せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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どうも、皆さん。

今日見たら伸びが凄くて驚きましたwww

今回は目立つ複線がありますよ!

感想欄が増えるととてもわくわくしながら返信作業をしてます!

最近の楽しみです。

これからもよろしくお願いします。


process7 すれ違う心……なのはとフェイト

 俺の案内で廃ビルに到着した俺とアリシア似の少女、フェイト。

 

 俺はそのまま立っていたがフェイトは座り込んでしまう。

 

「それで話というのは……?」

 

 座り込んだ状態でフェイトは口を開く。

 

「私は君の母であるプレシアさんと同盟関係になったのでね。挨拶でもと思ったのさ」

 

「母さんと……?」

 

「そうだ」

 

 フェイトは少し驚いたような口調で言った。

 

「これからは私の指示には従ってもらう」

 

 少し警戒した様子でフェイトはこちらを見ている。

 

「それだけですか?」

 

「そうだが?」

 

「帰ります」

 

 フェイトはふらふらと立ち上がり、立ち去ろうとする。

 

「もう少しゆっくりしていけばよかろう」

 

「いえ、家に家族が待っているので」

 

 それだけ言ってフェイトは飛び去っていった。

 

「……まぁいい、全ては私の思い通りに動いている」

 

 俺も自宅に帰還した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「遅いっ!」

 

「すみませんっ!」

 

 家に帰った俺を待っていたのは怒ったはやてだった。

 

「もう七時まわるよ! なにしてたん!」

 

「いえ……あのですね散歩をしていたら迷いまして……」

 

「余裕を持って行動しないからや! 今日は政宗はご飯抜き!」

 

「えーっ! そんな殺生な!」

 

「自業自得や!」

 

 はやては怒ってリビングに戻っていった。

 

 今度ちゃんと謝っておこう……

 

 俺はご飯を諦めて自室に戻った。

 

「さーてと」

 

 俺は机の上のパソコンを起動する。

 

 パソコンには機械が繋がれており、その機械には真っ白なガシャットが刺さっていた。

 

 その近くにはガシャットギアデュアルと二機目のゲーマドライバーが置かれていた。

 

 俺は猛然とパソコンのキーボードを叩いていく。

 

「もう少し……もう少しなんだ……」

 

俺はキーボード叩く手を止める。

 

「データが足りない……そうだ……ハハハ」

 

俺は顔を抑えて笑い出す。

 

「ハーッハハハ!! そうだ! この手があったではないか!」

 

 俺はアタッシュケースからプロトガシャットを一本取り出す。

 

「データが足りないなら取ればいい……それだけだ」

 

 その後、はやてに「うるさいっ!」とまた怒られたのは別のお話。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 次の日、俺ははやての機嫌取りに必至だった。

 

「ごめんって……」

 

「ぷいっ」

 

 はやては相当に怒っていて前のようには機嫌が直らなかった。

 

「ゆるさへんよ」

 

「近いうちに一緒に出かけてあげるから」

 

「ほんまか?」

 

「うんうん」

 

 はやては呆れたようにしていたがどこか嬉しそうに

 

「じゃあ、今回は許したげるけどな」

 

 ビシッ! といった音が聞こえるように俺を指差す。

 

「今度からはできるなら必ず六時前には戻ってくること! ええか!」

 

「おう……」

 

 終始押されっぱなしだったが何とか許してもらいました……

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 次の休日、その間は特になにがあるでもなく過ぎていった。

 

 その日の夜、夕食を済ませて研究をしているとバグヴァイザーが強力な魔力反応を捕らえる。

 

「はぁ、面倒な」

 

 俺は窓から脱出し、屋根の上に上る。

 

 ゲーマドライバーを装着し、ガシャットの起動ボタンを押す。

 

《Kamen Rider Chronicle》

 

 いつも通りの手順で変身する。

 

《ガシャット! ガッチャーン! 今こそ時は極まれり!》

 

 変身した俺は反応の元に向かった。

 

 到着したが其処には既にフェイトと使い魔であるアルフがおり、封印を完了していた。

 

