鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

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どうも、おはこんばんちは!にいやん黒須賀部です。
前回はメロンちゃんこと夕張ちゃんが登場しました。

さて今回は誰が登場するのでしょうか!?
わ…わからん…とりあえず那珂ちゃんのファン辞めます。



2:黒い一航戦

ほえービックリしたー。

夕張ってコスプレ好きやったんやねぇ、心のメモにカキカキしとこ。

 

 

「にいやんお久しぶり~、元気してた?」

 

「まぁボチボチな…夕張は相変わらず元気やね」

 

「えへへ」

 

 

コイツ、アニヲタの割にさっぱりしてるし、やっぱ接しやすいわぁヒデキ感激っ。

しかしなんでまたコスプレしてまで…て何時もの事か、サプライズとかなんとか。

 

 

 

「さっきおやっさんが言ってたように、今日からお邪魔するね」

 

「いや、ちょっと待て!今日からってイキナリ過ぎるやろ、草生えるわwww」

 

 

ほんともう笑うしかないよね?

 

 

「だいたい、まだ正式にOKしてないやん」

 

「んー、でも皆の荷物、今頃届いてると思うよ?」

 

 

夕張はキョトンとした表情で答えた…。

改めてよく見ると、やべぇこの子素の表情可愛すぎるっ。

慣れたつもりでも久しぶりの再会ってのもあり頬が熱くなってくる。

とっさに若干目をそらしつつ更に質問する。

 

 

「どこに???」

 

「にいやんの家にきまってるでしょー」

 

 

はい?もうコレ相談とかじゃなくて決定事項の通達やろっ!?

まぁ部屋は唸るほど空いとるけどなぁ。

 

(注:電ちゃん「田舎は家も土地も広いのです、ゆえに田舎なのです!」)

 

 

 

 

 

「ハァ…」

 

 

ため息をついてもたわ、もう覚悟するしかなさそうやね、グッバイマイライフ。

もう前向きに行くしかねぇなコリャ、はっはっは。

 

 

「受け入れの準備もなにも出来てねぇけど、良いんか?」

 

「うん、もうすぐ皆来るし、掃除とか荷物の搬入とか、全部私達でやるから問題ないってばー(`・ω・´)b」

 

 

笑顔でサムズアップ(親指たてるグゥ!てなサイン)しながら答える夕張。

本当勘弁してくれ…いろんな意味で…。

 

そのとなりで、おやっさんもニコニコ笑ってやがる。

さては、押しに弱いオレの事だから、無理やり話し進めれば、ってな計算してやがったな?

くそー、なんか腹立つなぁ。

 

 

 

 

 

そんなやり取りをしていると、お店に新たなお客さんが来たようだ。

黒い髪をなびかせながら、黒い革の上下に身を包んだお嬢さん?らしい。

跨るバイクは…黒に一部カウル(バイクの外装、プラスチック製っぽい)に迷彩を施している。

 

ありゃあVFR1200Xクロスツアラーだ!

V型4気筒のツアラーモデル、2気筒だったら欲しかった代物だ、ウヒョー!やっぱカッコいいな。

 

あれシート高的にけっこう身長てか、足が長くないと乗れないのよね。

実際VFRに跨るお嬢さんは、スラっと背の高そうな感じだ。

 

バイクを停めたお嬢さんが、ヘルメットをとってみると、どっかで見た顔だった。

 

 

 

 

「ぇ?赤城???」

 

 

オレは思わずつぶやいていた。

 

だってね、赤城って言えば、確かに美人でスラっとしてて身長もオレよりある。

しかし、仕事以外は食べることしか楽しみなさそう?的な。

鎮守府内では、なんかこうホンワカしてて、隣の優しいおねぇさんな感じだったハズ。

 

まさか彼女までバイクに乗ってるとは、思いもしなかった。

どっちかってと、インドア系趣味にハマりそうなタイプにみえてたんだが。

ぱっとみ某三世の不二子ちゃんやんけ、貴女そういうキャラでしたっけ?

