寝台特急・北斗星1号は仙台駅を通過した。
「ロイヤルの次はどこで殺しが起きるのか」
「犯人は、必ず現れる、どこで下車するのかな?」
花巻を通り過ぎると、いよいよ青函トンネルに入る、そして、第2の事件が起きた。
黒ずくめの男は、ガバメントを取り出し、そして、男はガバメントを片手に。
バキューン、バキューン、バキューンと3発発砲。
男は、窓を破り、列車に窓を破り、そのまま、竜飛海底駅で姿を消した。
「南さん、犯人が姿を消えました。」
「何だとっ。」
高山は、車内を捜査した、だが、男は姿をもういなかった。
「ピ、ピギィーッ!」
と、1人の乗客が悲鳴を上げた。
「どうした。」
「どうしたんですか。」
南と高山は、1人の乗客に声を掛けた。
「黒服の男が、海底駅に飛び降りて。」
「ルビィちゃん。」
「ルビィ。」
と2人の友人が様子を見に来た。
「あなたが、この紅の髪の毛の女の子の友人か。」
「はいっ、彼女は黒澤ルビィです。」
「黒澤ルビィ。」
「知ってるんですか、南さん。」
「ええ、以前私がハイパーかもめに乗ってた時に。」
「あれっ、この人。」
「失礼ですが、あなたは。」
「静岡から来た、浦の星学院の後藤拓海です。」
「でも、どうして北斗星に。」
「実は、ルビィと花丸と千歌と一緒に北海道でSaint Snowを見に行くんです。」
「それでか。」
「実は、個室寝台ロイヤルで殺人事件が発生しまして、捜査してるんですが。」
「さぁね。」
「私は知らないずら。」
「そうですか。」
「高山、車掌に連絡を、北海道警察と札幌公安にも捜査要請を」
「了解。」
やがて、北斗星1号は北海道に入った、函館で8分停車するのだ、函館からDD51ディーゼル機関車2台を連結して
札幌までひっぱるのだ、また、方向が変わって函館本線に入り、室蘭本線、千歳線に経由して札幌まで向かった
車内放送が始まって、南と高山は捜査を続けていた。
「どうだ、犯人はいたか。」
「いや、まだ見当たりません。」
顔を洗ってさっぱりした。
千歌は「なれないベットだから、どうもへんだわ。」
拓海と千歌はグランシャリオに先に朝食をしていた。
ブーンとコーヒー、ふっくらオムレツ。北斗星は今登別。北海道の朝だ。
そして、南と高山が乗った北斗星の警乗任務は、終着札幌まで乗った。
南と高山は、午前8時53分、札幌に着いた。
まもなく、北海道警察捜査1課と札幌公安隊も駆けつけた。
「北海道警察の橘です、はるばると東京からご苦労様です。」
「公安隊の南です」
「高山です。」
「ロイヤルで殺されたのは、江川商会の村瀬健太郎さん47歳。」
「凶器は拳銃で射殺された模様、薬莢から45APC弾と判明しています。」
「すると、青函トンネルで銃声がして黒ずくめの男が消えたと。」
「高山、その弾丸。」
「強盗殺人事件と関連してるんじゃない。」
「考えられるな。」
使用した拳銃は、2か月前に起きた強盗殺人に使われたと同じ拳銃と判明した。