せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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まさかこの作品を再び投稿することになるとは……

優柔不断ですみません……本当にすみません……

やっぱりこの作品はモチベが上がるなぁ……

作品を勝手に削除してすみませんでした。

これからはこっちを復権します。

こんなクソみたいな作者に付き合って下さる方のみお付き合いください。

それでは、本編どうぞ。


process14 一時の別れと誓い!クロノスのプレゼント

 時の庭園での決戦から数日、俺は自分の拠点の中で今後の計画をまとめていた。

 

「お兄さん何やってるの?」

 

 すると奥の私室からアリシアが出てきた。髪が纏められておらず未だにパジャマ姿なのでおそらく寝起きなのだろうと推測をした。

 

 ちなみにこの数日でアリシアの俺への呼び方は『お兄さん』で固定となった。

 

「今後の計画について考えていた。いくら我々が強くとも頭数が足りなすぎるからな」

 

「お兄さんは私のことを信用してないの?」

 

 俺がそう言うとアリシアは頬を膨らませて少し機嫌が悪そうに言った。それをなだめるように俺が続ける。

 

「そうは言っていないだろう。お前のことは本当に評価しているよ。実力はともかくとしても我々には圧倒的に頭数が足りない。これから我々が相手する連中を考えたらせめてあと二人は実力のある者が必要だ。という話だ」

 

 俺の「本当に評価している」に満足したのか笑顔になったアリシアは俺の横に腰掛けた。

 

「アリシア、君に頼みたい事があるんだが……」

 

「なに? 私はお兄さんの頼みなら何でも聞くよ。たとえ死ねって命令でもね♪」

 

 アリシアは笑顔のままそう言うと俺に顔をこすりつけてくる。俺はそのアリシアの頭を撫でてなると耳元でとあることを呟いた。

 

 するとアリシアの笑顔は満面のものとなった。

 

「いいの!? やったぁ!!」

 

 俺の言葉を聞いたアリシアは立ち上がり辺りをピョンピョンと跳ねていた。

 

「すぐに準備しよ♪ 楽しみだなぁ……」

 

 アリシアは心底楽しそうに顔を紅潮させ、私室に向かっていった。

 

「……俺もこれを彼女たちに届けに行くとしよう」

 

 俺も立ち上がり研究机の上に置かれたアタッシュケースを引っ掴み、歩き出した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 とある公園、俺はその公園のベンチに座っていた。

 

 ちなみに俺は忘れ去られたであろう完全模倣の能力でご老体に変身していた。

 

 この能力、覚えている人いるのかな?

 

 話を戻そう。なぜ、俺がここにいるのかというと……

 

「待ってよ! アリサちゃーん!」

 

「ほら急いですずか、塾に遅れちゃうでしょ!」

 

 噂をすればなんとやら公園を突っ切って行こうとする二人の少女。

 

 アリサ・バニングスと月村すずかだ。

 

 それを確認した俺は二人に声をかける。

 

「そこのお嬢さん方、この老いぼれに手を貸してくれんかの?」

 

 俺がそう言うとアリサとすずかは足を止め、こちらにくる。

 

「どうしたんですか? お爺さん」

 

「アタシ達は急いでいるのであまり難しいことはできませんよ?」

 

「いやぁ、少し立ち上がるのを手伝ってくれんかの?」

 

「はい」

 

 アリサとすずかが俺の手を掴み、ゆっくりと立ち上がらせる。

 

「すまないの、お礼と言ってはなんだかこれを受け取ってくれんか?」

 

 俺は懐からスノーホワイトとフレイムアイズを取り出す。

 

「これって宝石ですよね!? こんなもの受け取れませんよ!」

 

「そうですよ! こんなこと当然ですから!」

 

「いやいや、儂はもう老い先短い老いぼれですので貴方たちのような優しい人に受け取ってほしいのです」

 

 二人は多少困ったような表情を浮かべるも渋々俺の差し出したものを受け取った。

 

「そうでは、儂はこれで……」

 

 俺は内心で笑みを浮かべながら拠点に帰った。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 さらに数日後の早朝、海辺の公園にて。

 

 そこには普段着のフェイトと制服のなのは。その他にもクロノとアルフ、ユーノも居た。

 

 二人共、緊張しているのか無言だったがなのはが微笑みかけるとフェイトが小さな声で「ありがとう」と返す。

 

 そして、フェイトがそのまま話を続ける。

 

「あのね、今日なのはを呼んだのは……」

 

「楽しそうだね♪ お姉ちゃん嬉しいなぁ」

 

 全員が声の方に振り向く、するとそこにはアリシアがいつの間にか柵の腰掛けていた。

 

「アリシア……」

 

「アリシアちゃん!」

 

 二人がアリシアを見つめる。するとクロノ達が近づいてくる。

 

「オーディエンスは近づかないでよね」

 

 アリシアが指を鳴らすと辺りの景色が一変する。

 

 海の見える公園にいたはずだったがフェイトとアリシアはいつの間にか廃工場のような場所に移動していた。

 

「魔法の反応はなかったのに……」

 

 フェイトが驚愕の表情を浮かべる。アリシアは意気揚々とフェイトに近づいていく。

 

「さぁ、フェイト。私と戦おうよ」

 

「えっ…いや…その……」

 

 フェイトはアリシアの様子に困惑している。なのはもその様子を見て呆然としていた。

 

「私はフェイトと戦いたいの! やろう♪」

 

 アリシアはフェイトから距離をとる。

 

「さあ、早く早く♪」

 

「ねえ、アリシア。私はあなたと戦いたくない。話し合いで解決できないの?」

 

「やだなぁ、この前も言ったでしょ。私はフェイトと私のどちらが強いのかを決めたいんだよ。話し合いなんて論外に決まってるよね♪」

 

 アリシアはフェイトの提案を一蹴し、どこからかガシャットギアデュアルを取り出す。

 

「さあ、始めようか。フェイト♪」

 

「もう戦うしかないんだね。だったら戦おう、今度は私があなたを救って見せる」

 

 フェイトもバルディッシュを取り出す。

 

「バルディッシュ、セットアップ」

 

《set up》

 

 フェイトがバリアジャケットを装着する。それを見たアリシアは笑みを浮かべる。

 

「いいね……心が躍るな♪」

 

 アリシアがギアデュアルのダイアルに手をかける。そしてダイアルを回す。

 

《PERFECT PUZZLE!》

 

《What's the next stage? What's the next stage?》

 

 すると電子音声が鳴り始め、空中にウィンドウが投影される。そこから無数のコインのようなものがあちこちに散らばる。

 

 アリシアがギアデュアルのスイッチを押す。

 

《Dual up! Get the glory in the chain! PERFECT PUZZLE!》

 

 赤と青のゲートがアリシアを通過するとその姿が変化する。

 

 そのままアリシアは腰に付けられたギアホルダーにギアデュアルを挿入する。

 

「さぁ、始めようか♪」

 

 アリシアのその一言でフェイトとアリシアが構えを取った……




久し振りでこっちの勝手がわからん。

大丈夫かな? これからも頑張ります!

次回予告

ついに始まるフェイトとアリシアの戦い。

クローンとオリジナル、勝利を掴むのはどちらか……

一方その頃、外ではなのは達と政宗が接触していた。

同時に行われる二つの戦い。

一体どちらに勝利が与えられるのか……

次回 ぶつかる姉妹の思い。フェイトVSアリシア!

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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