RAILWARS! 東京公安室公安特捜班   作:新庄雄太郎

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「思い知れっ、2年前の恨みを思い知れっ。」
男は、日産ラングレーの鍵を握って、近くの公園に行った、ラングレーを公園の前に止め 少女に声をかけた 
「何だろうこの車。」
少女は、車に乗せ姿を消した






登場する列車特急「ハイパーかもめ」



第8話 特急「かもめ」有明海に犯人を追う

今年7月の下旬から8月ごろに東京・名古屋・富山で広域連続誘拐事件が起きた。

第1の事件は犯人は、公園の近くに紺とグレーのN13ラングレーを止め、小学生を車に乗せ、姿を消した

第2の事件は名古屋で女子高生をナンパし、車に乗せ、岐阜県の乗鞍付近で女子高生の遺体が発見された

第3の事件では、富山県の魚津市で小学1年生の女の子を連れ去り、身代金が要求された。

犯人は、「子供の命が欲しければ、1000万円を用意しろ。」と脅迫電話がかかった。

翌日、魚津の小学生の女の子は、通りがかりの旅行客に助けられた、少女の証言で紺色のセダンと赤のU12ブルーバードと判明した、魚津の小学生は無事だったが、身代金の1000万円は奪って逃走した。

7分後、U12ブルーバードの男2人を発見、しかしその男を逮捕したが、全面否認。

警視庁と鉄道公安は、誘拐された小学生を写真で公表し、行方を追う事になった。

この事件の捜査をするのは、特捜班が担当することになった。

「ええ、行方不明の捜索写真は、この小学生だ、ここのあたり当たってみてくれ。」

「はい、手分けして探してみます。」

「よしっ、新幹線を使って捜索だ。」

「はいっ。」

南と赤城と高山は東海道・山陽新幹線100系ひかりに乗り、九州へ向かった。

南たちは、旅行客に成りすまして捜査を開始した。

 

100系ひかり車内

「どうも鉄道公安です、只今行方不明の小学生を捜索しています。」

「この小学生、知りませんか。」

「さぁ、知らないね。」

「ああ、見かけないね。」

「知らないわ、その子は。」

「うーむ、何処かで見たような。」

「心当たりありますか。」

「いいえ、ちょっと息子に似てたので、違うみたいですわ。」

「そうですか、見かけたら最寄りの公安室に通報してください。」

「わかりました。」

聞き込みをした結果、小学生は見当たらなかった。

やがて、100系新幹線ひかりは終点の博多駅に着いた。

 

特捜班

「班長、誘拐された少年は小学生でした。」と松本は言う

「そうか、小学生か名前は。」

「えーと、坂口昭小学校3年生です。」中野が言った

「南と高山と赤城はひかりに警乗して九州へ着いたかな。」

 

博多駅

南は、東京の公安特捜に連絡をした

「あっ班長、南です、ひかりに捜索したんですが小学生は見当たらないんです。」

「そうか、博多駅にはいないんだな、引き続き捜査してくれ。」

「班長、犯人のモンタージュ写真が出来ました。」と梶山が言う

「あっ、例の誘拐犯のモンタージュ写真送る。」

博多鉄道公安室

「犯人は、この人ですかね。」

「多分な。」

「それは考えられるよ、あれっ、この子どっかで。」

「南さん、どうしたんですか。」

「2人の子供連れの人、確か」

「あの子だよ。」

 

公安特捜班

「何、博多駅へ下車した。」

「ええ、犯人は長崎行の特急に乗るって。」

「じゃわかった、すぐに長崎県警・佐賀県警に協力要請する、南と高山は犯人を追ってくれ。」

「わかりました、高山、赤城。」

「はいっ。」南と高山と赤城は、博多駅3番ホームへ向かった。

「てことは、犯人は2人を連れてどこへ逃げるんでしょう。」

「でも、列車でどこへ降りるんでしょうか。」

「にちりんや有明には乗ってないと確認したが。」

「班長、佐賀ですよ。」

「佐賀?。」

「有明海ですよ、犯人はそこで会うはずです。」

「そこだよ、中さん。」

「桜井、岩泉、小海、中さん、小林、すぐに向かえ、佐賀県警にも応援を依頼しろ。」

「はいっ。」

桜井達は、佐賀へ向かった。

 

南と高山と赤城は、博多から「ハイパーかもめ」に乗って楽しんでた。

「あなたもハイパーかもめに乗ってたんですか。」

「えっ。」

「実は、俺もなんですよ。」

「そうなんですか。」

「えーと、黒澤ルビィちゃんと国木田花丸ちゃんと高海千歌ちゃんと後藤拓海さん。」

「はい、」

「どういう関係かな。」

「ルビィちゃんと私と拓海君は幼馴染なの、」

「ああ、それで。」

「九州も楽しいずらー。」

「まもなく佐賀でございます。」と案内放送が流れた。

「じゃあ、俺達は佐賀で下車しますか。」

南と高山と赤城は、佐賀で下車した

「どうもご苦労様です、佐賀県警の城島です、高杉公安班長から連絡がありました。」

「私は、公安特捜班の南です。」

「高山直人です。」

「赤城です。」

南達は、ベージュのU12ブルーバードの覆面パトカーで現場へ向かった

「どうも、今日2人の小学生が乗った車から遺留品が見つかったんですって。」

「かもめ第三小学校のネームプレートだから、関係あると思ったんですが、1週間ぐらいのものでした。」

「どこにありました。」

「有明海付近です。」

「有明海。」

 

佐賀駅

「よっ、南。」

「桜井たちも着てたのか。」

「犯人は、有明海に現れる可能性がある。」

「本当か。」

 

身代金を渡すの日

N13ラングレーに乗った犯人は、1台のB12L型日産・ローレルスピリットに乗った女の子の父親の車が到着した

「金は用意したか。」

「ああ、用意した、早く真美を。」

「ああ、真美は無事さ、金が先だ。」

「はい、約束どおりお金だ。」

「この子を返す。」

ラングレーはそのまま走り出し逃走した。

「こちら赤城、逃走しました。」

「行くぞ。」

南達が乗った覆面パトカーのブルーバードとセフィーロとR31スカイラインエクセルは、赤ランプとサイレンを鳴らし、ラングレーを追った。

ファオンファオン、ファオンファオン、ファオンファオン、ファオンファオン、

ラングレーは港湾道路に止まり、乗り捨てて逃走した。高山と赤城は、男を制圧し、桜井と岩泉はコルトとSWリボルバーを構い、南は手錠を持って犯人を逮捕した

「広域手配15号、未成年者略取及び殺人容疑でお前を逮捕する。」

南は、手錠をかけた

「くそーっ。」

広域手配15号の名前は、佐久間金治 2年前に水難事故の恨みの犯行と自供した。

公安特捜班

「そうか、犯人を逮捕したか、ごくろうさん。」

「ええ、2人の小学生は小海が保護したそうです2人は無事です。」

「うん、よくやった。」

有明海

「へぇーっ、有明海ってムツゴロウがいるんだ。」

「そうだよ。」

「俺も昔は、よく泥だらけで帰ったもんさ。」

「有明の海って美しいんだね。」

「でも、泥だらけになるのはいいかもな。」

南達は笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゲスト
後藤拓海

黒澤ルビィ

国木田花丸

高海千歌


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