せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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アリシア「やっぱり、人気になれる作品作るなんて無理なんじゃ……」

作者「黙れええええええ!!、…ッ!!」

GAME OVER…

作者「とぅ! 残りライフ93……」

アリシア「気は済んだ?」

作者「うぃっす」


process22 政宗の休日。秘密の資金源。

 あのショッピングの日から数日。

 

 あれから俺とヴィータの仲は少しだが良くなった。

 

 なぜか? 昼間に騒がれなくなったのは大きな進展だと思うのだが……

 

 そして、俺は今、とある場所にいた。

 

「おはようございます。政宗様」

 

 ゲンムコーポレーション。

 

 そう、俺がはやてに追い出せれたといったあのゲンムコーポレーションだ。

 

 実はというか分かると思うが俺は追い出されてなどいない。

 

 ここが俺の資金源なのだ。表向きの社長は別の者に任せている。

 

 今日はそいつに用があるのでここにいる。

 

 そんなことを考えながら、俺は社長室に向かった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 社長室にノックが響く。

 

「どうぞ」

 

 社長室に入ってきたのは社長の政宗殿だった。

 

「これはこれは社長殿。お久しぶりですね」

 

「ああ、久し振りだな。どうだこっちは」

 

「貴方様に任された『例のモノ』の開発は順調です。今月中にはいい報告が出来るかと」

 

「それならいいのだ」

 

 政宗殿は社長室の窓から外を見る。

 

「ここはいい。ここにいると自分が支配者だと実感できる」

 

「ええ、全くですね」

 

 政宗殿は身を翻し、客人用の椅子に腰かける。

 

「此方の椅子にお座りになっては?」

 

 ボクは社長椅子を政宗殿に進める。

 

「いや、普段の生活上、こういう椅子の方が落ち着くのだ。お前が座ればよい」

 

「いえ、ボクもそちらに行きますよ」

 

 そう言ってボクは政宗殿の前に腰掛ける。

 

 政宗殿は体勢を整え、ボクと向かい合う。

 

「今日は貴様に頼みがあってきた」

 

「ほう……それはなんでしょう?」

 

「私は今、奴らと同棲状態で手を出せないのだ」

 

「ええ、存じております」

 

「だから、貴様にアリシアと協力して奴らの妨害をしてもらいたいのだ」

 

「えっ!? 彼女とですか!?」

 

「何を驚く。貴様らは『姉弟』のようなものだろう」

 

「いや……そういう問題では……」

 

 ボクは彼女。『アリシア・テスタロッサ』が苦手だ。

 

 いや、苦手ではない彼女に与えられたボクの傷は未だに癒えずにいる。

 

『寄らないでくれないかな?』

 

 その一言でボクの心で何かが壊れた。

 

 徹底的に、木っ端みじんに。

 

「貴様の能力は実に役に立つと思っているよ。『ラヴリカバグスター』。」

 

「ここでは『天ヶ崎恋』で通っていますのでそっちでお願いしますね」

 

 政宗殿は怪しい笑みを浮かべ、ボクではない、何かを見つめていた……

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 一方、その頃。

 

 仮面ライダー風魔こと、高町恭也はとある場所に向かっていた。

 

「クロノスの奴、俺に面倒事を押し付けたな……」

 

 政宗は恭也に闇の書の完成を命令した。

 

 恭也はそれに従い、闇の書を持って目的地に向かっていた。

 

「……こうも早くこの時が来るとはな」

 

 恭也がそんなことを考えていると、なのは達がこちらに向かってきた。

 

「許せ、なのは」

 

 そう呟き、恭也はなのは達の元に向かった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 なのは達が喋りながら歩いていると、その前に恭也が立ち塞がる。

 

「お兄ちゃん! 帰ってきたんだ」

 

「………」

 

 恭也は何も言わない。

 

 なのははその雰囲気を読み取ったのか、身構える。

 

「お前たちのリンカ―コア、回収させて貰うぞ」

 

 恭也はゲーマドライバーを装着し、ガシャットを取り出す。

 

「お兄ちゃんが……敵?」

 

「なのは! 来るわよ」

 

「なのは!」

 

《HURRICANE NINJA》

 

「変身」

 

 ゲーマドライバーにガシャットを挿入し、レバーを展開する。

 

《ガシャット! ガッチャーン! レベルアップ! マキマキ! 竜巻! ハリケーンニンジャ!》

 

 背中から小太刀を二本引き抜き、構える。

 

 それと同時に四人の忍者プレイヤーがどこからか現れる。

 

 フェイト、アリサ、すずかは戦闘態勢だがなのはは未だにバリアジャケットすらも纏わない。

 

「あの時の……」

 

「まさか恭也さんが敵だなんてね」

 

 恭也こと風魔はなのはに刀を向ける。

 

「戦う気が無いならここを去れ」

 

「……戦うよ。私がお兄ちゃんを止める!」

 

 仮面の下で恭也は瞳を閉じ、ゆっくりと言い放つ。

 

「……やってみろ」

 

 五人はそれぞれ構え、戦いが始まった……

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 ……???

 

 荒廃した土地が広がる、何処かに建つ教会。

 

 その教会も廃墟と化してからかなりの年月が経っているのか、天井や壁は崩れ、野風に晒されている。

 

 そんな教会の祭壇であっただろう場所には巨大なプレートが置かれている。

 

 そのプレート前に立つ一つの人影。

 

 オレンジ系の髪色のその少女はどこか変わった雰囲気を纏っていた。

 

 少女は教会の中から灰色の空を見つめる。

 

「もうすぐよ、もうすぐ……」

 

 少女は呟くように言葉を紡ぐ。

 

「私の復讐がもうすぐ始まる……」

 

 少女は一変してまるでおもちゃを与えられた子供のように無邪気な笑みを浮かべた。

 

「今度はあなたから全てを奪ってあげるわ……『ユーリ』」

 

 少女は虚ろな瞳で虚空を見つめ続けた。




次回予告

ついに衝突するなのは達と恭也。

恭也の猛攻になのはとフェイトは追い詰められていく……

そこに現れたのは……

次回 恭也VSなのは! ぶつかり合う信念!

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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