せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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今回はいつにもまして文脈がおかしいかもしれない。

色々一話にまとめたせいです、はい。

今回もよろしくお願いします!

リアル事情が終わったからもう少しペースが上がるかも……

ラヴリカさん、もっと喋らせたかったけど……ゴメンね。

そのうち、ラヴリカさん回も作るかもしれない。


process25 大乱戦!守護騎士VSなのは・フェイトVS政宗組。

 なのはのディバインシューターの弾幕を恭也は次々と切り落としていく。

 

「ハァッ!」

 

 フェイトの不意打ちにも対応し、攻撃を刀で受ける。

 

「何度やっても、お前たちのコンビネーションでは勝てない」

 

「やっぱり、通用しない……」

 

「そいつを返しやがれ!」

 

 ヴィータが攻撃を受け切った恭也にアイゼンを振り下ろす。

 

「おっと、ダメダメ」

 

《高速化》《鋼鉄化》《マッスル化》

 

 それを見たアリシアが恭也の前に立ち、即座にその攻撃を鋼鉄化した状態で受ける。

 

 そのままアイゼンをマッスル化で増幅された力でヴィータに押し返す。

 

「邪魔すんな!」

 

「そりゃ、邪魔するよ」

 

 すると今度はシグナムが恭也に接近しようとする。

 

 その前にはラヴリカが立ち塞がる。

 

「邪魔をするな!」

 

「あなたのようなレディの頼みなら退きたいのですが、こちらも色々ありましてね」

 

 シグナムの一閃がラヴリカに直撃する……

 

《MISS》

 

「ダメダメ、暴力じゃボクを『攻略』できませんよ」

 

「攻撃が通用しないだと……」

 

 自身の攻撃が一切通用していないことにシグナムは一瞬驚愕の表情を浮かべるが、すぐに切り返し、ヴィータの元に飛行する。

 

「あちらの男、ふざけた見た目だが、かなり厄介だ。私の攻撃が一切通用していなかった」

 

「こっちもだ、厄介だな……」

 

 苦虫を噛み潰したような表情のヴィータに対して、シグナムは冷静な表情で戦況を見回す。

 

「ヴィータ、私があの二人を引き付ける。その間に……」

 

「おう、任せろ」

 

 二人は頷き合い、別々の方向に飛行する。

 

「行かせないよ」

 

「行かせてもらおう」

 

 シグナムがアリシアの前に降り、レバンティンを振るう。

 

「危なッ!」

 

 アリシアは瞬時に身を引き、シグナムの一閃を回避する。

 

「今のを躱すか」

 

「ちぇっ……ラヴリカ!」

 

「了解しました」

 

 アリシアの声を聞いたラヴリカがヴィータの元に向かう。

 

「させん!」

 

「そっちが足止めなら、こっちもそうするね」

 

《鋼鉄化》

 

 鋼鉄化で防御力を上げ、シグナムの攻撃を片手で防ぐ。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 恭也はなのはの遠距離攻撃とフェイトの近接戦闘に対応しきり、要所要所で反撃もしていた。

 

「そろそろ、二人には沈んでもらう」

 

 恭也はバルディッシュの柄を掴む。

 

「ッ!?」

 

「ハア!」

 

 そのまま、フェイトを引き寄せて腕を掴み、なのはの方に投げつける。

 

「「きゃああ!」」

 

 投げられたフェイトがなのはに衝突し、なのは共々地面に墜落する。

 

「止めを刺してやろう」

 

《ガッシューン……》

 

 ドライバーからガシャットを引き抜き、キメワザスロットに装填し、ボタンを押す。

 

《ガシャット! キメワザ!》

 

 すると、二本の刀に黒い煙のようなエネルギーが収束される。

 

 そして、刀を構えた恭也はもう一度、スロットのボタンを押す。

 

《HURRICANE CRITICAL STRIKE!》

 

 構えた二本の刀を高速で回転させると二本の強力な竜巻が発生する。

 

