せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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お待たせいたしました。一年以上ぶりの投稿です。

私が投稿していない間に仮面ライダーは色々な事があり、私自身には特に異常などもなく、今のご時世でもそれなりに楽しんで生きています。

取り合えず、直近の事を語るなら『ディケイドコンプリートフォーム21』はどうしてああなってしまったんだろうか。
自分からは特筆して語る事はないですが、皆様は最近の仮面ライダーに思う事も多いかと思います。

さて、この度は投稿がこんなに遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
一体、何人の読者様が今でもこの作品を待ってくれているのでしょうか。

この作品は自分の二作目に当たる作品でして、設定などもほとんど考えずに勢いだけで行ってしまった作品です。
その分、その時のモチベーションに大きく左右されるわけでして……。

要するに本当にすいません。本当にごめんなさい。

生意気に絶対に完結させるとほざいておきながら、このざまですよ。
皆様には顔向けできません。

ここから完結をまた目指したいのですが、自分四月から新生活が始まる関係でまた忙しい時期になってしまいます。
モチベ以外にも去年は新生活に向けての色々で投稿が滞っていたのですが……。

時間がある時に少しずつでも執筆しようと思います。

次回がいつになるかは自分にもわかりませんが、またいつか。


process46 シグナムvsグラファイト

 シグナムとグラファイト、二人の剣と牙が何度も何度も衝突。

 

 その度に甲高い音を上げてながら離れては再び衝突。

 

 それは互いに一歩も引かない剣戟が繰り広げられている証であった。

 

「フッ!」

 

「ハッ!」

 

 一体、何度目の衝突だろうか。

 

 数十……百にも及ぶかも知れないと思われ頃、突然シグナムが口を開く。

 

「……リインフォース。いや、グラファイト」

 

「何だ?」

 

「お前は何故主を裏切った。お前は我等よりも遥かに主を……」

 

 シグナムが”それ”を言い終わる前にグラファイトは牙を振るう。

 

 咄嗟の事であったが、シグナムを剣を受け防いで見せた。

 

「止めろ。……止めてくれ」

 

 そういうグラファイトの牙を握る手には先ほどよりも力が入っている様に見える。

 

「私はドラゴナイトハンターZの竜戦士グラファイト! 戦う理由はそれだけで十分だ!」

 

 グラファイトは吼え、目の前の敵(シグナム)に向かって駆けた。

 

 対するシグナムもかつての仲間(グラファイト)を迎え撃つ体勢に入り、待ち構えた。

 

「「ハァ!」」

 

 二人の剣は、牙は、今までとは比較にならない程に強くぶつかり合う。

 

 その衝撃は周囲に砂埃を巻き上げ、地面を割らんとする程であった。

 

 すぐに再び二人によって剣戟が繰り広げられる。

 

 だが、グラファイトに先程までの勢いはなく、徐々にシグナムの剣を受け始めている。

 

「グ……!」

 

 状況を鑑みたグラファイトはすぐにシグナムと距離を取る。

 

 だが、シグナムはそれを許さない。

 

 すぐに距離を詰め、三度剣戟が繰り広げられる。

 

 やがてグラファイトはシグナムに押し切られ、剣の直撃を何発か喰らってしまう。

 

 数個のHIT!の文字とともにグラファイトは倒れる。

 

 しかし、すぐに立膝の状態まで復帰し、牙を構える。

 

「グラファイト! 今なら戻れる。戻って来い!」

 

「くどい! 烈火の将、貴様はそんな奴ではなかったと思ったがな」

 

「……主はやての影響だろうか」

 

 シグナムは剣を構え直し、グラファイトを睨む。

 

「お前は私が止める! そして、引き摺ってでも主の元に連れ帰る!」

 

「やってみろ!」

 

 シグナムが剣を振るうと剣は蛇腹剣の様に伸び、グラファイトに迫る。

 

 グラファイトはそれを容易く弾き、シグナムが再び剣を振るう。

 

 そんな攻防を数回を繰り広げるとグラファイトはシグナムに向かって走り出した。

 

 それを見たシグナムは剣をすぐに元に戻し、剣を上段に構えた。

 

「一閃!」

 

 シグナムの掛け声とともに振るわれた剣からは魔力の刃が放たれる。

 

 グラファイトは咄嗟に牙を両腕で持ち、シグナムの斬撃を受け止める。

 

 剣と牙の衝突した甲高い音とともに周囲の地面が割れ、クレーターが出来上がる。

 

「……ハァ」

 

 流石に堪えたのかグラファイトは息を吐く。

 

 だが、即座に牙を薙ぎ、シグナムへと攻撃を繰り出す。

 

 シグナムは跳躍し、それを回避。

 

 そのまま空中で体勢を変え、グラファイトへと剣を振るう。

 

