ないですよ、わたしたくさんもってますし」

 

 

メロンナイスフォロー!

コスプレツーリング&お花見か。

こいつぁかつてないほど盛り上がりそうだ!

 

 

結果、この案は決定!となりかけたが、ろーちゃんが一言

 

 

「わたし制服は水着ですって、はい」

 

「「忘れてたー!!」」

 

 

 

 

 

 

 

急遽舞鶴から白露型2番艦の時雨に来てもらい彼女の制服を借りることとなった。

 

 

「そんなに楽しそうなイベント、どうしてだまってたのさ」

 

 

と、ぼやいていた。

 

 

「ならお前も来いよ、明日非番なんやろ?」

 

「ボクも参加していいの?」

 

「断る理由なんてねぇしな、どうよ?」

 

「よろこんで参加させてもらうよ、と言うか実はそうなると思って。村雨と夕立も一緒に来てるんだ」

 

「お前どんだけ察しが良いんだwww」

 

 

 

白露型の3人が加わり、計9人のメンバーとなった。

そこでまた、ろーちゃんが一言

 

 

「にいやんもコスプレしましょって、はい!」

 

「「!!!」」

 

 

艦娘達の目がギラリと光り、怪しげなオーラが立ち上る。

こ、コレはヤバイ、なにがヤバイかわからんがとにかくヤバイ。

180度回頭、即撤退戦にうつる、全オレに命令する、生き残れ!

 

すると大和の「確保」の指令に皆は「「らじゃ」」と答えおれを羽交い絞めにした。

てか、この流れどっかでありましたよね?エロDVDのときか???

 

 

 

 

 

 

 

数分後、大和が持っていた武蔵の衣装を無理やり着せられメイクも施されたオレがそこに居た。

 

ヘソだしなんて風邪ひいちゃう、なにこれ胸?パット???

頭のコレ、ウィッグ?なんでこんなものまで用意してあるのよ???

スカート短すぎ!単装砲はみでちゃう!!

 

 

「「キャー☆///」」

 

「あれ?でも脚短くない?」

 

「そうね」

 

「お腹出てるし」

 

「うーん、却下かな」

 

 

 

好き放題やっといてヒドイ、もうどうにでもなぁれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局オレは白い軍装で提督役ということに落ち着いた。

 




今回は3~5部に分割しようかと。
セリフ多めだとかきやすくて好きです。


では次回もお楽しみに!

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