RAILWARS! 東京公安室公安特捜班   作:新庄雄太郎

30 / 38
上越新幹線で新潟へ行くものいいんですが、上越線経由の夜行快速は知ってたのはみなさんは知ってますか、今回はその夜行快速の事件を書いて見ました。






登場する列車 夜行快速「ムーンライト」


第24話 夜行快速「ムーンライト」の罠 

雪国と米どころの里、ふるさと新潟へ里帰りや新潟へ旅行する人も多くなるが、新幹線「あさひ」と「とき」を利用する人も多いが、夜行の快速列車で利用する人も多くありません、東海道と関西からは寝台特急「つるぎ」や夜行急行「きたぐに」で雪国へ行く人もいます。上野からは上越線でも新潟へ行くことも出来ます。

新潟県・東三条弥彦神社

「こらっ、次郎。」と怒って次郎の後を追った。

原野は、二頭のシェパードを連れて散歩していると、次郎が藪の中に入って行った。

 次郎が、その藪の中でしきりに吠えている。

(何だろう?)

と、思って近づいた原野は、薄暗い杉木立ちの下の藪の中に、人が倒れているのを発見した。

 瞬間、原野が思ったのは、次郎がその人間に嚙みついたのではないかということだった。

この寒い朝、人間がこんな場所に横たわっていること自体が不自然だったのだが、それより嚙みついたかどうかが

心配だったのは、前の事件が骨身にこたえていたからである。

 次郎は、倒れている人を発見した。

40代くらいの男性に見えた。

見えたというのは、俯せに倒れていて、顔は見えなかったからである。

「お客さん」と、呼んだ。

男は血まみれになって倒れていた。

「うわーっ!」

男は、慌てて社務所に向かって走って行った。

 

公安特捜班

「今新潟県警から、被害者の身元照会の依頼が来たよ。」

「本当か。」

「よしっ、当たってみましょう。」

南と高山と小泉は被害者の身元を特定を開始した。

 捜査の結果、被害者の身元は小室幸雄と判明した。

南は、高山と小泉と小林主任の3人で捜査会議をしていた。

「被害者は、新幹線「あさひ」か寝台特急「出羽」に乗ったと考えられるかな。」

「うーむ、恐らく上越線の新特急「谷川」じゃないかな。」

3人は、新幹線「あさひ」と寝台特急「出羽」か新特急「谷川」に乗ったと考えた。

「出羽は無理ですね。」

「そうか、」

「出羽は、明日の午前1時21分に水上に出てから、4時33分に村上に着くまで停車しません、新潟は通りませんよ」

「じゃあ、谷川はどうだ。」

「谷川も無理ですね、スキーシーズンだから。」

「そうだな。」

「あさひで行けば、新潟に早く着くんじゃない。」

「それもあるな、夜はあさひは運転はしてませんよ。」

「そうか。」

「南さん、夜行快速で行ったんじゃない。」

「そうか、夜行快速列車か。」

「その新潟まで行く夜行快速は、新宿発の上越線経由のムーンライトえちごと見て間違いない」と高山が言う。

「可能性がありますね。」と小林主任が行った

 

新宿駅

「すみません鉄道公安隊です、この男を夜行快速に乗ってましたか?」

「ああ、この男なら昨日乗ってましたよ。」

「本当ですか。」

「そうだ、この男はもう1人、19歳か23歳ぐらいの女性と一緒だったよ。」

「女性と。」

「名前はわかりますか。」

「確か、かおりって言ってたな。」

南と高山と小泉は、特捜班に戻り高杉班長に報告した。

 

