せっかく転生したので最強の悪役を目指します。 作:Z-ONE
いやぁ、先週はついにジオウにディケイドが登場しましたね。
課金ドライバー(ネオディケイドライバー)いいっすねw
それじゃあ、本編です。
「では、話し合いをしようか」
俺は近くにあったソファにしっかりと腰を下ろすと右足を上げて足を組んだ。
向かい側には軽くソファに腰かけたキリエと二つのソファの間に置かれたテーブルの上に置かれた液晶の端末のようなものから映し出されたイリスのビジョンがあった。
ちなみに俺の両側にはアリシアとグラファイトが控えている。
ついでに言うと他の連中は別の任務に向かわせた。
ラヴリカは会社の業務を風魔には向こう側の監視を任せている。
さて、話を戻そう。
俺がソファに腰掛けるとイリスが話を始めた。
「それで、私達と同盟を組みたいってどう事かしら?」
というイリスの問いに私は。
「言葉通りだ」
とただ一言返した。
それを聞いたイリスは小さなため息をつく。
「話を変えましょう。私達が貴方達と組むとどういうメリットがあるのかしら?」
「我々は障害となる管理局のデータを持っている。当然、実力も」
「それ以外には?」
「貪欲だな。そうだな……」
俺の話を聞いてイリスが少しずつ目を細めていく。
そして、俺の次の一言でイリスのみならず、横で聞いていたキリエも目を見開いた。
「君達がお望みの永遠結晶は私が持っている」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「さて、データも十分に集まりつつありますね」
ラヴリカは会社の地下に備えられた研究所に居た。
壁際にはいくつものスーパーコンピューターが並べられており、それらは一つのガシャットに接続されている。
「”世界の神をも超える力”。その膨大なデータを耐えうるハードがついに完成しました。後は蓄積したデータをインストールするのみ」
そう言ってラヴリカはガシャットやスパコンに接続されているパソコンのEnterを押した。
するとデータベースに蓄積された膨大な戦闘や能力のデータが一本のガシャットにインストールされていく。
「さぁ、政宗様に報告しなければ」
そう言ってラヴリカは研究室を後にした。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「永遠結晶を貴方が……!?」
「そうだ」
俺がそう言うとイリスとキリエは明らかに驚愕の表情を浮かべていた。
一方で俺は依然冷静なままであった。
まぁ、自分の事なので当然なのだが……。
「……わかったわ。協力を受け入れる」
「イリス……」
「物分かりが良くて助かるね。それと、もう一つ」
「何かしら?」
折角同盟になったのだから、俺は気になっていた事を頼む事にしてみた。
「君の内部データを見せてほしい。非常に興味深い」
「なんだか、解剖させてくれと頼まれているようで嫌なんだけど……」
「そんなこと言わずに」
「……はぁ、いいわよ。別に」
イリスはそう言うと先ほどまでそこに居たビジョンが消滅した。
おそらく一時的にスリープ状態に入ったのだろう。
俺はテーブルの上の端末を掴むと操作を開始した。
「さて、私は少し外すね。ピンク髪のお姉さん、一緒にどうかな?」
「いいわよ。私もちょっと外の空気を吸いたくなっちゃった」
そう言ってアリシアはキリエを連れて外に出て行った。
それを見届けた俺はすぐに作業に戻る。
流石にかなり情報量が多く、中々に苦労をすることになった。
だが、あるデータが俺の目に入ってくる。
「記憶データ:イリスは分かるが、こちらのMというのはなんだ?」
俺はそのデータを開こうとする。
しかし、データには厳重なロックがかかっていてとてもこの設備ではこじ開けられないと判断した。
「面白いものがあったな」
俺はそのデータに興味を惹かれていた。
必ずこのデータには何かあると俺は確信めいたものを感じていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
一方で風魔は管理局に忍び込み、情報収集をしていた。
「………」
風魔が一つの部屋の前を通りがかった。
すると、目の前から二人の少女が歩いてくる。
一人は金髪の少女、アリサ・バニングス。
もう一人は紫の髪の少女、月村すずかだった。
風魔は急に立ち止まり、二人の様子を眺め始める。
まるで、二人を見守っているかのように……。
はっとして、風魔はすぐに自分の任務に戻っていく。
彼女の感情は消えたはずなのに、何故か。
彼女の心には何かがつっかえたような奇妙な感覚が芽生えていた。
次回予告は今回はカットです。
この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。
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政宗消滅END(一応正史)
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政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
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政宗改心END(自分的にはなし)
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作者にお任せ(高確率で消滅END)
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消滅と完全勝利
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消滅と改心
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完全勝利と改心
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全部見たい