鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

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おはようございます?にいやん黒須賀部です。
前回は赤城さんがやってきてくれましたね。
彼女は私が艦これに興味をもつきっかけになった子です。

某アニメ系グッズ店で見かけた等身大POP欲しかったデス。

さて、今回は誰が登場するでしょうか。
こうご期待です!



3:白い戦艦&褐色の空母+潜水艦

海軍工廠時代に世話になってた、元工廠長、通称「おやっさん」の実家、兵庫県某市にある大きなバイクショップ。

オレは久しぶりに再会した艦娘、メロンこと夕張と一航戦赤城の二人の可愛さに改めてドギマギしていた。

誰の思惑かは知らないが、今日から彼女達と共同生活が始まることになっていた、しかもオレんちで。

 

 

 

 

おやっさんのバイクショップから出発。

来た道を引き返す形で、我が家を目指すワケだが…。

とりあえず先導オレ、2台目夕張、最後尾赤城てな順番で走る。

 

有難いことに天気も上々、若干肌寒いだけだ、助かるぜ。

信号待ちで左足をつく、踵が浮いてるのはご愛敬だ。

 

 

 

唐突に我が愛機の妖精さんから話しかけられた。

 

 

『夕張機から入電デス』

 

『にいやん脚短い』プッ

 

 

ブフォ!

なんちゅー私的かつ失礼な事ゆーてるねん!

しかも今妖精さん笑いましたよね?

 

 

『続いて赤城機から入電』

 

『超同意』ヤサシイメ

 

 

………。

 

ウッキィー!!ヽ(`Д´)ノプンプン

 

コイツら今晩は満天の星空眺めながら寝てもらおか?

てか妖精さん、哀れんだ目やめてつかぁさいm(__)m

 

海軍工廠時代から散々イジられてたから、だいぶ慣れたけどね。

まぁ今夜のおかずにこっそりデスソースでも入れてやるか。

オレはそう心に誓った。

 

 

 

 

 

真冬からこの時期にかけて気を付けないといけない事がある。

路面の凍結もそうだが、路面に撒かれた凍結防止剤だ。

四輪の轍(注:電ちゃん「わだち、と読みます、車輪などの通った跡なのです!」)

を通るようにしないと、凍結防止剤を巻き上げてバイク真っ白&後日錆だらけになるのだ。

 

完璧にはいかなくても、多少気を付けるだけで、後のメンテが楽になるって寸法なんだわ。

寒い時期、冷たい水で長時間ゴシゴシ洗いたくねぇもんな。

 

 

 

 

 

 

 

国道から県道に移り、桜並木を通り過ぎると愛しの(?)我が家がある。

田舎にしてみても異様にでかくて広いガレージと、2階建ての母屋が見えてくる。

 

母屋の前には、引っ越し業者のトラックが停まっていた。

突っ立っていた2人組のうち、一人が帽子をとりながら訊ねてきた。

 

 

「どうも!えーっとコチラに赤城さん居られますでしょうか?」

 

「はい、私です」

 

「ぇ?あ、あぁそうですか、に、荷物の搬入はじめても良いですか?」

 

「はい、お願いいたします」

 

 

よくとおる声で赤城さんが答える。

引っ越し業者の兄ちゃん達もドギマギしてて、なんか笑えるな。

てか実際に夕張が笑ってる、やめて差し上げろ。

 

 

 

赤城の美貌(?)にやられたのか、兄ちゃん達スゲェはりきってる、ひえー。

美人は得なんだなーとしみじみ思う。

 

 

「その荷物はこちらの部屋にお願いします」

 

 

赤城の指示でバンバン仕事が進んでいく。

 

 

 

 

 

ん?てかちょっと待て、なんで家主でもねぇのにテキパキ動いてんのあの子。

忙しくしている赤城に問うてみる。

 

 

「あの、赤城さん?なんで家の事ご存知なのでしょうか?」

 

 

何故か敬語で訊ねてしまう、オレワロス。

 

 

「はい、青葉さんと川内さんから見取り図を頂きましたから」

 

 

ぇー、パパラッチと忍者にかかったら個人情報ダダ漏れやな…。

セ〇ムでも頼んでおいたほうが、て無駄か…。

 

なんかこの調子だと、オレ自宅なのに一番下っ端になっちまいそう、グスン。

フェイトステイナイトの正義バカもこんな気分やったんやろなぁ。

 

 

 

 

 

赤城につづき、夕張もテキパキと搬入作業を行っている。

ダンボールの多い赤城に対して、夕張は何故か折り畳みコンテナが多い。

 

 

「夕張これ何なん?」

 

「アニメの限定Blu-rayBOXその他アニメグッズですよ?」

 

 

 

ブフォ!

