せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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どうも、皆さん。

今回、戦闘回のはずだったのに……

戦闘はかなりあっさりになりました……

どうしてもここまで行きたかったんです!

一話にクロノスとパラドクスの戦闘に後半も含めたら無理があったんです。

それではどうぞ。


process15 ぶつかる姉妹の思い。フェイトVSアリシア!

 アリシアとフェイトの戦いが開始され、俺はその様子を離れたと所から見ていた。

 

 それを見届けた俺はなのは達の元に向かった。

 

 俺が近づくとなのは達がフェイト達が突然消えた事に慌てていた。

 

 それを確認した俺は声をかける。

 

「無駄だ、お前たちではどうしようもないことだ」

 

「なんだと」

 

 俺の存在に一早く気づいたクロノはそんなことを言って振り向く。

 

 するとその場にいた全員がこちらに振り向く。

 

「数日ぶりだな諸君」

 

「数日ぶり……あなたはまさか」

 

 なのはがこちらを向き、顔色を変える。

 

「その予想は当たりだよ。高町なのは」

 

 ゲーマドライバーを装着し、ガシャットを取り出す。

 

《Kamen Rider Chronicle》

 

 ガシャットは自動でゲーマドライバーに挿入され、レバーを展開する。

 

 閃光が放たれ、仮面ライダークロノスに変身する。

 

「クロノスッ!」

 

 なのはがバリアジャケットを装着し、杖を構える。

 

「やるのかね? 君では勝てんよ。決してな」

 

「一人では勝てないかもしれないけど皆と一緒なら……」

 

 周りを見るといつの間にか全員がバリアジャケットを展開し、臨戦態勢に入っていた。

 

「訂正しよう。君『たち』では私には勝てない」

 

《ガッチャーン…》

 

 俺はバグヴァイザードライを装着し、なのは達と向き合った。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 一方、アリシアとフェイトはほぼ互角の戦いをしていた。

 

 フェイトの速度に対し、アリシアはそれを見切り、的確に対応している。

 

 魔法による攻撃もアリシアは軽い身のこなしで躱してみせた。

 

「せっかくだからフェイトにも教えてあげるね。このパズルゲーマーの能力を」

 

 アリシアはそう言って片手をあげる。

 

 すると変身時に飛び散った無数のコインが空中に浮かぶ。

 

「パズルゲーマーはゲームエリア内の物質を自由に操ることができる。こういう風にね!」

 

 アリシアは空中のコインをパズルの様に動かし、操作する。

 

 すると二枚のコインがアリシアの方に飛んでくる。

 

 コインはアリシアの前ではじけるように消滅する。

 

《高速化》《鋼鉄化》

 

 アリシアが構えたかと思うと突然アリシアの姿が消える。

 

 すると突然フェイトが吹き飛ぶ。

 

「ガッ……」

 

 フェイトは突然の事に何が起こったのか分かっていないようだった。

 

「突然、速度が上がってびっくりした? これがエナジーアイテムの力だよ♪」

 

「エナジーアイテム……」

 

 フェイトはよろよろと立ち上がる。

 

「さあ、まだまだこれからだよ♪」

 

 高速化によって速度が上昇したアリシアが猛攻を仕掛ける。

 

 フェイトとアリシアの攻防が逆転し、フェイトが防御にまわる。

 

 鋼鉄化によって硬度の増したアリシアにはバルディッシュの刃が通らない。

 

 そのため、フェイトは防御と回避に回るしかない状況となる。

 

 アリシアの猛攻は止まらない。

 

 アリシアの渾身の一撃でフェイトは再び後方に大きく吹き飛ぶ。

 

「ほら、フェイトおいでよ♪ こんなんじゃ終わらないよね♪」

 

「くっ……」

 

 二度の被弾はフェイトの装甲を貫通し、大ダメージを与えた。

 

 フェイトは既に満身創痍といった様子だった。

 

「行くよー♪」

 

 アリシアが再び、攻勢に入ろうとした。その時、アリシアの手を誰かが掴む。

 

「止めろ。今はまだ生かしておけ」

 

「えー、何でよー」

 

 アリシアの手を掴んだのは忍者だった。

 

 忍者がそういうとアリシアは不満そうに忍者の手を払いのけた。

 

「クロノスの命令だ。撤退するぞ」

 

「ちぇー。じゃ、フェイトまたねー♪」

 

 そう言ってアリシアと忍者はその場を去った。

 

「……一体何だったんだろう」

 

 そう言ってフェイトは意識を手放した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 外では俺となのは達が戦いを繰り広げていた。

 

 俺の目的はあくまでも時間稼ぎだ。

 

 そのため俺は回避に徹して時間を稼いでいた。

 

 するとバグヴァイザーから着信音がなる。

 

 画面を開くとそこにはアリシアの事を任せた忍者。

 

 仮面ライダー風魔の姿があった。

 

『此方は終わった』

 

「了解した」

 

 それだけ言って俺は通信を切る。

 

 するとフェイトが突然現れる。

 

「フェイトちゃん!」

 

 なのはの注意がフェイトに向く。

 

 その隙をついて俺は転移した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 拠点に転移した俺を待っていたのは機嫌を損ねているアリシアと風魔の姿だった。

 

「ずいぶんと物分かりがいいな。風魔よ」

 

「あいつのためだ」

 

 俺は笑みを浮かべてソファに座る。

 

「そうだろうな。彼女を助けるためだものな」

 

 話は数日前に遡る……

 

 俺はここでとある人物を待っていた。

 

 するとそこに目的の人物が現れる。

 

 その男は俺に質問をしてくる「彼女をどうしたのか」と……

 

 俺はその質問にこう答えた。

 

「彼女の命は私が預かっている」

 

 男は初め、断った。

 

 それに対し、俺はこう言った。

 

「私に忠誠を誓え、さもなくば彼女をここで絶版にする」

 

 男は抵抗を止め、俺に忠誠を誓った。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「彼女を助けるためには私を手伝うしかないのだからな」

 

 風魔はゲーマドライバーのレバーを閉じて、ガシャットを引き抜く。

 

 変身が解除され、人間の姿に戻る。

 

「恋人と妹を天秤にかけた結果、恋人を選んだ者よ」

 

 高町家の長男でなのはの兄である『高町恭也』がそこにいた。




次回予告

久し振りに夜神家に戻った俺ははやてにこっぴどく怒られる。

埋め合わせとして再び遊びに行くことに……

そこで、はやての友人である『すずか』と『アリサ』と出会う。

次回 遊びに行こう!友人とのエンカウント!

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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