 しかし、グラファイトをそれを容易く防ぐ。

 

 攻撃の勢いを利用し、グラファイトから少し離れた場所に着地した。

 

 二人の視線がぶつかり合う。

 

 姿こそ変わろうとも永い時を共にした仲間同士、言わんとする事は自然と通じた。

 

 それは「次で決める」という確固たる意志。

 

 シグナムは鞘を掴み、剣の柄頭と鞘の上部を接触させる。

 

 すると剣と鞘は一本の弓へと変化する。

 

 シグナムは弓を構え、ゆっくりと引き絞っていく。

 

 対するグラファイトは勢いよく地面を叩き、牙を回転させながら構えを取る。

 

 その過程で牙は紅い炎を纏う。

 

「ドドドドドド……」

 

「翔けよ、隼!」

 

 

Sturm falken

 

 

「紅蓮爆竜剣!」

 

 

紅蓮爆竜剣

 

 

 シグナムとグラファイトが放った渾身の一撃はそれぞれ炎の隼と竜となって放たれる。

 

 炎の隼と竜は急速に距離を迫り……二人の間で激突。

 

 周囲に想像を絶する衝撃波と爆炎が撒き散らされ、辺り一帯が火の海と化す。

 

 激突地点には一際巨大な炎が燃え盛っている。

 

 隼と竜は対消滅したかに思われた。

 

 だが……。

 

 巨大な炎から隼が不死鳥の如く蘇り、グラファイトに向かって翔ける。

 

 爆炎を突き破る度に大きくなり、最後には元の二倍近くの大きさにまで達する。

 

 竜をも喰らった炎の隼がグラファイトに衝突した。

 

「グアアアアアアアアア!」

 

 尋常ではない衝撃と爆炎がグラファイトを襲う。

 

 その衝撃でグラファイトは遥か後方へと飛び、地面を転がる。

 

 竜戦士としての姿は解除され、元のリインフォースの姿へと戻された。

 

「ハァ……ハァ……」

 

「私の勝ちだ。……リインフォース」

 

「そのようだな」

 

 シグナムも弓を下ろし、ゆっくりとリインフォースの方へと歩み寄る。

 

 だが、リインフォースはそんなシグナムを手で制する。

 

「私は主を裏切ってしまった。もう、戻れない……」

 

「そんな事はない。皆がお前を待っている」

 

「………」

 

「戻って来い」

 

 シグナムの言葉にリインフォースは顔を伏せる。

 

「私は……」

 

 ■ ■ ■ ■ ■

 

「何故私を……」

 

「君には利用価値があった」

 

 バグヴァイザーの中に閉じ込められたリインフォースと政宗は向かい話をしている。

 

「リインフォース、いやグラファイト。君には私の手駒になってもらう」

 

 断る。政宗の言葉をそう断じようとした瞬間、政宗が言う。

 

「君が従わなかったら、八神はやてはどうなるのかな?」

 

 その一言がリインフォースを黙らせる。

 

「君は時間を稼いでくれればいい。そうすれば残りは私がやる」

 

「……わかった」

 

 そうしてリインフォースは政宗の協力者となった。

 

 ■ ■ ■ ■ ■

 

「そういう事だったか……」

 

「私が従っている間は奴は主を襲わない。もしもの場合でも命を懸けて主を護れる」

 

「だから、お前は政宗に従った」

 

 全てを聞いたシグナムはリインフォースに手を差し伸べる。

 

「そうさせないのが、我等守護騎士の務め。戻って来い、共に主を護ろう」

 

「……あぁ」

 

 リインフォースはシグナムの手を取った。

 

 ■ ■ ■ ■ ■

 

 アリシアの最後を見届けた政宗は一人研究室に居た。

 

 パソコンに向かい、キーボードを叩き続けている。

 

 しばらくして、政宗がEnterを叩く。

 

 すると画面のプログラムが一気に流れ、パソコンに繋がれた一本のガシャットにインストールされた。

 

 真っ白だったガシャットは白い炎のような光に包まれると炎はやがて金色の粒子となって霧散する。

 

 残されたガシャットは黒と金を基調としたモノへと変化したが、タイトルのラベルは未だ存在していない。

 

「ついに完成した。究極のガシャットが……」

 

 政宗がガシャットが手に取るとラベル部分から再び白い炎が上がる。

 

 すると炎が消えた部分から徐々にタイトルラベルが現れていく。

 

「これが、仮面ライダーラグナロク! ついに私が究極の存在となるのだ! ハハハハハハ!」

 

 政宗の笑い声が研究室に木霊した……。




次回予告

風魔・アリシア・グラファイトの三人との闘いの最中。

もう一つの戦いが行われていた。

次回、ヴィータVSラヴリカ

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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