 

ちょ、おま、コンテナいくつ分あるのよ?

余裕で10超えてるやんけ!

 

いやまぁ解ってたよ、パラメーターの振り方偏ってる子だなーって。

 

 

 

なんか遠い目をしていると、バイクの排気音(おそらく2台分)が近づいてきたことに気づく。

ドコドコと重低音を響かせやってきたのはBMW-R1200GSアドベンチャー&アフリカツイン!?

 

前者はBMWのフラグシップモデルと言える高級アドベンチャー車。

後者は本格オフロードも楽しめるビッグオフモデル。

 

引っ越しトラックの邪魔にならない場所に停車すると、乗っていたライダーがコチラへやってきた。

二人のライダーがヘルメットを脱いだ。

 

 

「お久しぶりです、にいやん?大和です、お世話になります」

 

「グーテンターク、グラーフツェペリンだ、よろしく」

 

「おぅよろしくなー」

 

 

いあまぁドイツっ娘のグラーフがBMWてのは判る、だが大和!何故オフロード車なんや。

なんかイメージ違ったなぁ、どうでもええけど。

 

しかしよりにもよって二人とも、オレが脚届かんから諦めたバイクだなんて酷いよゆういちくん!

ぐっすんおよよ。

 

 

 

 

 

 

 

大和は赤白のジャケット&革パンツルック、大和撫子な貴女はどこいった?

グラーフは上下ともブラウンの革か…てか相変わらず背たけーな。

ってよくみたらグラーフの後ろに誰か居る。

よく言って中学入りたてくらいの銀髪ロングの女の子だった。

Gジャン&Gパンルックがとても似合っている。

 

 

「ぐーてんたーく!ろーちゃんだよ」

 

 

ぇ?誰この子?ってウソウソ。

 

何度みてもヤベー子やなオイ。

なにこの美少女、二次元から飛び出してきたの?

うわー、日焼けた肌が眩しいぜコンチクショー!

夏になったらプールに連れて行きたい!!

 

 

 

そんな風に脳内独りフェスティバル開催中になっているところ

大和&グラーフはジト目でこちらを見ていた。

 

 

「はぁ、相変わらずのようですね、にいやん」

 

「全くだ、呂に変なことをするなよ?」

 

「しねーよ!一緒にプールか海に行きたい思っただけや」

 

 

人を□リコン扱いすんなってーの。プンプン。

 

あーあ、君ら来たから、完全に引っ越し屋兄ちゃんズ手が止まってもたやないか。

 

 

 

仕方がないけどね、宇宙戦艦な大和撫子、ドイツ美人&□りっ娘ときたらもう辛抱たまらんやろなぁ。

オレもなんか現実感無くなってきたわ…明日まで生き残れるかなぁ。

 




【キャラ紹介】その4:戦艦大和(艦娘)書類上は23歳 1代目

 宇宙戦艦ではなく大和型一番艦です。その食べっぷりは赤城並みかそれ以上。
 戦線参加したのが中盤以降だった為に、数少ない初代の艦娘。
 大和撫子と思いきや、意外とお転婆いたずら大好きっ娘。
 猫と妹の武蔵がかわいくて仕方がない、ちょっとダメなお姉さん。
 夜の高速をバイクで走るのが好きというか夜景が好き。
 夜中のとあるSAには超絶美人のライダーが!と噂になっている。

 愛機:アフリカツイン トリコロールカラー



【キャラ紹介】その5:航空母艦グラーフ・ツェッペリン(艦娘)書類上は24歳 1代目

 アイゼンではないグラーフです。その食べっぷりは大和と同等。
 戦線参加したのが中盤以降だった為に、数少ない初代の艦娘。
 ドイツ人らしく時間にうるさい超マジメっ娘。掃除も大好き。
 趣味は菜園の世話、鎮守府では「才媛の菜園」と呼ばれる自分用の畑があったとか。
 ビール大好きだが、冷やして飲む日本的なビールは好まない。
 バイクの運転技術は超一流、ろーちゃんタンデムするため特訓したとか。

 愛機:BMW-R1200GSアドベンチャー グラーフ限定モデル


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