青春memory   作:N"our"vice

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今回の執筆者は夏風 櫂さんです。
よろしくお願いします。
※後書きにて『N"our"viceでウミガメのスープやってみた』を掲載しております。そちらもぜひ読んでいただけると嬉しいです


楠葉生の濃い一日

 

 

「楠葉学園生徒会会則……ひとーつ!ティッシュは多めに使用しろ!」

 「何にだよ!いや、というか、アンタら誰だよ⁉」

 「おいおい詠斗、楠葉の生徒なのにそんなことも知らないのか?」

 「海斗……お前は知ってるのか?」

 「もちろんだとも。中央から『カリスマ性徒会長佐藤』『特殊性癖持ち夏村』『変態語句愛者山内』『ペドフィリア石田』『毒に侵されつつある一般人蛇石』。うちの変態五英傑だよ」

 「あー……察したわ」

 「要するにうちの作者どm」

 

 ◇◇◇

 

 「はぁ…………あー……!」

 

 こんな夢を見るのは久しぶりだ。物書きをしていると脳内で「設定した台詞」で「ぬるぬると」動いてくれるので発想には困らないのだが、今回のはボツだ。はぁ……せっかくのアイディアだったのに、残念だ。

 

 「んぁ?なんでこんなに着信来てんの……?」

 

 7:58 高道海斗

 

 7:59 九重創

 

 8:01 九重創

 

 8:09 日比谷実音

 

 8:12 大矢根春希

 

 8:15 高道海斗

 

 8:19 日比谷実音

 

 これほどの大量着信が。今日は何かあっただろうか?遊びの約束もしてなかったはずだし、この時間帯にはリア帯で見たいアニメもなかったはずだし……。電話返してみるか。

 

 プルルルプルルルプルルル

 

 「何をやっている秋原詠斗ぉおおお!」

 

 出たと思ったら急に聞こえてきた大声にびっくりする。というか、この声はなっちゃん先生⁉

 

 「先週から土曜は課外だと言っていただろう!すぐに準備してこい!」

 

 土曜……課外……ほうほう。完璧に忘れてたぜ。

 

 「す、すみません!今、行きます!」

 

 そう言って、制服に着替えて俺は家から飛び出した。

 

 ◇◇◇

 

 「すみません、寝坊して遅れました!」

 

 「そんなことはいちいち言わなくていい。それより早く席に着け」

 

 なっちゃん先生は明らかに不機嫌そうにしている。あー、詠斗は思いっきりやらかしたな……。家から全速力で来て10分で着いたっていうのに……ドンマイ。

 8:59 秋原詠斗、学校着。

 

 「じゃあ、授業を始めるぞ。この前渡したプリントは持ってきたか?持ってきたよな?持ってきてなかったら空気イスで受講してもらうからな」

 

 40分後……。

 

 スピー スピー スピー

 

 俺の斜め後ろに寝ているやつがいる……!遅刻して来たはずなのに反省の色が1つも見えねぇ…………。

 

 「『Bob is used to cooking traditional food.』be used to doingで『~することに慣れている』という意味なので、ここを秋原……はぁ…………」

 

 しかもタイミング悪いところで当たるし……仕方ない、起こすか。

 

 「詠斗、おk……」

 

 「高道、起こさなくていいぞ。私が面白いことをしてやろう」

 

 北条先生が取り出したのは携帯音楽プレイヤー。イヤホンを付けて、詠斗の耳に掛ける。教師が授業中に使っていいのかどうかは置いといて……。

 

 「ぁぁぅ……ぅぁあ」

 

 「何してるんすか、先生」

 

 「ん?あぁ……夢精するかなと思って。もう少しだな」

 

 「「「授業しろ!」」」

 

 俺たちクラス全員の声が揃った瞬間であった。

 

 ◇◇◇

 

 「ふぁ……やっと課外も終わった」

 

 俺が危なく夢精しそうになってから2時間後、俺、実音、創は掃除を早く終わらせて彩を迎えに行ってる海斗を昇降口で待っていた。

 

 「詠斗は終始寝てたじゃん……」

 

