RAILWARS! 東京公安室公安特捜班   作:新庄雄太郎

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14時間警乗捜査

大阪駅

次の日、南と高山と小泉は、大阪から青森まで犯人を追う事にした、10時30分青森行特急「白鳥」に乗った

「うわーっ、485系1500番台。」と高山は興奮した。

「班長と五能隊長の話だと犯人は3人いると考えられます。」

「てことは、乗客の中に犯人がいるって事だな。」

「よしっ、警乗捜査開始だ。」

10時30分、青森行特急「白鳥」は大阪駅を発車した。

「特急「白鳥」の由来は、新潟県の瓢湖から飛来する白鳥から取ったんだって。」と高山が言う。

「よく知ってるな、高山。」

「そう言えば、「白鳥」は2本運転されていたって聞いたけど。」

「ああ、昭和57年に急行「しらゆき」から格上げしたんだ、1本は福井から始発だけど。」

「そうなんだ。」

「また、昭和60年のダイヤ改正でボンネットの485系も運転開始されたんだ。」

「なるほど。」

「白鳥」は新大阪と京都を通過し、湖西線に入った。

「わおっ、琵琶湖が見えるよ。」

「本当だ。」

「犯人は、この3人の写真で聞き込みをするぞ。」

「了解。」

 

特急「白鳥」車内

南は、自由席の客に聞き込みをした

「すいません、この3人は乗っていませんでしたか。」

「さあ、しらヘンな。」

「ああ、見かけないね。」

「知らないわ。」

一方、高山はグリーン車に聞き込みをした。

「昨日起きた殺人事件でしょ、犯人は知らねぇな。」

「わしは、知らないな。」

「さぁね、この人はあまり見かけないな。」

小泉は、指定席を片っ端から調べた。

「すみません、鉄道公安のものですが。」

「何です。」

「この3人の男は知りませんか。」

「そうですね、見てないな。」

車内を捜索したら、3人組の男は見当たらなかった。

その時、1人の客が3人組の男の1人を見つけたと1人の客が、車掌がやって来た。

「公安官の方ですか、3人組の男の1人が乗っていると。」

「何だって!。」

「よしっ、高山、小泉、行くぞ。」

「了解。」

南たちは、車内を駆けつけた。

「この人です、写真の人にそっくりなんです。」

「ええっ。」

「すみませんが、ちょっとよろしいですか。」

「ちっ、くそっ。」

「うわっ。」男は、高山を突き飛ばし、逃走した。

「待てーッ。」

「待ちなさい。」

南と小泉は、ホルスターから拳銃を取り出した。

「来るなっ!、こいつがどうなってもいいのか?。」

「バカな真似はやめろっ。」

「こいつは、人質だ。」

高山は、犯人に車内販売のカウンターに体当たりした。

「うおおおーっ。」

「痛てっ、何しやがる」

「確保。」

「くそーっ、何なんだお前は。」

「鉄道公安隊だ、逮捕監禁の現行犯で逮捕する。」

高山は、男に手錠をかけ、身柄を確保した。

まもなく、特急「白鳥」は北陸本線に入った。

 

 


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