せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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書き方が箇条書きという感想が見受けられたので文の書き方を変えてみました(自分の中では)。

ぜひ、感想・意見を下さい。

話は変わりまして明日はついにビルドジーニアス初登場回ですね!

皆さんはビルドジーニアスどう思いますか?

自分はボトルがブ刺さってるのはちょっとどうかと思いますが全体的にはかっこいいと思っています。

アンドロイド内海さんの株が急降下していく……

さて、本編どうぞ。


process33 正義と悪の共闘! 八神はやてを救い出せ!

 俺は病院の屋上で闇の書との死闘を続けていた。

 

 だが、先ほどまでの一対一ではなく、アリサ・バニングスと月村すずかがこちら側に引き込んだことで数的有利はこちらが取っているのだが。

 

「いざ、参る」

 

「ッ!?」

 

 混戦の中、盾を投げ捨て、剣を両手で持って構える姿勢を取った俺に闇の書は驚きを露にする。

 

「貴様、武術の心得があるのか?」

 

「私ではない、私の『中』のモノが武術の達人なのだ」

 

 そう闇の書の問いにそう言い放ち、俺は大きく踏み込んで闇の書との隙を詰める。

 

 その瞬間、闇の書の懐に一瞬ではあるが隙が出来る。

 

「突き!」

 

 その隙を見逃さなかった俺は両手で持った剣で鋭い突きを打ち放つ。

 

 一瞬ではあったものの、隙を突かれた闇の書の体勢を崩すことに成功する。

 

 だが、闇の書はこれ以上隙を見せまいと後方に大きく飛び、俺の追撃を回避。

 

 その後、バク転で立った状態に戻して構えを取って見せた。

 

「流石にこの程度では貴様を崩せんか」

 

 隙をついた攻撃でもすぐに構え直して見せた闇の書を見ながら俺は剣を両手持ちから右手持ちに切り替える。

 

 先ほどまで両手持ちだった為、切り替えたことで空いた左手を開いた状態で真横に構える。

 

 すると左手に先ほど投げ捨てた盾が召喚され、左手を握りこんで盾を持つ。

 

「作戦変更だな。アリサ! すずか!」

 

 俺が呼ぶと空を飛んでいた二人は俺の近くに着地する。

 

「なに? 一人でやるって言ったじゃない」

 

「作戦変更だ。貴様らも協力して貰う」

 

「協力って……」

 

 すずかが疑問を口するが……

 

「話す余裕があるのか!」

 

 構えを取っていた闇の書が俺達との距離を詰めてくる。

 

「自分で考えろ!」

 

 俺はそれだけ言うと低空飛行で特攻してきた闇の書を盾で受け止める。

 

 少しの間、盾で闇の書を抑えた後に盾を持った左腕を大きく上に払う。

 

 その予備動作のみで行動を読んだ闇の書は拳を引いて腕が払われないようにする。

 

 結果的に闇の書に隙を見せることになった俺は防御手段を失ってしまう。

 

 闇の書がその隙を見逃すはずもなく、俺に向けて拳を放とうとする。

 

 闇の書がその構えに入ったその瞬間、空中から猛スピードで振ってきたつららの雨に気づいた闇の書は拳を引き、後方にジャンプする。

 

 闇の書が空中に飛んだのとほぼ同時につららの雨が地上に衝突する。

 

 衝突したつららのほとんどは先ほどまで闇の書が居た地点に突き刺さっていた。

 

「あれも躱されるなんて……」

 

「どんな化け物よ……」

 

 アリサとすずかは闇の書が見せた驚異的な反応スピードに驚愕したが。

 

 それ以上にその闇の書を上回る実力を見せつける政宗に対して明かな畏怖の感情を抱いていた。

 

 すずかの放った氷のつららが一切通用しないのを見たアリサは地上に降り、政宗に近づく。

 

「どうするのよ」

 

「どうする? 知れたことを……」

 

「何を言って……」

 

 俺の発言に疑問を抱いたアリサは俺の方へと瞳を向ける。

 

