鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

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皆さまおはこんばんちは!
数年前まで晴れ男、現雨男のにいやん黒須賀部でございます。

台風接近中ですね、予報では地元直撃しそうですが
皆さまもお気を付けくださいね。



さて本編ですが、艦娘以外のレギュラー化しそうな人がでてきましたね。
これからも何キャラか登場すると思いますが…。
可能な限り愛されるキャラにしたいと考えています。

すべては私の力量次第ですね、頑張ります!

では第29話はじまります!



29:必殺ヘル&ヘル!ギムギルガンゴクホゥ

オレ達は明後日から新浴場の建設が開始されるとの事で、予定地周りの片づけを行っていた。

かつてオレの両親が物置として使ってた場所が、位置的にも広さ的にも好都合だったからだ。

 

ふむ、両親か、とオレは思い出す。

あれは6年前の深海棲艦が現れたころだ、二人は戦火に巻き込まれ…たわけでなく

二人の趣味で、今現在は信州の方で古民家カフェ件ペンションを経営している。

実家の農業とかどーすんだよ、とおもっていたら、キチンと世話をしてくれる手配を他所でやっていたのだ。

当時オレは海軍に召集され、半ば強引に軍属となっていたためアテにされてなかったんだが

いざそうなると腹が立ち、予備役となってからは田畑の面倒をみることにしたのだ。

 

さすが艦娘だけあって、オレ以外は皆パワフルに仕事を進めてくれる。

男の沽券まるで形無し、オレは消え去りたいような恥ずかしさを胸に、端っこでちょこちょこ作業をしていた。

そんな中で荷物に交じってなにやら面白いものを見つけたらしく、ろーちゃんが声を上げる。

 

 

「にいやんの昔のアルバムですって!ろーちゃん見つけましたって、はい!」

 

「「!!!」」

 

オレ以外はその声に作業の手をとめ、餌に群がるハイエナのごとき速さでろーちゃんのまわりに集まる。

当のオレは「やめれ、見ないで!」と主張するが、大和の「外野は黙って」と言うせりふと共に張り飛ばされていた。

 

 痛いです大和さん、どうみてもご褒美です、本当にありがとうございましたm(__)m ユラァ

 

…あぶないあぶない、一瞬魂出てたぞ今!?

オレが一人で生命の危機に直面していた時には、すでにみんなが黄色い声を上げアルバム鑑賞会が開催されていた。

それぞれ口々に「うわーおもかげあんまりない」とか「子供の頃は可愛かったのねー」とか言っている。

どうして女って生き物はこう…と不貞腐れるオレだった。

 

そして本当の不幸は後からやってきた。

またもろーちゃんが声を上げる。

 

 

「ろーちゃんまた何か見つけましたって!とっても大切そうな箱ですって、はい」

 

箱?そんなもの特にめずらしくないだろう?と視線をそちらに向けた時

オレの背中にエレクトリックサンダーが走った!

(あ、あれは失くしてたと思ってたオレの秘蔵コレクション『えろDVDにいやんスペシャルセレクション全20巻』っ!!)

やばい、これは非常にヤバイ!あんなものが皆に御開帳された日には、オレの立場は地に落ち、地球の裏側まで突き抜けてしまう!!

アレだけは何としてでも確保せねばならない!命に代えても!!

しかし、オレの想いは空しく、箱は既に御開帳済みだった…。

オレは180度回頭し、即撤退戦にうつる。命令だ、オレよ生き残れ!

 

 

だが大和の「確保」と言う冷たい指令に「「らじゃ」」と全員が答えオレを羽交い絞めにする。

流石だ大和、連合艦隊旗艦パネェっす orz

 

気が付いたら、オレの秘蔵これくしょん『えろDVDにいやんスペシャルセレクション全20巻』の前に正座させられていた。

空気がとてつもなく重苦しい、重力操作も可能なんでしょうか艦娘ってのは?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ご説明いただけますよね?家主様?」ゴゴゴゴ

 

 

大和の冷め切った声と視線にオレは心底恐怖を覚え身震いする。

このぶつをみつけた当のろーちゃんは

 

 

「この女の人、裸でプロレスごっこしてる~」ワーイ

 

 

と、DVDを拾い上げ感想を口にした。

やめてください、にいやんのHPはもうゼロよっ?

 

 

「ご説明いただけますよね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

大事なことだから2回言ったんですね大和さん?わかります。

さらに重力が増したきがしたオレは「あー精神と時の部屋ってこんなんかなぁ」と現実逃避していた。

 

 

「今なら第一次攻撃隊の爆撃だけで済ませてあげますよ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

やめてください赤城さん、貴女奇麗なお顔が鬼BBAみたいn(ry

 

 

 

「はは…ほ、保健体育の参考資料かなー、と…」

 

 

次の瞬間おれは艦娘達の集中攻撃にあい、薄れゆく意識の中「ご褒美あざす!」と叫んでいた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼食時、皆がわいわいとたのしく食卓を囲んでる中、オレだけ片隅でミカン箱の上に煮干し1匹だけ置かれて放置された。

ぐすん、みんなたのしそうだなぁ…若気の至りやん、こまかいことでおこるなよ…。

その蚊の鳴くようなつぶやきは、とうぜん談笑する皆には届かず、結局その日の晩御飯まで正座させられたまま過ごすハメになった。

 

 

そんな中ろーちゃんだけは自分のごはんをオレにわけてくれた(´;ω;`)ウッ…

 




更新遅くなるって言いましたよね?
あれはウソではないんです
たまたま今回は眠れずに悶々としてたので
ボケた頭でかきあげただけです、スミマセンm(__)m



では次回もお楽しみに!






本日より、過去投稿文の加筆/修正を行います。

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