 「俺はいつもはこの時間に起きてないからな!」

 

 「自慢気に言うことじゃないでしょ」

 

 なぜか二人は呆れている。心外だ。

 

 「ねぇ、今日って二人暇?」

 

 創が問いかけてくる。

 

 「うん。何かするの?」

 

 「あとの半日はみんなで遊びに行きたいなと思って」

 

 「俺はいいぞー」

 

 「僕もいいよ」

 

 「じゃあ、あとは海斗たちだね」

 

 それからなんやかんや10分程度話してると春希と毒姫が一緒に来た。

 

 「よっ、詠斗。何してんの?」

 

 「最近、幸せオーラを出しているやつら待ってた」

 

 「海斗先輩と彩ですね」

 

 毒姫もとい……あれ、名前何だっけ?えと、えっと…………ナーヴギアじゃなくて、凪咲だ。凪咲は春希がいる前だからか一応、敬語で接している。

 

 「海斗たち付き合い始めたし僕たちともあまり遊べなくなるかなーって思って、待ってたんだ」

 

 「盛大に遊びにいこうとしてた」

 

 「お前らもバカだなー。アイツらがその程度で付き合いやめるわけないだろ?」

 

 「去年付き合い始めてだんだんと遊ばなくなってったキミが言う?」

 

 創の辛辣な一言が刺さる。こいつもかなり根に持つタイプだからな……俺らのグループでまだ常識人だった春希が抜けて苦労しているんだろう。うん、なんかごめんな。

 

 「そ、それは……その、ごめん」

 

 「おーい、みんな。待たせてごめん!」

 

 海斗と彩が一緒にこっちに向かってきた。

 

 「おっ、海斗!ようやく来たな!」←詠斗が焦ってる様子

 

 「海斗、早く来て!」←実音も焦ってる

 

 「え、あ、おい、どうしたんだよ!」←海斗も戸惑ってる

 

 「「よーし!ラウンド2にいくぞ‼」」

 

 「ちょ、お前ら待てよ!」

 

 ◇◇◇

 

 

 ゲームコーナーにて……

 

 「ねぇ、春希。これ取って」

 

 「本の積み上げ崩すの⁉無理だろ⁉」

 

 「春希ならできる」

 

 「あ、創。次はこれで遊ぼうよ!」

 

 「え、ガンシューティング?別にいいけどこれ怖いやつだよ?」

 

 「じゃあ、やめる!」

 

 「あ、彩さん?取りすぎじゃない?」

 

 「もっと取るわよ。海斗の分まで取ってあげるから我慢してちょうだい」

 

 「もう持てないんだって!」

 

 「ちっ、どいつもこいつも弱すぎるぜ。ヅダで相手してやってるっていうのに。出直してこい!」

 

 

 スポ○チャにて……

 

 「あ、あわわ……きゃっ」

 

 「凪咲ちゃんってローラースケール苦手?」

 

 「……彩、見てないで助けてよ」

 

 「っしゃぁ!ホームラン来たぁ!」スカッ

 

 「海斗……三振どころじゃねぇぞ」

 

 「また来たホームラン!」スカッ

 

 「こっちが恥ずかしくなるからやめろ!」

 

 「創、久しぶりにバスケで勝負するか」

 

 「実音と僕で挑むね。頑張ろうね、実音!」

 

 「了解‼」

 

 「それは反則だろう⁉」

 

 

 カラオケにて……

 

 「彩と凪咲のデュエット……マジでえんじぇー」

 

 「えんじぇー……」

 

 「ばーかばーか、ばーかばーか、ばーかばーか」

 

 「そっか、この曲も9周年か」

 

 「なんか、創の歌が上手すぎる……」

 

 「詠斗と違ってね」

 

 「私より上手いなんて……!」

 

 ◇◇◇

 

 帰りに焼き肉を食べに行こうという話になり、道中にある彩と海斗の家(誤字に非ず)に荷物を置いて向かうと、意外な組を見かけた。

 

 「あれ、健誠となっちゃん先生?」

 

 「あ、本当だ」

 