公安特捜班

「何、小室は女性と一緒だった。」

「ええ。」

「19歳か23歳ぐらいの女性と言うことです。」

「名前はかおりって駅員が言ってました。」

「そうか、かおりか、南と高山はムーンライトえちごに乗って捜査してくれ」

「桜井と小泉はかおりの捜索を」

「了解。」

次の日、南と高山は夜行快速「ムーンライト」に乗ることにした。

「これですね、南さん。」

「よしっ、高山乗るぞ。」

こうして、南と高山は165系の夜行快速の「ムーンライト」に乗った。

その後、桜井と小泉と岩泉はかおりと言う女性を任意同行して、事情を聞いた。

「ええ、確かにムーンライトに乗りましたけど、小室さんを殺していません。」

「本当か。」

「ええ、2週間前に男から電話があったんです、私につき回されてるんです。」

「何だって、その人から電話があった。」

「ええ、35歳ぐらいの男から脅迫されたんです、でも私は小室さんを殺していません。」

「うーむ、きっと罠を仕掛けたんだな。」

桜井は、高杉に事件の内容を報告した。

「何、辻本かおりは男に脅迫されていた。」

「ええ、35歳ぐらいの。」

「本当か。」

 

一方、南と高山は。

「これだと、新潟からは越後線に乗って弥彦線に乗り換えて燕三条で上越新幹線で東京へ行ったのか。」

「さすがですね、南さん。」

「あのーっ、公安特捜班の南公安官と高山公安官ですね。」

「そうですけど、あなたは。」

「新潟公安のものですが、先ほど高杉公安班長から連絡がありましたので、公安室に。」

「了解。」

南と高山は、新潟公安室に行った。

「えっ、犯人は35歳の男に。」

「ああそうだ、辻村がすべてを話した、男に脅迫されていたんだそうだ、今モンタージュ写真を送る。」

その後、ファックスで35歳の男のモンタージュ写真が送られた、南と高山はその男の行方を追った。

「よしっ高山、この男を追うぞ」

「ええ」

南と高山は、新潟県警察本部へ向かった。

 

新潟県警察本部

「どうもご苦労様です、私、新潟県警の渡辺と言います」

「こちらは香取巡査部長。」

「どうも。」

「どうも、私は東京公安室の南 達仁と申します。」

「高山 直人です」

「事件の事は、高杉公安班長から連絡がありましたから。」

「被害者は、小室幸雄さん46歳です。」

「ええ、被害者は夜行快速「ムーンライト」に小室と辻本と一緒に乗ってたというです。」

「なるほど。」と渡辺警部が言う。

「目撃者の話では、グレーのパルサーサルーンに乗ってそのまま逃走したと。」

「うーむ、白いパルサーか。」

「よしっ、そのグレーのパルサーと35歳の男を緊急手配だ。」

「了解。」

南と高山は、新潟県警本部の覆面パトカーのパールホワイトの日産・U12ブルーバードの覆面に乗った。

 

翌日、桜井と小泉と岩泉が新潟へ到着した。

「南さん、犯人が新潟へ舞い戻ったと上越新幹線ホームの人が目撃したと。」

「そうか。」

グレーのパルサーサルーンが新潟市内で発見した。

パルサーは、430セドリックと211スカイラインのR30スカイラインのパトカーと逃げ回っていた。

一方、ブルーバードとセフィーロの覆面は3台のパトカーと合流。

「そこのパルサー、直ちに止まりなさい。」と桜井が言う。

「どれだけ、捕まえられるかね。」

桜井は、覆面パトカーのA31セフィーロの窓から1発打った。

「うわっ、まがらねぇ。」

パルサーは、交差点でスピンした。

「女の敵めっ、観念しろ。」

桜井は、35歳の男と格闘し、制圧した。

「よしっ、よくやった桜井。」

「南さん、手錠。」

桜井は、35歳の男にで上をかけた。

「くそーッ。」

犯人の名前は、長谷川有一、辻本にストーカーをしていたのだ。

「これで、事件は解決だね。」

快速「ムーンライト」の事件で辻本の無実は証明された。

「逮捕したのは、長谷川有一35歳です。」

「お手柄だったな、特捜班も。」

「いえいえ、南と高山たちも」

「楽しみだな。」

 

 

 




ゲスト
五能 瞳

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。