RAILWARS! 東京公安室公安特捜班   作:新庄雄太郎

20 / 38
寝台特急「はやぶさ」車内
ピィーッ、
東京から、鹿児島本線経由の寝台特急「はやぶさ」は夜の東海道を走って行く、今日は観光客や出張に行く人が多く乗っていた。
「隣が騒がしいは、ちょっと注意してもらう、車掌さん。」
「どうかしたんですか。」
「隣が、ちょっと。」
車掌は、1号室に様子を覗う。
「お客さん、どうかしましたか。」
なんと、個室寝台で1人の男性が倒れて死んでいた。
「うわわっ。」
「キャーッ!」




登場する列車 新幹線・100系「ひかり」寝台特急「はやぶさ」


第16話 寝台特急はやぶさ・車窓の目撃者

南と高山は、新幹線ホームである汚職事件の捜査をしていた、南はある男をマークしていた

「南さん、本当にそのひかりに乗るのでしょうか。」

「ああ、恐らくな。」

「待てッ、しばらく様子を見よう」

 

公安特捜班

一方、桜井と岩泉は公安特捜班で、落し物の応対していた。

「ええ、仏さんを置き忘れたみたいなんです。」

「そうですね、うちには届いていませんね。」

「わかった、その仏さんは骨壺に入った仏さんですか。」

「はいっ。」

「でわっ、それについては落し物係の方で。」

「じゃあ、俺ご案内します。」

「ありがとうございます。」

高杉班長は

「どうだ、事件の方は。」

「それが、新幹線には乗ってないみたいですね。」

「そうか、すぐ戻ってきてくれ、南、高山。」

「わかりました。」

南と高山は、特捜班に戻った

「どうですか。」

「いや、だめだ。」

「そうか。」

「すみません、寝台特急「はやぶさ」のホームはどこですか。」

とこころが言う

「はいはい、寝台特急のホームですか。」

と南と小泉は案内する

「あれ、君はどこかで。」

「にっこにっこにー、矢澤にこです。」

以前、南がスーパーひたちを警乗中に会った、乗客だった。

「南さん、知ってるんですか。」

「ええ、私が以前、スーパーひたちを警乗中に。」

「それでか。」

「で、今日は何で10番ホームに。」

「今日は、ママが出張から帰って来るのよ。」

南と小泉は、10番ホームへ案内した。

10時9分、寝台特急「はやぶさ」が到着。

「にこ、それにここあにこころ、迎えに来たの。」

「うん。」

「ごめんね、寂しい思いして。」

「ママ、こちら鉄道公安の南さん。」

「何か事件ですか。」

「実はですね、はやぶさにこの人は乗ってましたでしょうか。」

南は、にこの母に写真を見せる。

「さぁね、この人は見てないわね。」

「そうですか、ありがとうございました。」

「じゃあ、またね。」

「はい、気を付けて。」

にことここあとこころと虎太郎は母と共に家に帰った。

 

新幹線100系「ひかり」

ある日、1人の女性がトイレに行こうとしたら、1人の男がトイレに座って倒れていた。

「キャー!」

小海は、ひかりを警乗中、女性の叫び声が聞こえたので車掌と一緒に現場に駆け付けた。

「どうかしました。」

「人が倒れてるんですよ、頭から血が出て、トイレに。」

「大丈夫ですか、しっかりしてください。」

小海は、無線で公安室に連絡。

「こちら小海、こちら小海、ただいま、東京行のひかりの車内にて出血状態で倒れた模様、至急救急車と応援の公安隊を要請願います。」

そこへ、1人旅の小学生が医者を連れてやって来た。

「お姉ちゃん、お医者さん連れてきたよ。」

「被害者はそこです。」

「わかりました、すぐ診察します、これはいかん、頭部から凄く出血している、命に係わるぞ、すぐに搬送しないと。」と治療した。

100系「ひかり」は到着した

「どこだ、頭部出血で倒れてる人が見つかったのは」

「ひかりの車内のトイレに。」

南は、捜査主任の小林と小泉を連れて新幹線ホームへ向かった

「主任、被害者は新見正雄さん、46歳です。」

「うん、勤務先は寺岡商事の営業部の係長です。」

「寺岡商事って、今汚職事件で問題になってますね。」

「うん、多分汚職に関することを握っているんだ、あの被害者は。」

実は今、特捜班は警視庁と合同捜査をしていたのだ、昨日午前10時ごろ、寝台特急「はやぶさ」の個室寝台で

男性の死体が発見された、被害者は寺岡商事の青山春樹さん、35歳が毒入りの缶コーヒー飲んで殺された、

死因は青酸カリによる即死だった。

 

次の日、先週起きた、はやぶさの事件で犯人を目撃したと特捜班に訪ねた。

「あの、すみません、一昨日はやぶさで殺人犯を目撃しました。」

「えっ、本当ですか。」

「ええ、はやぶさの食堂車で。」

「食堂車で。」

「どんな人でしたか。」と小泉が言う。

「えーと、40台位の人で、眼鏡をかけていました。」

「この人でしょうか。」

「よく似ています、その人は空港へ行ったと思われます、私、証拠のテープで録音しました。」

証拠のテープを高杉班長に預かり、南たちは空港へ向かうよう指示した。

「何、犯人は空港へ逃亡した、よしっ、南、高山、小泉、赤城、小海、成田空港へ向かえ。」

「了解。」

南たちは、C32後期型ローレルとY31セドリックの覆面パトカーに乗り、サイレンを鳴らし、空港へ向かった

「こちら小泉、現在首都高に入り湾岸線に入りました。」

「小泉、犯人の身元が割れた、阿部 裕、43歳、衆議院の成田代議士に賄賂を払い、残りの1億円は海外へ逃げるつもりだ。」

「了解、至急空港警察と千葉県警の応援を頼みます。」

「わかった。」

 

成田空港

南たちが乗った覆面パトカーのローレルとセドリックは成田空港に到着した。

「いいか、犯人はフィリピンに逃げる可能性がある、周辺の捜索してくれ。」

「了解。」

南たちは、空港周辺を捜索したが、阿部は見つからない、どこへ消えたのか。

「南さん、阿部はフィリピン行に乗るそうです。」

「そうか、奴は1億円を持って、海外へ。」

その時、小海は阿部を発見。

「すみません、鉄道公安の物です。」

「何だね。」

「阿部 裕さんですね。」

「私に何か用。」

「今日、新幹線ひかりで新見正雄さんの事でお話が。」

「くそっ、」

「それに、あなたは、昨日寝台特急「はやぶさ」に乗ってたんだな。」

「このーっ、なめるなよ、貴様にわかるか、俺の会社は違法残業や裏取引してるこの社長の気持ちがな、告発される方が悪いんだよ、青山が悪いんだよ、殺されるとも知らずにな。」

「動くな、鉄道公安だ。」

「何っ、列車の警察か、くそーっ」

こうして、ひかりとはやぶさの殺人事件は、阿部の犯行だった。

3日後、収賄容疑で成田代議士は逮捕された。寺岡商事の裏金汚職や違法残業についても追及は必至と新聞は書き立てた、その後寺岡商事は東京地検特捜部に告発され、強制捜査された。

 

 

 

 

 

 

 

 




ゲスト

矢澤にこ

矢澤こころ

矢澤ここあ

矢澤虎太郎

にこの母


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。