「っち……無駄足か」

 

 その様子を見て撤収しようとするが。

 

「あなたは!?」

 

「アルフは私の使い魔……」

 

 距離が離れていたので断片的にだがフェイトとなのはの会話が聞こえる。

 

 それを聞いて俺は振りかえる。

 

「これはチャンスだな」

 

 俺は草むらから姿を出した。

 

「あなたは……」

 

「クロノスっ!?」

 

「久しぶりだね。君はユーノ・スクライアだったかな?」

 

 フェレットことユーノは驚愕の表情を浮かべる。

 

「なぜ僕の名前を……」

 

「余所見をしてる場合かい?!」

 

「危ないっ!」

 

 ユーノのバリアがアルフの攻撃を防ぎ、強制転移で消える。

 

「……ジュエルシードはどうした?」

 

「ここに」

 

 フェイトは右手のジュエルシードを見せる。

 

「結構、それに丁度いい」

 

 俺はなのはを指差す。

 

「君の力で奴を始末しろ」

 

「わかりました……」

 

 フェイトは臨戦態勢を取る。

 

「私は話し合いで解決したいな」

 

「言葉だけじゃきっと何も変わらないし、伝わらないよ」

 

 フェイトがそういうと二人は上空に上がっていく。

 

「さてと、私は見物するとしよう」

 

 俺はホルダーからガシャットを取り出し、起動ボタンを押す。

 

《Jet Combat》

 

 空中にゲーム画面が投影される。

 

 その中から謎の機械が出現する。

 

 そのガシャットをゲーマドライバー挿入し、レバーアクションを行う。

 

《ガシャット! ガッチャーン! レベルアップ! 天を掴めライダー! 刻めクロニクル!今こそ時は極まれり! アガッチャ!ジェット! ジェット! イン・ザ・スカイ! ジェットジェット! ジェットコンバット!》

 

 機械が俺の頭を食べるように口を開き、そのままアーマーに変化する。

 

「私も上空で見させてもらおう」

 

 俺はジェットコンバットアーマーで飛翔する。

 

 空中では既に二人の戦闘が始まっていた。

 

 二人の激しい魔力弾の打ち合いはこちらにもたまに流れ弾が飛んできた。

 

「ディバイーン……」

 

「サンダー……」

 

 二人が止まり、それぞれ魔力を収束させていく。

 

「バスター!」

 

「スマッシャー!」

 

 二つの魔力砲撃が衝突する。

 

 拮抗状態に入り、硬直状態に入ると思われたがなのは側のブレイカーの威力が上昇し、フェイトのスマッシャーを打ち抜く。

 

 煙が撒き散らされて決着と思われたがフェイトが上空からなのはに向かって飛行する。

 

 フェイトのデバイスが鎌のような形状に変化し、なのはの首にかかるが……

 

フェイトの鎌がなのはの首筋で停止する。

 

 するとなのはのデバイス、レイジングハートがジュエルシードを排出する。

 

「レイジングハート!?」

 

「きっと主人思いのいい子なんだろうね……」

 

 フェイトはそれを回収して立ち去ろうとする。

 

「待って!」

 

「なに?」

 

 なのはがフェイトを呼び止める。

 

「あなたの名前を教えくれる?」

 

「私はフェイト…フェイト・テスタロッサ」

 

「フェイトちゃん……私は……」

 

 フェイトはその答えを聞かずに立ち去った。

 

 俺は立ち去るフェイトを即座に追跡した。




なのはVSフェイト戦一回目でした。

意味深なものが彼の部屋にありましたね。

誰が使用するのか……

ブランクガシャットは何のガシャットができるのか?

実験とは……

それでは、さいならー

次回予告

フェイトとなのはの戦いを見て何かを確信する政宗。

再び、時の庭園を訪れた彼とプレシアはとある事を決める。

そんな事も知らずに二回目の戦いになのはとフェイトが突入する。

それを見た政宗は何を判断するのか……

次回 下される判決!無常なる審判

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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