鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

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なんかここ最近は眠れない日が多いので
寝落ち覚悟で執筆作業してみます(汗
なんなんでしょうね。



それはさておいて、12話目です。
アニメでいうところの1クール終了のタイミングですね。



では早速スタートですよ!カテジナさん!!



12:旗艦夕張、出撃します!その6

道の駅琵琶湖大橋米プラザにて。

夕張はちょっと苦手なブラックコーヒーをちびちび飲みつつ、少し眠たげな眼をこすってたりする。

 

 

「まぁ朝早く出発したし多少はね?」

 

 

などと、ひとり言い訳のような言葉をつぶやいていた。

ちょっと仮眠でもした方が良さそうと思い、クロスカブに跨ったまま目をつむる。

するとほんの数分もたたないウチに、クゥクゥとちいさな寝息をたて、居眠りしていた。

 

 

 

それからほんの5分ほど時間がたっただろうか。

少し遠慮気味に肩をゆすられる感覚に、夕張はハッと目を覚ます。

 

 

「…ぁれ?寝ちゃってた??」

 

 

寝ぼけまなこで見回すと、一人の女性がそばにいることに気付く。

 

 

「おはようございます、夕張さん」

 

「あ、あれ?なんで赤城さんが?」

 

 

そう、そこにいたのは上下黒い革でビシっとキメた赤城だった。

あいかわらずの柔らかい表情が、同性の夕張から見てもとても素敵に映る。

 

 

 

「明日まで時間ができたでしょう?暇だから、少しバイクで出かけてみようと思って、ね?」

 

「わたしも同じです、昨日からですけど」

 

「どうでしょう、明日最終的にはおやっさんの所に集合になりますし、同行しても?」

 

 

赤城の申し出は、この後おおまかなルートしか決めてなかった夕張にも都合が良かった。

 

 

「ええ、歓迎しますよ。ただ…わたしのマシンはあまりペース上げれませんから…」

 

「大丈夫、合わせますよ」

 

「ありがとうございます、赤城さん」

 

 

そして、しばらく二人でこのあとどのルートで走るか相談。

 

結果、混雑し事故の危険が多い京都市内を避け、細い山道を通り美山まで抜けることになった。

美山は茅葺屋根集落で有名な静かな山村と、多くのライダーが集う道の駅のふれあい広場が存在する。

とりあえず茅葺集落まで赤城が先導することとなるが、夕張もルートを頭に叩き込む。

 

流石任務などで長年鍛えてきた艦娘、こういう作業はお手の物だ。

二人は早速準備にかかり、元気よく出発する。

 

 

 

 

 

 

しばらくは道幅の広い国道を走っていたが、左手に見えてきた橋を渡り県道へとスイッチ。

いよいよ待望(?)の山道に入る。

ココは道幅が狭く、交通量も極端に少ないためか、道の両端にはコケが生えている。

いわゆる険道と呼ばれるエリアだ。

 

(注:響ちゃん「険道のほかに酷道(国道)というのもあるよ」)

 

右に左に無数のカーブをのぼってゆく。

たくさんの木々が生い茂り、見晴らしは良くないが、まるで貸し切りのようなこの道は夕張には好ましかった。

 

 

「のんびり走るにはもってこいの場所ね、また来よう、今度は一人で」そう呟く。

 

 

山道をぐんぐん上り、数十分後には頂きに至っていた。

ココだけはとても見晴らしが良く、周りの山々には一部白くなっている様子がうかがえる。

赤城から通信が入った。

 

 

『まだ雪がのこっているようね、夕張さん、日陰を通る時は注意してね?』

 

『えーっと、ソレはどういう?』

 

 

 

いまいち意味がつかめない。

小首をかしげる夕張に、赤城はすこしイタズラっぽく微笑みながら答える。

 

 

『道が凍結してるかもしれないから(笑)』

 

『ひぃぃぃ、冗談はやめてくださいよぅ』

 

『まぁ、この程度だと大丈夫そうね。危なそうな時は事前に知らせるわ』

 

『はーい』

 

 

 

しかし、特に何事もなくトコトコ下り道をかけぬける。

そこには小さな山村があり、二人を歓迎するかのように、きれいな梅の花が咲き乱れていた。

 

 

『カメラでももってくればよかったわね?』

 

『赤城さん、スマホで撮影できますよ?』

 

『…ぁ…ダメですね、どうも機械類には疎くて…///』

 

 

どういうワケかこの一航戦、機械オンチな一面もあるようだ。

戦場での凛々しい姿からはちょっと想像しづらい。

 

道の端にバイクを停め、しばし撮影会を開催。

 

 

「えーっとここを押すのね?」カシャ

 

「…赤城さん、自分を写しちゃダメw」

 

 

夕張はお腹を抱えて笑う、一航戦の誇りがwww青葉に報告しておこうwww

 

 

ここから茅葺集落は目と鼻の先。

きれいな小川を左手に、ほんの5分ほど走ると大きく開けた集落に到着。

なぜか道の端に、とけかけた雪だるまが大量に設置?されていた。

 

集落の道向かいにある駐車場にバイクを停め、茅葺集落の撮影に向かうことに。

 

今度こそ赤城はキッチリと写真をうつし、夕張にドヤ顔をしてみせる。カシャ

 

 

 

 

 

夕張、見ちゃいました!青葉に写メ送信しなきゃ♪

赤城さん天然可愛い!水雷戦隊の子たちにも送っておこう。

 

 

あとで感想、きかせてね? 送信ポチー

 




今までで一番短くなっちゃいましたw
ごめん、でもそろそろ限界デス。
さっきからタイプミス連発ワロエナイwwww



それでは、次回もおたのしみに!デース。





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本文一部変更しました。

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