鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

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皆さまおはこんばんちは!
お墓掃除に行って蚊の爆撃により小破したにいやん黒須賀部でございます。

朝からなんて暑さだYO
もう今日は空調効いた部屋で引きこもるYO



さて今回はちょっと本筋より脱線してみます。
うまくできれば良いんですが
まぁ最後に「上々ね」とか言えるよう奮励努力います!

では、26話番外編はじまります!



26:メロンのようにロンリーウェイ【番外編1】

みなさんおはよう、私、兵装実験軽巡艦娘の夕張よ。

コンパクトボディに重装備が自慢なの。

今は海から離れてるけど、陸の上だって頑張っちゃうんだから。

鈍足?失礼しちゃうわ。バイクに乗ったら速いんだから!

データでもバッチリ!本当よ?

 

 

大和さんの美味しい晩御飯とアニメで楽しんだ翌日、深夜アニメが放送しているころ。

私は深夜アニメをBlu-ray録画に任せて早寝早起きしたの。

なぜかって?うふふ、昨日納車完了したニューマシンでお出かけなの。

バイク乗りの朝は早いのよ、もう鈍足なんて言わせないんだから。

 

さーて、大和さんから貰った昨夜の残り物と、私自慢の特製サンドイッチを持って出発よ!

 

 

 

 OP【メロンのようにロンリーウェイ<エアメールフロムユウバリ>】 

 

 そ~ら~に~蒼いr(ry

     中略

 涙、キスで拭った~♪

 

 『私の名は兵装実験軽巡夕張、地球は狙われている』

 

 ジャジャジャン!

 

 ロンリーウェーイ、こーのーぼーくーn(ry

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕張は昨夜磨いたヘルメットと、洗濯済みのグローブを手に、自室で出発準備をしていた。

新車を購入しウキウキして昨夜はあまり眠れなかったが、不思議と予定時間にはピッタリ起きることが出来た。

準備をすすめながらふと自分の服装が、バイクに乗るには似つかわしくない事にきがつく。

部屋着代わりの制服姿だったからだ。

 

 

「んー、上はにいやんに貰ったフライトジャケットとマフラーで、下はスパッツ履けばいっか」

 

 

なんともアバウトかつ女の子としてどうかと思うが、ここの家主はよろこびそうなカッコだった。

手にグローブをはめ、メットを抱えてガレージに向かう。

タイミングがいいのか悪いのか、ガレージには家主のにいやんが灰皿(屋外用)の前に立ちタバコを吸っていた。

 

 

「おっはよー!」

 

「ぉ?おはよう!はえーな」

 

「うん、今から雲海観に行くの」

 

「そいつぁ景気の良い話だな、てかそのカッコ寒くないか?」

 

「ううん大丈夫、排熱が足にくるし、意外といけると思うの…にいやんも行く?」

 

 

とりあえず訊ねてみた。

 

 

「んにゃ、今日は用事があるからパスや」

 

「うん、わかった」

 

 

まぁ断られることは判ってたので特に問題なし、と準備を続ける。

 

 

「あっち方面、霧とシカが出やすいから、フォグつけとけよー、後ニーグリップな?風が入らん仕組みになってるから寒さはそう感じんハズや」

 

「うん、ありがと」

 

 

夕張は礼を告げると自身のニューマシンのエンジンをつけた。

 

 

キュルキュル ドゥン ドコドコドコドコ

 

マフラーからの重低音が響き渡る。

暖気中にメットを被り、グリップヒーターオン、指示器&ブレーキランプの点検を終え、バイクに跨る。

 

 

「いってくるねー」

 

「土産期待しとくで」

 

「嫌ぷー」

 

ドドッドドッドッドド

 

 

2気筒270度位相クランクのもたらす振動は、好きなものにはたまらない。

エンジン回りが温まり出したころ、夕張はスロットルを少しづつ開け出発した。

このニューマシンはDCTという機構が装備されており、ATのようなクラッチ無しの運転が可能なのだ。

クラッチ操作で困るのがゴー・ストップの多い街中と渋滞であり、その苦痛をさける為にもDCTは魅力的だった。

スロットルにあわせ、リズミカルに無駄なく自動でシフトアップしてゆく様に、夕張はご満悦のようだ。

 

 

「~♪」

 

 

夕張はご機嫌に歌を口ずさみながら、夜明け前の国道をスカートをなびかせ走る。

薄暗い国道はしかし、バイクのフォグランプで横に広く白く照らされていた。

 

少し遠回りしつつ、バイクとの相性や各種装備に不具合がないか確認、いわゆるテスト走行的なことをはじめた。

ややハンドルが遠いかな?くらいで、あとはしっくりと収まっている。

これなら改修はカンタンだ、帰ってから作業しようと決め、本来のルートに戻る。

 

 

北へ向かうバイパスをしばらく走り、次にゆるいカーブの続く峠道へとスイッチ。

力強いトルクでのぼりのカーブをグングンとクリアしてゆく。

出発からやく2時間後、夕張はとある山の頂に到着していた。

そこから北側をながめると白く広大な雲海の中に、ポツンと浮かぶ城跡が…。

 

まるで某天空の城のようであった。

朝日に照らされたその姿はとても幻想的で、夕張は感動に涙ぐんでいた。

 

 

「エイジ…これが…お前の愛した…地球か…ジュリア…」(ドヤァ

 

 

そして独りアニメごっこをして台無しにしていた><

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感動の景色は約1時間は続き、時を忘れてながめていた夕張は、そろそろ後にしようと歩き出す。

バイクまであと少しの所で、親子連れの小学5年生くらいの男の子が

 

 

「あ!メロンちゃんや!」

 

 

と声を上げた。

 

夕張はギクリとして、よくよく自分の姿を見ると

マフラーもフライトジャケットも脱ぎ、あたまにはいつもの緑リボン。

どうみても世間で大流行中の「艦隊これくしょん」の夕張そのものだった。

やっとそこでしまった!と気付き、どうしようと慌てる夕張。

 

 

「ぁー、えっとね、おねえちゃんは夕張ちゃんのまねっこしててね…あはは…」

 

「へー、でもすごいやソックリ!」

 

「あはは…そうでしょう?」

 

 

結局男の子と握手してなんとかその場は収まったが

アブナイアブナイ、本物ってことがバレるのは避けなければいけない。

次からはフライトジャケットを脱がないか、変装セット常備しておこうと誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえずフライトジャケットを羽織り、朝ごはんの準備に入る。

リアパニアケースから、サンドイッチなど入ったランチボックスと、紅茶の入ったミニボトルを取り出す。

以前赤城と同行した際、使用していたレジャーシートを広げ、ちょこんと座り

ハムハムと子リスのように食べ始めた。

やはり大和のつくったハンバーグやスパゲティなど、冷えてても美味しい。

朝からしかも外で食べる食事は開放的で、夕張は病みつきになりそうだった。

 

 




私は過去、呉のてつのくじら館で夕張コスの子をみました。
びっくりしてコケるところでした(汗
あと、即売会の喫煙所でやさぐれて?タバコすってる夕張ちゃんもみました(滝汗

メロンちゃん、地味に人気があるようで
一ファンとしてはうれしいですね。

では次回をお楽しみに!






タイトル修正しました。

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