鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

32 / 57
皆さまおはこんばんちは!
麻婆豆腐は丸美屋派の、にいやん黒須賀部でございます。

前回は謎のドイツ推し回でした。
今回は皆でお花見回です。と前回のあとがきで申しましたが…。
ゴメンナサイ、今回は番外編のその2をね?やりたくてね?

お花見回は次回予定ということで、お願いいたしますm(__)m


それでは第32話はじまります!



32:3分後だけのわがまま【番外編2】

週間天気予報に毎日張り付いてはや三日目。

今のところ明日予定のお花見は、絶好の好天に恵まれそうであった。

 

パソコンの前でオレはホッとし、皆の喜ぶ顔を浮かべた。

せっかくのイベントだ、雨では台無しというもの。

ここ数年、オレはイベントごと特に自身の気合を入れたツーリングの度、雨に降られていた、いわゆる雨男だ。

 

よーし、あとはどうやって盛り上げるかだな。

たのしみになってきたぜ!

 

 

グゥゥ

 

 

お腹が鳴った。

そういえば小腹がすいたな…。

 

 

 

 

 

 

 

夜食と言えばカップラーメン!

在庫でおいてたシーフード味を用意する。

包装をはがし、お湯をそそぎ3分待つ。

くぅぅぅこの3分ってのは、何故か長く感じんだよなーと思っていると

目ざとく見つけた夕張が

 

 

「あーいいんだー? 私も食べる」

 

 

そういいながらやってきた。

メロンお前この間ダイエット中とか言ってなかったか?そもそも艦娘ってダイエット出来るのか?

 

 

「えっとシーフードあるかなー?」

 

「あ、すまんシーフードこれで終いやわ」

 

「ぇー」

 

「カレーならあるぞ?」

 

「カレーやだ、お汁がはねると汚れるもん」

 

「シーフードだってはねるだろーが」

 

「カレーの汚れ目立つのよぅ」

 

「あー、たしかにそうやな」

 

「だからー私シーフード食べたいんですー」

 

「めっちゃワガママやな」

 

「い・い・で・しょ?」

 

 

夕張は身体をくねらせ、オレにしなだれかかってきた。

メロンお前にお色気路線は無いわ、つか…。

 

 

「なんだ?お遊戯の稽古か?」

 

「ヒドイ(笑)」

 

 

本人も似合ってないことは自覚しているようだった。

 

 

「もー、しゃーないやっちゃな、ホレやるわ」

 

「え!いいの!?」

 

「要らないんやったらオレ食う」

 

「ちょーだい」

 

「ほらよ」

 

 

オレは割りばしと一緒に、シーフードラーメンを夕張に渡した。

 

 

「わーい」

 

「そのかわり、オレのたのみも聞いてくれるか?」

 

「うん?いいよー」

 

 

内容も聞かずに即答とは、メロン世の中の恐ろしさを理解してないな?

でゅふふ~拙者少しイタズラを思いついたでゴザル~

 

 

「食べ終わってからでいいよ」

 

「はーい、それじゃいっただきまーす!」ズルズル ウマー

 

 

しばらくその様子を眺める。

メロンも赤城に負けず劣らず食事中は幸せな顔をするんやなーとか。

 

 

「ごちそうさまでした」

 

スープまで飲み干した夕張はとても満足げであった。

 

 

「じゃあお願い事きいてくれよな」

 

「うん、なあに?」キョトン

 

「ちょっと目をつむってくれ」

 

「う、うん、つむったよ」

 

「…夕張」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え、なに?この展開

なに甘い声だしてるの!?

 

これって………。。

 

少女漫画なんかで目にする…いわゆるキスシーン!?

まさか、この人が???いやでもなんで?ぇ?

 

やだ、わたしの肩抱いてる///

ほんとうなの?

 

ぇ、やめて、わたしはじめてなの///

やだ、なんだかこわいよ?!?!

 

目に涙が浮かんできてる!!??

 

せ、せめて…やさしく、ね?///

 

お願い…///

 

 

 

 

 

 

 

ぐに

 

 

 

 

 

 

「!!??」

 

あの人の指が私の鼻に入っていた…?

 

「ぶはははは、ポップ作戦大成功!なにマジ顔になってマァムみたいに震えてんだよメロン、冗談だよ」

 

 

 

 

 

 

…。

……。

………。

 

 

 「バカぁー!!」バシーン! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレはメロンのビンタで吹き飛びながら気を失った。

 




ちょっと可愛い夕張を演出したくて今回の番外編とあいなりました。
いかがだったでしょうか?


では次回もお楽しみに!






本編一部修正しました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。