 俺の姿を見た瞬間、アリサの体に寒気が走る。

 

 アリサが見た俺は顔は仮面で覆われているため、その表情は窺えない。

 

 だが、表情など見なくとも、全身から溢れだす尋常ではない『殺気』のみでアリサはあることを悟った。

 

 もしも、俺のみにこの先を任せてしまったら、闇の書の中のはやては確実に『死ぬ』と。

 

 アリサは恐怖を唾諸共飲み込んで俺の前に立つ。

 

「アリサ、邪魔だ。どけ」

 

「いやよ。この先をアンタだけに任せたらはやてを殺すわ」

 

「そんな下手な戦いはしない。どけ」

 

「聞こえなかったの?」

 

 アリサは恐怖を押し殺し、顔のみをこちらに向けて言い放つ。

 

「ここからはアタシも戦うわ」

 

「……まぁいい。足を引っ張るなよ」

 

「そっちこそ!」

 

 互いに挑発しながら俺とアリサは闇の書に向かって突撃した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 一方、なのは達はというと……

 

「クロノスが言うにはここら辺に……」

 

「おーい♪」

 

「居た!」

 

 フェイトが地上を指差す。

 

 するとそこにはフェイトとの戦いの後に拠点に帰ったはずのアリシアの姿があった。

 

「姉さん。迎えに来たよ」

 

「アリガト♪」

 

 なのはとフェイトが地上に降りてくるとアリシアは笑顔で二人を出迎える。

 

 すると早速、アリシアはフェイトの首に腕を回して抱き着く。

 

「じゃ、よろしくね♪」

 

「うん」

 

 フェイトはアリシアに抱き着かれたまま、お姫様抱っこでアリシアを抱える。

 

 それを見ていたなのはは……

 

「戦ってるとは思えないほどの仲良し姉妹なの……」

 

 呆れのようななんとも言えない感情を抱きながらフェイトとアリシアの後を追った。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 場面は戻って、政宗とアリサコンビは闇の書と近接戦闘を繰り広げていた。

 

 俺が突きで闇の書との距離を確保するとアリサが間に割り込み、そのまま攻撃を開始する。

 

 それを確認した俺は後方に移動し、剣を掲げる。

 

 すると、どこかから無数の小型飛行ユニットが此方に招集される。

 

 俺が剣を振るうと小型ユニットは闇の書とアリサの方へと隊列を組んで飛んでいく。

 

 闇の書の上空に到達した小型ユニット達は闇の書の周囲を囲むように低空飛行を開始。

 

「ちょっと!? アタシもいるんだけど!?」

 

「一斉掃射開始!」

 

 アリサの言葉は無視し、容赦なく俺は小型ユニット全機に指令を下す。

 

 それを聞いた小型ユニット全機がアリサの存在を一切考慮せずに一斉掃射を開始する。

 

 四方八方から放たれる弾丸の雨によって舞い上がった雪によって視界が失われていく。

 

 雪によって小型ユニット達の姿が見えなくなる頃、突如として衝撃波が辺りに走る。

 

 その衝撃波によって小型ユニット達は吹き飛ばされ、地面に強く接触。

 

 バチバチと電気を走らせながら数十秒の間、もがいていたが全ての機体が小型の爆発を起こして砕け散る。

 

「やはり、この程度では無理か」

 

 舞い上がった雪が晴れるとそこには平然とした様子でそこにいる闇の書と。

 

「アンタねぇ! 死にかけたじゃない!」

 

 鬼の形相でこちらに近づいてくるアリサの姿があった。

 

「そんなに元気なら大丈夫だな」

 

「何ですって!」

 

 俺はアリサを完全に無視して闇の書の方を睨みつける。

 

 さて、本当の勝負はこれからだ……




次回予告

「総力戦だ」

ついに全員集合した政宗・なのは同盟。

闇の書の闇を求める政宗と内部のはやてを救うために戦うなのは達。

両者の目的は叶えられるのか……

「勝者は俺ただ一人だ」

次回 闇の書の闇VS政宗・なのは同盟!勝利を掴むのは!?

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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