せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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process12 最終決戦開始!邂逅するアリシアとフェイト

 俺はアリシアを連れて活動拠点に転移した。

 

 この活動拠点は転移でのみ移動が可能な場所にあり、外部からばれることはありえないようになっている。

 

「ここが我々の拠点だ」

 

「なかなかに広いね」

 

 アリシアはそういうとソファに飛び込んだ。

 

「おおーソファがふかふかだ」

 

「たまに寝泊りもするからな……」

 

 俺はアリシアの様子見た後に奥の部屋に入る。

 

「何するの?」

 

「君の蘇生でバグスターウィルスのデータが手に入ったからな。これにそれを投入する」

 

 俺は機械に挿されたブランクガシャットを指差す。

 

「ついに完成するんだ……世界滅亡ゲームがな」

 

 俺は羅列を書き終え、エンターを押す。

 

 するとガシャットにデータが入り、ガシャットが完成する。

 

「ついに完成だ。世界を滅亡を目標としたゲームが」

 

「おおー」

 

 俺は完成したガシャットを机に置く。

 

「タイトルやゲーム性も考えなくては・・・」

 

「どうするの?」

 

「今はアリシア、君のことが先だ」

 

 俺は机の上に置かれていたものを手に取る。

 

「これを君に」

 

「なにこれ?」

 

 俺は部屋を出て行き、ソファに座る。

 

「それは君の武器だ」

 

「へえ……これで戦えるんだ」

 

「ああ」

 

アリシアはとても嬉しそうにそれを見ていた。

 

「ねえ、お兄さん?」

 

「なんだ」

 

「私はね、これまでの事を教えてもらって知りたいことができたんだ」

 

「ほう」

 

 アリシアは俺の方を向き、満面の笑顔でこういった。

 

「本物の私と母さんが作ったもう一人の私のどっちの方が強いのかなってこと♪」

 

「それは興味深いな」

 

「そうでしょ♪ こんなに心が躍ることはないよ♪」

 

 アリシアは嬉々として笑顔を浮かべ続けた。

 

 俺はそんなアリシアの様子が面白かった。

 

「それでは、君にそれの使い方と戦い方を教えてあげよう」

 

「わーい♪ 私、ゲームは説明書で理解してから派なんだよね」

 

 その後、俺はアリシアに使い方と目的について教えた。

 

 それを聞いたアリシアはこういった。

 

「世界が敵なんて心が躍るね!」

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 次の日、ついに作戦の決行となった。

 

 俺はアリシアを拠点に残し、時の庭園に来ていた。

 

「さて、作戦を開始しようか」

 

「ええ」

 

 プレシアはそういうと時の庭園が揺れはじめる。

 

「侵入者よ。貴方の予想通りのメンバーね」

 

「当然だ、今しばらく待とうではないか」

 

 俺は椅子に座り、ガシャットを眺めながらそういった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 一方、時の庭園に突入したなのはとフェイトにクロノ、そしてユーノはフェイトの案内で駆動路に向かっていた。

 

「こっちに駆動路があるんだ」

 

「そうか、それでは行こう」

 

 フェイトがそういうとクロノが指揮を執って奥へと進んでいく。

 

「……侵入者発見、排除します」

 

「っ!? 皆止まって!」

 

 ユーノが大声でそういうと全員が停止する。

 

 すると戦闘のなのはとフェイトが今居たであろうところにクレーターが出来ていた。

 

 ガシャンガシャンという音ともに奥から巨大な人形兵が数体出現する。

 

 その足元には無数の小型の人形兵が進軍していた。

 

「フォトンランサー!」

 

《Photon lancer》

 

 黄色の球体状の発射核が無数に生成される。

 

「ファイヤッ!」

 

 球体は光の弾丸となって人形兵達を的確に打ち抜いていく。

 

「なのはっ!」

 

「うんっ!」

 

 二人は自分のデバイスを構える。

 

「「ファイヤッ!」」

 

 二人のデバイスから砲撃魔法が放たれ、人形兵達を消滅させる。

 

「二人とも先行って!」

 

「すぐに追いつくから!」

 

 クロノとユーノは頷く。

 

「行こう!」

 

 クロノとユーノが再び駆動路に向かっていく。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 俺は駆動路で優雅にコーヒーを飲んでいた。

 

 すると駆動路の壁が吹き飛ぶ。

 

 其処からクロノ達が入ってきた。

 

「やあ、侵入者諸君。ごきげんよう」

 

「クロノス……」

 

「随分と優雅だな」

 

「何の用かしら?」

 

「解かってるだろう?」

 

 俺は立ち上がる。

 

「クロノス、そしてプレシア・テスタロッサ君たちを拘束する!」

 

「フフッ……アハハハハ!あなた達を始末すればアリシアが戻ってくるのよ!」

 

「私は全てを失った……地位も権力も大切な娘も……こんなはずじゃなかったのよ!」

 

「だからと言って関係ない人々巻き込むのか!」

 

 プレシアの言い分にクロノ一括する。

 

「世界はいつだって不条理なことばかりだ。ずっとそうだ、誰にでもこんなはずじゃなかったって事はたくさんある……問題はそれにどう立ち向かうかだ。逃げていい、戦って克服してもいい」

 

 クロノはデバイスを握り締め、怒りを露にする。

 

「だが! それに他の人間を巻き込む権利は誰にもない!」

 

「黙りなさい!」

 

 クロノの発言をプレシアは一蹴する。

 

 するとなのはとフェイトも合流した。

 

 それと同時に駆動路に虚数空間が発生し、時の庭園が崩壊を始める。

 

「母さん!」

 

「フェイト……」

 

 フェイトはプレシアに手を差し出す。

 

「母さん、私はもう迷わないよ……私は母さんを助けたい」

 

 フェイトのその目には迷いはなかった。

 

「私は……」

 

「駄目だよ。フェイトそんな事したらさ」

 

「っ!? 誰!?」

 

 フェイトが振り向くと其処にいたのは復活したアリシアだった。




次回予告

ついに始まった最終決戦。

プレシアを説得するフェイトの前に現われたアリシア。

アリシアはプレシアに近づいていく。

そこでアリシアが取った行動は…

次回 裏切りのアリシア!時の庭園の崩壊

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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