 みんなでジーっと見ているとあちらも気づいたらしく、健誠が手を振ってきた。

 

 「よっ、健誠」

 

 「おー、久しぶりだな春希も」

 

 「北条先生、今日はすみませんでした」

 

 「なに、もう過ぎたことだ。気にすることはない。だが、これからは気を付けろよ?」

 

 やっぱり、北条先生は絶壁な胸とは違って心は寛容だ……。こんな冗談は目の前では言えないけど。言ったらパロスペシャルをきめられる。

 

 「そんなことよりキミたちは何をしている?」

 

 「さっきまで遊んでいたのでシメに焼き肉を食べに行こうと思いまして」

 

 「ここだと手軽に食べられるし」

 

 「サラダバーもあるし」

 

 「ドリンクバーもあるし」

 

 「ということでご馳走になります。ありがとうございます、北条先生」

 

 「「「「ゴチになりまーす」」」」

 

 「誰も奢らんぞ。自分たちの金で食え」

 

 前言撤回。心も絶壁のようだ。俺たち男子五人組の連携を以てしてもダメだというのか。

 

 「ところで健誠と北条先生はなぜここに居るんです?」

 

 そこで彩が訪ねる。あ、それは俺も思ってた。

 

 「あー、今日はこいつが地区大会に出場してな。優勝の打ち上げということでここに来たわけだ」

 

 ほう、健誠が地区大会優勝とな。まぁ、こいつにしては楽勝か。全国に行ってたし。

 

 「あ、そうだ。どうせなら、お前らも一緒に食わないか?」

 

 「おー、ちょうどいいしな」

 

 「僕もさんせーい」

 

 「俺もいいぜ」

 

 「春希が行くなら」

 

 「彩、どうする?」

 

 「私は別にいいよ?海斗は行く?」

 

 「うん、彩が行くならね」

 

 「じゃあ、リア充がリア充出来ないように僕も付いていかないとね」

 

 どうしようか。創が残念イケメンに成り下がってしまった。うん、俺たちが悪かったから!そんなに責めないで‼

 

 ◇◇◇

 

 「んぁ~、何なんだ最近の後輩は……」

 

 つい30分前までは正気を保ち、皆を動かし気を遣っていた先生が今じゃこの様になっている。それもそのはず。ジョッキ中のビールを3杯、強めの酎ハイ5杯とハイペースで飲んでいるからここまで泥酔するのだ。

 唯一助かったことと言えば、ここが食べ放題飲み放題の店であったことだ。普通の店でここまで飲むだけでかなりの金額が取られるだけだから。

 

 「私より先に結婚して……同期も私を置いていって…………誰かイイ人でも現れてくれればなぁ……」

 

 「せ、先生?服、はだけてますよ?」

 

 「別にいいだろこれくらい……熱いんだから…………」

 

 ダメだ。悪酔いしてるから何を言っても無駄だ。

 

 「それに目の前にカップルが二組……爆発しろ!」

 

 「「それは言っちゃいかんやつだろ‼」」

 

 「まぁ、その繋がりは大切にするんだぞ。……この年になってからではおそいから……なぁ…………」

 

 そう言って、テーブルの上にクテッと突っ伏す。先生も色々たまってたらしい。恋愛面で。

 

 誰か、この人もらってやれよ。マジでかわいそうだから。

 

 ※北条先生は無事に生徒のおかげで家に着きました。

 

 






