鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

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皆さまおはこんばんちは!
左目がまた充血してて、なんだか厨二病全開っぽい
にいやん黒須賀部でございます。

さて、通常章にもどるワケですが…。
書いてる初期の頃とつじつまが合わない点や
性格とか呼び名があってなかったりと、散々なことに orz

いずれ加筆・修正はしたいですが
一旦現状を整理してから行いたいと思います。

タイムテーブル? 何それ?おいしいの???



では、新章、22話はじまります!



第一章:ボクにその手を振れというのか
22:グッモーニン・エブリワン!


盛大である意味凄惨な引っ越しパーティが開催された翌日。

オレは眠い目を擦りつつ、歯磨きをしていた。

窓からは眩しい朝日が差し込み、部屋を照らしている。

今日も良い天気になりそうで、眠くはあるが心は浮き立ってくる。

 

 

 

洗面所をよく見ると、見慣れない歯ブラシ等が大量に置いてあった。

 

 

「ふむ…歯ブラシを・大量に・ハブラシた(はべらせた)」

 

 

ブフォ!

ナイスだオレ!朝から冴えわたってんな!

 

そんな風に自己満足に浸っていると、後頭部に誰かからチョップを受ける。

 

 

ズビシッ「…マイナス30点」

 

 

声の主は、寝ぼけ眼で髪がピョンピョン跳ねまくった赤城だった。

つづいてグラーフも起きてきた。

 

 

「グーテンモルゲン!にいやん、それに赤城」

 

「おはよー…ございまーす…」

 

 

元気なグラーフに比べ、赤城はねぼけてポワポワしていた。

そのおかげで先ほどのチョップはそう痛くはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようグラーフ、いつも時間通りやな」

 

「当たり前だ、時間を守れん者はドイツには居ないぞ?」

 

 

はぁソレはお堅い事で、と心の中で返答する。

オレはグラーフに洗面所を譲り、タオルで顔を拭きながら新聞を取りに行く。

その段になっても、赤城はボケーっとマヌケ面をさらしていた。

 

 

 

 

 

「えーっと、世の中の情勢はーっと」

 

 

特に目新しいニュースは無く、パンダの赤ちゃんが~などの微笑ましい記事ばかりだった。

まぁ世の中平和が一番である。特に深海棲艦に勝利を収めた今は心底そう思う。

そこで目についたのが、地元欄の記事で

 

 

 あたらしく桜の名所がオープン 

 

 

とやや小さく書かれていた。

 

 

「ふーん、こいつは良いな!」

 

 

オレは皆を誘って花見ってのも悪くないな、と考えた。

奇麗な桜に美人さんや可愛いこちゃんな艦娘達といっしょに

いろとりどりのお弁当、うまい酒、その他。

想像しただけでヨダレがでてきそうだった。

 

 

「でもまあとりあえずは朝ごはんの支度だな」

 

 

今回の艦娘達の受け入れは、急な話だったので、炊飯器など少人数用の器機しかそろってない。

仕方がないから今朝はみんなパン食にしてもらおうと、昨日大量に食パンを購入していた。

それとウインナー、ソーセージ、玉子など。

何せドイツ出身者が2名いる、ここらは揃えておかないと可哀そうだ。

 

 

 

そうして朝食の準備をしていると、ぞろぞろと後発組?が目を覚まし起きてくる。

 

 

「ぐーてんもーげん!にいやんおはようですって、はい!」

 

「おぉ、ろーちゃんおはよう!朝から元気やねぇ」

 

「元気が一番!ですって」

 

「だよなぁ」

 

 

オレはまるで好々爺のように、ろーちゃんの話しにうんうんと頷く。

ろーちゃんもそんなオレに好意的に接してくる。

ほぇ~、ほんとキミはカワイイねぇ~(ゲス顔

 

 

「ヘンタイが顔に出てるぞ」

 

 

ツッコミを入れてきたのは、すっかり素に戻った武蔵だった。

 

 

「おはよう武蔵、昨日はたすかったわ」

 

「いやなに、大したことはしておらんぞ?」

 

 

昨日の泥酔状態とは打って変わって、いつもの男前モードである。

そこでしまった、昨日写真撮っておけばよかった、とオレは気付くが後の祭りだ。

 

 

 

 

 

加古と古鷹は、これからすぐ用事があるとかでさっさと退散。

昨日の醜態が恥ずかしかったらしく、加古は加古らしくないくらい謝ってから出発していた。

 

 

 

 

重巡ふたりを除く、全員が食卓を囲み座っているが…。

あれ?二人足りないぞ???

