鉄騎~大地を征く艦娘たち~   作:にいやん黒須賀部

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10話です。
夕張ちゃんやっぱり可愛いですねぇ(うっとり
ps-vita版の艦これでは着任してくれてるんですけど
最近始めたブラウザ版では、未だ着任してくれてません。

くぅぅなんてツンデレ。

夕張ちゃん狙ってレシピ回したら、ゆきかじぇ参上!
いあ、ゆきかじぇも好きなんですが…。



それでは、第10話お楽しみください。





10:旗艦夕張、出撃します!その4

琵琶湖を目指し、トコトコ走る夕張&クロスカブ。

景色はだんだんと山中といった感じになり、それと共にカーブも増えてくる。

大型トラックも多いこの道は、広くはあるけれど一部見通しが悪いので慎重にはしる夕張。

 

 

「あ、なんだか体感温度下がってきたみたい」

 

 

実際ちょっと場所が変わるだけで、敏感に変化が感じ取れるのはバイクの魅力だ。

少し寒く感じた夕張は、グリップヒーターのスイッチをオンにした。

(注:電ちゃん「グリップヒーターはハンドルを温める装置なのです!」)

 

 

 

5分もしない内に、ぽかぽかと手が暖かくなってくる。

冬場はこれが無いと、長距離ツーリングは非常につらいものになってしまう。

春先とはいえ、やはり山中は空気が一段と寒くなる。

そして日陰ともなると格段に体感温度が下がる。

 

艦娘といえど、寒いものは寒いのだ。

(特殊能力で耐えれはするが、感覚自体は「さむい」のであまりよろしくないようだ)

 

 

 

急ぐ旅でもなし、夕張は次の道の駅で休憩することにした。

クロスカブの妖精さんに確認すると、あと10分も走れば、右手に見えてくるそうだ。

 

 

「うぅこんな事ならゴアテックスのグローブにしとけば良かった」

 

 

今頃に言っても、当のグローブは鎮守府の艦娘寮のコンテナの中だ。あきらめるしかない。

 

 

 

逆にあまり暖かすぎると、今度は睡魔が襲ってくる。

このあたりの調節は自分でやるしかない、車とは大違いなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

そうこうするうちに、目的の道の駅が見えてきた。熊川宿というらしい。

山間にあるやや小さめの休憩スポットだ。

 

ここにもたくさんのライダー達が集まり、それぞれ談笑しながら休憩している。

夕張は二輪用の駐車スペースが空いてなかったので、仕方なく駐車場の隅に停車させた。

 

 

「ふぅ、ちょっとあったかい飲み物が欲しいかな」

 

 

そう言いつつ、自動販売機まで移動し、ミルクティーを買うことにした。

 

 

「ティータイムは大事デスネーって、なんちゃって☆」

 

 

金剛のマネをしてみたが、自分でもあまり似てないと思いちょっと恥ずかしがる。

よく見れば、ほかのライダー達がチラチラとコチラを窺っているのがわかる。

あまり気分の良いものではなかった。

 

 

 

 

 

そのままバイクのところまで戻り、妖精さんと小声で相談してみた。

 

 

「琵琶湖まであとどのくらいかな?」

 

『1時間といったところですおー』

 

「そっか、じゃあそんなに慌てなくても良いよね」

 

 

納得した夕張は、両手で挟んでいた缶を持ち直しプルタブを開ける。

中身は当然あたたかく、白い湯気がたっていた。

 

一口飲んで満足げに「はぁ~おいしい~」と呟く夕張。

ゆるんだ顔は若干だらしなく、嫁入り前の娘としてどうなの?といった感じだった。

 

 

 

 

 

 

しばらく休んだ後、さあ出発だ!

という段になって空を見上げると灰色の雲が多くなってきている。

 

 

「あら?雨でも降るのかしら」

 

『大丈夫ですおー2時間以内に琵琶湖まで出ればノープロですおー』

 

「解ったわありがとう」

 

 

妖精さんにお礼をの述べると、今まで通りのペースでトコトコ走り始めた。

 

しばらくは上ったり下りたり曲がったりの典型的な峠道だったが

やがて景色が開け、延々と一直線の道路にいきつく。

 

 

「どうやらこの先が琵琶湖ね?ちょっとペース上げましょっか」

 

 

夕張は若干スロットルを開け気味にし、先を急ぐことにした。

ここまでくると、山間部の肌寒さはマシになって

逆に手が暖かくなりすぎていたことに気が付く。

 

 

 

大きな道路の高架をくぐると、目の前に待望の琵琶湖の景色が一面に広がる。

夕張は思わず「うわ~」と声を上げていた。

 

まるで海をみているようだ、これが湖?大きいなー、と呟きながら、琵琶湖に向かってさらに走る。

5分もすれば湖州道路と呼ばれる道路に突き当たった。

 

 

 

さて、どちらへ向けて走るべきかな?

たしか赤城さんから聞いた話だと、南の方は渋滞するから北側が良いっていってたよね。

そう思い出し、夕張は行き先を左手の北方向に定めた。

 

右手に琵琶湖を眺めながらトコトコ進む。

さっきの灰色の雲が、徐々に琵琶湖方面に流れ込んできているのがよく見えた。

 

 

「んー、雨に降られるのは勘弁してほしいな」

 

『あと20分ほどで道の駅があるお、雨宿りだお』

 

「そうね、そうしましょ」

 

 

そうと分かれば急ぐ必要もなし、のんびり行きますか!

 

 

 

「~♪」

 

 

 

鼻歌交じりにトコトコと駆けてゆく夕張であった。

 




今回も若干短め?ですがココまでです。
ここで設定解説のコーナーでっす。

【設定解説】その1:艦娘について⓵

 基本人間と変わらない彼女達ですが、色々と特殊な能力をもっています。
 一つは、謎生物(?)の妖精さんとコミュニケーションがとれること。
 二つ目、身体能力が高い。
 三つ目、頑丈である(タフであると思って頂ければいいかと)
 四つ目、年をとらない、若いままである。
 五つ目、怪我をしても入渠すれば大体の傷は治る。
 六つ目、毒など効果があまりない。
 七つ目、美少女しかいない。

以上が主だった特殊能力です。
今後矛盾がはっせいするかもですが、その時はゴメンナサイして変更します(汗




で、次回からは若干更新頻度が下がります。
誠に申し訳ありませんが、気長にお付き合い下さいませm(__)m



一部本文修正しました。


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