せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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皆さん、こんにちわ。

もうそろそろエグゼイドも終わりに近づいてきました。

ついに登場、ゲムデウスクロノス!

ゲーマドライバーで変身するクロノスも登場…

この作品はまだまだ続きますけどね…

駄文化が…駄文化があああ!

それでは本編へ。


process10 打ち砕かれた心となのはの思い!

 一方その頃、アルフが政宗と戦って死に目に遭っていた時……

 

 なのはとユーノ、そしてフェイトは時空管理局の所有する時空船『アースラ』に連行されていた。

 

 フェイトは途中で別の道に分かれた。

 

 なのはとユーノはクロノに続いて歩いていた。

 

「ねえ、クロノくん」

 

「なんだい?」

 

「フェイトちゃん、私と一緒にいた女の子はどうなるの?」

 

 クロノは顔だけなのはの方に向いて応対した。

 

「彼女はかなりの混乱状態にあったからね。先に部屋で休んでもらってるよ」

 

「そうなんだ……」

 

 なのはは安心したように胸を撫で下ろした。

 

「それと君はそろそろ元の姿に戻ったらどうだ?」

 

「ああ、それもそうだね」

 

 そういったユーノはなのはの肩から降りるとその姿を変える。

 

 その姿は少年の姿に変化する。

 

「なのはにこの姿を見せるのは久しぶりかな?」

 

「えええええええええええ!!?」

 

 その瞬間アースラ内になのはの絶叫が響き渡った……

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 一方、フェイトは管理局員とともに道を歩いていた。

 

 その瞳には光は宿っていない。

 

「ここですよ、どうぞ」

 

「……はい」

 

 フェイトは特に抵抗もせずに部屋に入っていく。

 

 部屋は特になにがあるというわけでもなく、ベッドとクローゼットなどの必要最低限の必需品があるのみだった。

 

 フェイトはふらふらとした足取りでベッドに倒れこんだ。

 

 フェイトの頭には政宗に語られた真実がリピート再生のごとく繰り返されていた。

 

『君は所詮、駒だ』

 

「違う……私は駒なんかじゃ……」

 

『愛されてなどいない』

 

「母さんは私をなんだと思っていたの……?」

 

『君はクローンだ』

 

「私はクローン……母さんのわたしじゃない本当の娘の模造品……」

 

『処分する』

 

「嫌だ……死にたくない……」

 

『絶版だ』

 

「嫌だ……嫌だよ……助けて……アルフ……」

 

 フェイトはシーツに包まってただただ震えていた。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「ここは…」

 

 アルフの目が覚めると見知らぬ檻の中にいた。

 

「アルフ…」

 

 アルフが声のする方に向くとそこにはなのはとユーノ、そして知らない少女が二人いた。

 

「……ふん」

 

 アルフは三人と一匹からそっぽを向いた。

 

「中に行きましょ」

 

「うん」

 

 リーダーっぽい金髪の少女がそういうと三人の少女が家に入っていく。

 

 するとユーノが檻の中にするりと入ってきた。

 

「やあ、アルフさんだったね」

 

「……なんの用だい?」

 

「君の主人……フェイトは今、管理局にいるよ」

 

「フェイトが……?」

 

 ユーノがそういうとアルフはユーノの方を向いた。

 

「それにかなり危険な状態らしいんだ……」

 

「そりゃあいきなりあんな真実を知らされたら……」

 

「お願いだ、黒幕の事やクロノスのこと教えてくれないかい?」

 

 アルフがユーノを睨みつける。

 

「……解かった、でも必ずフェイトを助けてくれるかい?」

 

「解かった…」

 

 ユーノとアルフは管理局に転移した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 夕方、ユーノ、クロノにリンディ・ハラオウン提督がブリッジに集まった。

 

 その前でアルフが座っていた、それを見ていたリンディが口を開く。

 

「それで話してくださるのよね、今回の事件について」

 

「ああ、私の知っていることをすべて話すよ」

 

 アルフは覚悟を決めたように一度、瞳を閉じた。

 

「……そういや、あのガキンチョは?」

 

「なのはなら……」

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 なのははとある部屋の前にいた。

 

 その部屋はアースラに設置されたフェイトの私室だった。

 

 なのはは静かにドアを叩く。

 

「フェイトちゃん? 居る?」

 

 返事は返ってこない。

 

 なのはがドアノブを捻ると開いていることに気づく。

 

「フェイトちゃん? 入るよ?」

 

 なのはが恐る恐る部屋に入ると部屋には電気が点いていなかった。

 

 少し目を凝らすと部屋の隅に置かれたベッドの上に蹲るフェイトがいた。

 

「フェイトちゃん?」

 

「っ!? 誰っ!?」

 

「私だよ、高町なのは」

 

「……なに?」

 

 フェイトはまるで兎のように恐怖を露にしていた。

 

 瞳には光が失われ、薄く涙が浮かんでいた。

 

「お話をしたいなって思ったから」

 

「う、うん……」

 

 なのはが近づくとフェイトが微かに震えているのがわかった。

 

 なのはは震えるフェイトに優しく抱きついた。

 

 フェイトは大きく体を震わせる。

 

「いきなり何?……」

 

「フェイトちゃんが怖がってたからさ、少しでも安心できるように」

 

「安心なんて……」

 

 フェイトはそう言いつつもなのはに体を預けていた。

 

 その目には少しだが光が戻っていた。

 

「フェイトちゃん」

 

「なに?」

 

 なのははフェイトの顔をしっかりと見ていった。

 

「私と友達になってほしいの」

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「時の庭園を暴走させる!?」

 

「ああ、確かにあのクロノスがそう言ってた」

 

 指令室ではアルフが語ったクロノスとプレシアの作戦に全員が驚愕していた。

 

「そんなことをしたらこの海鳴市はただではすまないぞ!」

 

 クロノは拳を握りしめ、声を荒げる。

 

「なんとしても阻止しましょう。協力してくれるわね?」

 

 リンディがユーノの方を向いて言う。

 

「僕は構いませんが……」

 

 ユーノは少し不安そうに言う。

 

「なのは…」

 

「フェイト…」

 

 ユーノとアルフはそれぞれのパートナーのことを心配していた。




はい、なのははフェイトを救えるのか…

今回、政宗君登場してねえ!(今気づいた)

次回はかなり悪さするので許してくだしゃあ…

ビルドも楽しみだなあ…

次回予告

なのははフェイトに自分の思ったことをすべて伝える。

それを聞いたフェイトは…

一方、時の庭園では明日の作戦のために政宗はアリシアの様子を見ていた。

そして、政宗はアリシアにバグスターウィルスを注入する。

プレシアに「アリシアは避難させた」と嘘をつき、転移する。

政宗は誰も居ない場所でアリシアを蘇生させ…

次回 フェイトの覚悟!復活するアリシア・テスタロッサ

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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