出題者……夏風櫂

回答者……うぉいど、さとそん、鍵人

※問題は妹さえいればいい。のラジオで使われていた問題を使いました。

ルール……出題者が問題を出す。回答者はイエスかノーかで答えられる質問をする。回答者はそれを繰り返し、答えに導く。

◇◇◇


夏「さぁ、ウミガメのスープやってくか」

さ「イエス・サー」

鍵「おけ。さぁ来い」

う「やるかぁ」

夏「じゃあ問題。妹から弁当を渡された兄は、その弁当が空だったにも関わらず喜んだ。いったいなぜか?」

鍵「なぜ空だったの?」

夏「だから、イエスかノーかで答えられる質問を」

さ「妹と兄ってやっぱりそういう関係だったの?」

夏「不明です。問題には一切関係ありません」

う「兄はシスコンですか?シスコンですよね?シスコンか。分かった」

夏「うぉいどのも関係ない」

さ「弁当渡されたのって家で?」

夏「イエスです」

鍵「その弁当って妹が作ったの?」

夏「いい質問です。ノーです」

う「妹はいじめを受けていますか?」

夏「ノー……と言いたいけど不明です。ですが、関係ありません」

鍵「兄は学校に通っていますか?」

夏「不明です」

さ「ちなみに、母親は健在ですか?」

夏「存在しているということにしておきましょうか。ですが、関係ありません」

さ「妹のスリーサイズは上から83.59.82で間違いないかなん?」

う「果南のスリーサイズやん」

鍵「それ」

さ「俺の妹(果南)のことだな」

夏「不明ですが、好きな設定にしてください」

う「俺の幼馴染みだよ、いい加減にしろ!」

鍵「おいw」

う「真面目にやりますはい」

さ「じゃあ、そういうことにしておこうかな(満面の笑み)」

鍵「脱線すな」

さ「すいませんでした。ぶっちゃけ何質問したらいいかわからないの」

夏「質問は何でもいい」

鍵「兄は弁当箱を使うことある?」

夏「不明です」

さ「兄は部活に入ってます?」

夏「不明です」

鍵「この問題むずかしくない?」

夏「答えがわかれば納得する」

う「兄は弁当の中身が空だと知ってますか?」

夏「イエスです」

さ「二人とも学生?」

夏「妹は学生ということにしておきましょうか。妹は」

鍵「兄は社会人ですか?」

夏「兄は学生でも社会人でも何でもいいです」

う「妹は何か問題を抱えていますか?」

夏「不明です」

鍵「兄は家を出ましたか?」

夏「不明です」

さ「妹は料理って得意?」

夏「不明です。個人的には養ってあげたいので不得意の方が好ましいです。(あくまでも個人の意見です)」

う「兄は心の病を患っていますか?」

さ「飲み物とか一緒に付いてた?」

夏「ノーです。まぁ、水筒とかであれば付いてたかもしれません」

う「私の嫁は千聖ですね。わかった千聖です」

夏「有咲はどうした?」

う「みんな俺の嫁」

さ「妹は僕と結婚できますか?ていうかしてください」

う「愛さえあれば関係ありません」

夏「うちの娘をどうかよろしくお願いします」

う「心の闇とかないやつ?」

夏「関係ない」

さ「何だろ……金でも入ってたか?」

夏「空っていってた」

さ「空と書いてそらと読む」

夏「から」

さ「KARAの弁当箱」

夏「誰だよ」

さ「KARA(○V女優)」

夏「ほう、プレイ内容は?」

さ「スリーサイズは上から93.62.94。SM緊縛」

夏「出演作品数は?」

さ「56」

う「SMだって⁉」

夏「……問題戻ろうか!」

さ「すまん。でも、本当に分からんな。答えが知りたくてウズウズしてる(wktk)」

夏「兄がキーです」

さ「妹と弁当交換した」

夏「……近い、かな?」

う「弁当は最初から空だった?」

夏「ノーです」

う「弁当は誰かの食べたあと?」

夏「イエスです」

う「弁当はいつ渡されましたか?」

夏「朝かな?」

さ「あれだ。妹のために弁当作って、それを完食したものを渡された」

夏「正解」

さ「納得した」

う「兄は働いてるとは言ってないんだよなぁ……」

◇◇◇

夏「鍵っちって絶対寝落ちしてたよな」

う「さぁ?」

さ「仕方ないんじゃない?疲れてただろうし」

夏「ご覧の通り、ウミガメのスープは簡単に出来ます」

う「皆さんもやってみては?」

さ「……ちょっと脱線したけど」



夏「今週中にみんなでヤりたいな」

う「はいはい」

さ「乱交パーティーかよ」

夏「やりたいだった。自重します」

終わり

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