 

オマケに彼女の先代、2代目赤城には、告って撃沈した過去ががが。

うおぉぉぉハズい過去は記憶の片隅にポイポイしとこ。

 

 

 

「こんにちは、一航戦赤城、到着致しました」

 

「おー赤城ちゃんいらっしゃい、奴さんもう来てるで」

 

「はい、わかりました」

 

 

リンとした佇まい、よくとおるきれいな声、間違いなく赤城やわ。

 

 

「お久しぶりです」ニコッ

 

「お、おー、お久しぶり」

 

 

ひぃぃさっきの夕張といい、なんなんキミらは、オレを殺しに来とるんか!?

ヤバイよヤバイ。

赤城の革ジャン革パン姿なんてはじめて見た上に、こうラインが強調される服だと…。

またもや若干目をそらしつつ質問。

 

 

「赤城もバイク乗ってたんやね?」

 

「はい。夕張さんに勧めてもらいまして、ね?」ウインク

 

「うん、結構皆ハマってるよね」ウインク

 

 

 

聞くところによるとこうだ。

バイクに乗って走ると、海で航行してる時の感じに似てるとか。

風や匂いを感じながら駆けていくのは、とても気持ち良いらしい。

 

それを広めたのはどうも、オレと夕張ってことになってる。

工廠でバイク弄って走り回ってるのを赤城や大和たちが見て

真似て乗ってみたらドハマりしたとか。

 

うんうんオレも激しく同意。

車は楽で便利なんだが、自分の部屋ごと移動してる感じで、旅してる気分になれないのよね。

その土地の空気感ってのかな、それを感じながら走るのは実に爽快なんだわ。

楽ってのは愉しいってのとは別次元の話し。

こうやって自分の好きなものに共感を得られるのは、満更悪くねぇよな。

 

 

 

オレは赤城の愛車を指さしながら聞いてみた。

 

 

「しかし販売中止になったコイツ(VFR)よくあったなぁ」

 

「ああ、ソレ家の在庫から新古車で出しといたんや」

 

 

おやっさんがガハハと笑いながら答えた。ズコー。

ええぃ商売上手なジジイめ。

 

 

「はい、そうですね、安くゆずって頂きました」

 

 

ホクホク顔の赤城。

去年の秋に買って、既に1万キロ超えてるとか。

半年で1万て、ハマり過ぎやろ貴女!

 

 

「舞鶴勤務でしたから、冬場は乗ってなかったんですけどね」

 

 

今は3月末だろ?

ってこたぁ、実際は三か月ほどか…ハマるとトコトンやる人なのね、覚えとこ。

 

 

 

はたと思い出したように赤城がコチラに話しかけてくる。

 

 

「そうだ、にいやん?そろそろ移動しませんか?」

 

「どこに?なんで???」

 

「貴方の家に、もう大和さんとグラーフさんが到着する時間が迫ってきました」

 

「あー、了解」

 

 

しっかし、マジでこれからこの子らと共同生活なのか~。

嬉しいやら悲しいやら複雑な心境やわ。

 

オレはヤレヤレといった感じで愛車に跨った。

 




【キャラ紹介】その3:航空母艦赤城(艦娘)書類上は24歳 3代目

 食事は成人男性の約2倍の量を平らげる大食艦。
 お酒には若干弱いが、飲食に好き嫌いなし。
 実はソロキャンプ大好きで、焚火をながめながらチビチビ飲むのが好み。
 あと温泉巡り、神社仏閣めぐり、グルメ目的とそれなりに多彩。
 四輪(赤いエスティマ)も持っている。
 Gが大の苦手、加賀はそんなとき、赤城に頼られるので満更でもない感じ。
 1代目赤城は開戦直後に轟沈。2代目は当時の提督と結婚カッコガチ。
 ここに登場してるのは3代目。

 愛機:VFR1200Xクロスツアラー 黒


キャラ紹介一部修正しました。

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