 

夕張と大和だ。

 

 

 

「おい武蔵、大和はどうした?」

 

「ふむ、姉上は昨晩のみすぎたらしくてな、ふせってるぞ」

 

「様子見に行ったほうがええか?」

 

「やめて差し上げろ、今行くと百年の恋も冷めるぞ?」

 

「……オーケー」

 

 

 

「で、夕張は?」

 

「明け方までTVを観ていたようだが?」

 

 

とグラーフが答えてくれた。

 

 

「あー、まぁ何時もの事か」

 

 

オレはそう答え、二人にはまたあとで食事を用意するかと決め、残りの5名で朝食のご挨拶。

 

 

「「いただきます」」

 

 

昨日の宴ほどではないが、ワイワイガヤガヤと食事は進む。

重巡二人がぬけたとは言え、ろーちゃんを除くと健啖家ばかりだ。

食パンが一斤、また一斤と消えてゆく。

 

どうもインスタントコーヒーはグラーフのお口に合わないようで

「今度おススメの豆を教えてやろう」と耳元で囁かれた。

 

 

止めて、耳はよわいの///

 

 

 

 

ひととおり朝食は終わり、洗い物を始める。

流石に5人分となると、今までと大違いだ。

いずれこれが約10人分になるのかと思うと、ちょっとした手間だなぁと考える。

食器洗い機などアレば楽なんだろう

と考え、そこで先日赤城から分厚い封筒を預かっていたのを思い出した。

 

 

そっと封筒をあけてみると…諭吉さんが大量に入っていた。

そこにはメモも一緒にはいっていて、支度金だから自由に使え、と書いてあった。

 

オレは目が$マークになり、諭吉さんの枚数を数えてみたところ…。

 

 

「しゃんびゃくまんえん!!!」

 

(注:暁ちゃん「300万円と言っているわ、この程度で狼狽えるなんてジェントルメン失格ね、エレファントじゃないわ」)

(注:電ちゃん「ソレを言うならエレガントなのです~」)

 

 

 

 

オレは洗濯物を干している赤城を見つけ、しどろもどろになりながら問うてみた。

 

 

「はい?支度金?自由に使っていいと思いますけど」

 

 

赤城にあっけなく答えられてしまった…。

しゃんびゃくまんえん!!!はオレの自由につかって良いらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレは大和と夕張用にサンドイッチを作り、ラップを巻いて置いておく。

そして、この、しゃんびゃくまんえん!!!を使って、とりあえず食器洗い機など、生活用品を買い出しに行くことに決めた。

 

 

「ちょっと電気屋さんにいってくりゅ」

 

 

まだショックから立ち直れないオレは、やや噛みながら皆に告げる。

落としたりしたらやば過ぎる、パニアケースにカギを掛け厳重に保管した。

 

 

「それなら夕張さんについて行ってもらった方が良くないですか?」

 

 

赤城の意見は尤もだ、電気機械関係はオレも弱くは無いが、夕張がいれば万事問題無いだろう。

 

 

「ちょっと夕張おこしてくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕張の部屋は、オレの部屋から空き部屋を挟んで2つ隣になる。

部屋の前でノックするが、とくに返答はないし、物音ひとつしない。

あまりよろしくないのだろうが、とりあえず少し扉を開け、中の様子をうかがってみる。

暗くて良く見えないが、夕張はベッドで寝ているようだった。

 

 

「ゆうばりた~ん、あさでしゅよ~」

 

 

小声で呼びかけるが返事がない、ただのしかばねのようだ。

しかたがないので近づいて、身体をゆすってみよう。

 

 

じっけん♪じっけん♪

 

 

古臭いマネをしながら近づく。

すると夕張は寝返りを打ち、からだをコチラに向けた。

パジャマが少しはだけて素肌が見える…。

 

ゴクリ

 

なんだあの二つの物体による谷間は!?

いわゆるコレは…アレだな?

 

 

 ナイスオッパイ

 

 

ユウバリサン、アナタネルトキハ ツケナイハダッタンデスネ ?

 

イガイトヨイモノヲオモチノヨウデースネー

 

 

 

何故かオレはなんちゃって金剛になっていた。

 

 

 

 

 

 

「ぅ~ん」

 

 

そこで夕張はムクリと起き上がり、ねぼけたまなこでコチラを見る。

 

 

「あー、もう朝ぁ???」

 

「ハーイ、アサデスネー」

 

「わかった~、着替えるから、ちょっとまってて~」

 

「ハーイ、リョウカイデース」

 

 

オレは夕張を刺激しないようにそっと部屋を出て、静かに扉を閉めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

デカメロン伝説!と後にオレはこの出来事を日記に記した。ワカチコワカチコ

 

にいやんの歴史がまた1ページ。

 

 




新章スタートをきりました。
これからの展開はおおざっぱには考えましたが
結局、その時の筆の走りに任せる系で行こうかと思います。


では、次回にご期待ください。






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