登場する列車 L特急「雷鳥」
公安特捜班の南は、公安隊に入隊して6年になります、私は私服で捜査をしていました、東京公安室と公安特捜班に来る前は富山で鉄道公安隊に勤務していたのです、私はある事件に逃げ回ることになるとは予想もしなかった。
「待てぇーっ」
「くそっ、」
「逃がさないぞ」
「うるせぇっ」
「おりゃっ、この野郎。」
男は、格闘経験も持っていた。
「抵抗すると撃つぞ!」
南は、S&WM15マスターピースを取り出した。
「野郎っ。」
犯人はナイフを持っていた、次の瞬間。
「てめーっ、ぶっ殺してやる。」
バキューン、と1発打った。
「ドワーッ。」と犯人は南の拳銃で射殺したのだ、だがその事件が南に恨まれるとは思いもならなかった。
翌日、南は五能に質問に応じたが、南は正当な発砲が認められた。
「よかったですね、正当防衛が認められて。」
「ああ」
その時、南は高杉に行った
「多分、南の恨みを持つ犯行と思うが。」
「私、1人で犯人を追います。」
「そうか、無理するなよ。」
「わかりました。」
次の日、南は単独である容疑者を追う事になった、私は大阪駅へ向かった。
「やべぇ、公安隊だ。」
南は北陸方面のホームへ来た、南は11時40分発のL特急「雷鳥23号」新潟行に乗った。
「きっと、誰かが罠を仕掛けたんだ、一体誰が。」
まもなく、11時40分発のL特急「雷鳥23号」が発車した。
公安特捜班
「主任、南が追ってる事件の犯人が分かりました。」
「何だって、その犯人は。」
「この人です、昨日南が追ってる犯人の仲間と思われます。」
「高橋祐輔、51歳か。」
「すると南は、その高橋の仲間の神崎を射殺したんだ、恨んでいるんだな。」
「南は、今はどこへ。」
「主任、南さんは11時40発の雷鳥23号に乗った思われます。」
「そうか、高橋の事で何か分かったか。」
「先日、有楽町で銀行強盗して逃亡し、仲間の神崎と格闘したと。」
「凶器は拳銃、弾丸からワルサーP38か。」
そこへ電話が入った。
「はい公安特捜班、おっ南か、実は射殺した神崎の仲間と思われる、高橋祐輔51歳だ。」
「了解、今、雷鳥に乗って張り込んでいます。」
「よしっ、今富山公安室に手配書送る。」
雷鳥23号は、湖西線に入った、琵琶湖を眺めるのも雷鳥の旅の1つだ、湖西線の近江塩津に入るとそこから北陸本線に入るのだ、新疋田から敦賀を通る、なお新疋田と敦賀間はループ線になっているので上りと下りが交差するのだ、ちなみにループ線は上り線だけにあります。
雷鳥23号は、敦賀、福井、加賀温泉、小松、金沢、高岡、そして富山へ停車していく、南は富山駅で富山公安室の三船主任と合流した。
「あっ、南公安官ですね、高杉班長から連絡で受けた資料です。」
「どうもありがとうございます、必ず逮捕させます。」
南は、富山駅名物「ますの寿司」とお茶を買った、雷鳥23号は富山駅を発車した。
「やっぱり、高橋、お前が犯人だったんだな。」
やがて、雷鳥23号は糸魚川に着いた、南はホーム内を見たが犯人は見つからない、どこに乗っているのか。
「やつだ、高橋だ。」
「誰もいないな。」
まもなく、雷鳥23号は糸魚川を発車した、やがて直江津から、信越本線に入り、終着新潟へ向かった。
「高橋だな。」
「誰だ、お前は。」
「鉄道公安隊だ、お前を強盗致傷の容疑で逮捕する。」
「うるせぇ。」
高橋は、ワルサーP38を2発撃った。
「抵抗はやめろっ。」
「お前が、わしの仲間の神崎を打ったな。」
「ここが、お前の終着駅だ。」
「ちくしょーっ。」
南は、高橋に手錠をかけた。
午後17時ごろ、雷鳥23号は終点新潟に到着、まもなく特捜班の小林主任と高山と岩泉と桜井が到着。
「主任、私が高橋を逮捕しました。」
「ご苦労様です。」
「やりましたね、南さん。」
こうして、雷鳥の強盗事件の捜査は解決した。