 竜巻は二人に直撃し、大きく後方に吹き飛ばした。

 

「きゃああああああ!!」

 

 二人のバリアジャケットは解除され、地面を数回転がる。

 

 二機のデバイスは主人の元から離れ、地面に叩きつけられる。

 

 そのボディは恭也の一撃で大きく破損していた。

 

「お前たちの魔力、回収する」

 

 恭也は闇の書を取り出すと、独りでに自身の白紙のページを開き、二人に向ける。

 

 すると、二人の体から黄色の桜色の球体が出てくる。

 

 球体からそれぞれの球体と同じ色の文字のようなものが闇の書に吸収されていく。

 

「あっああああっあああああああ!」

 

「ぐうっあああっああああああ!」

 

 二人は苦悶の表情と声を上げると同時に闇の書の白紙のページが文字で埋まっていく。

 

「………」

 

 ページはどんどん埋まっていく、するとやがて闇の書のページが全て文字で埋め尽くされた。

 

「回収完了。撤収する」

 

 恭也は完成した闇の書を持ち、その場を走り去る。

 

「待て!」

 

 それに気づいたヴィータが急いで恭也の方に向かおうとするが……

 

「ノンノン、ボクの前で他の男についていこうとするなんて」

 

 ラヴリカがその前に立ち塞がる。

 

「どきやがれ!」

 

 ヴィータがアイゼンを振るう。

 

《MISS》

 

「オラオラオラ!」

 

 ヴィータは何度も何度もアイゼンをラヴリカに叩きつける。

 

《MISS MISS MISS》

 

「ハハハ、無駄無駄」

 

 ジャンプしたアリシアがラヴリカの横に着地する。

 

「撤収」

 

「了解しました。それでは」

 

 アリシアとラヴリカはオレンジ色のノイズのようなものとともにその場から消える。

 

「待ちやがれええ!!」

 

 ヴィータの叫び声が海鳴の町に木霊した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 一方、クロノスはリーゼロッテとアリアの案内でギル・グレアムの前に腰掛けていた。

 

「それで何の用かな」

 

「私はただ『邪魔をするな』といいに来たのさ」

 

「………」

 

 俺はソファから腰を上げ、グレアムに背を向け、笑みを浮かべる。

 

「私は闇の書を復活させ、海鳴の町に開放する」

 

「なに……」

 

 グレアムは驚愕の表情を浮かべる。

 

「我々は世界を支配するのだよ、この私こそが世界のルールだとこの世界に息巻く全ての生命に教えてやるのだ」

 

「正気か? お前」

 

 ロッテが政宗の方を向き、睨みつけるような表情でそう告げる。

 

「正気だとも、むしろこちらの方が私の本性といえるね」

 

「管理局も世界中の人間を敵に回して勝てるとでも言いたいの?」

 

 今度はアリアが政宗の方を向き、そう言い放つ。

 

「ハハハハハ! 当然だ! 私はこの世界に宣戦布告する!」

 

 俺はグレアムの方に向き直る。

 

 グレアムの表情は威厳のある、真顔に戻っていた。

 

「君たちが何をしようが、運命という名のゲームのエンディングは変わらない!」

 

 俺は両手を天に掲げ、かつてない笑顔で叫んだ。

 

「我々が! この世界を支配するのだ! ハハハッハハハハハハハ!!」

 

 高笑いを上げ、俺はその場を後にした。

 

「……狂人め」

 

 ロッテはただ一言、そう吐き捨てた。




次回予告

闇の書を完成させた恭也は政宗に忍の開放を迫る。

その要求に政宗が取った行動とは……?

「貴様だけは……この手で倒す!」

ついに衝突する政宗と恭也。

二人の戦いの結末は一体……

「高町恭也、貴様は本日をこの瞬間を持って、絶版だ」

次回 恭也の離反。決戦! 政宗VS恭也!



今回から次回予告にセリフを入れてみました。

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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