せっかく転生したので最強の悪役を目指します。   作:Z-ONE

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どうも皆さん。

政宗くんチートは終わらない…

フェイトはどうなるのか…

それでは本編どうぞ。


process9 明かされる真実!フェイト戦意喪失……

 夕方、バグヴァイザーの反応の元に向かうとなのはとフェイトが既にいた。

 

 二人は言葉を交わすことはなく、攻撃を開始する。

 

 フェイトが根を攻撃し、なのはが上空に移動、ディバインバスターを発射する。

 

 間髪入れずにフェイトがサンダースマッシャーを放ち、ジュエルシードが封印される。

 

 するとなのはがフェイトの方を向く。

 

「フェイトちゃん……」

 

「私と君のどっちがこのジュエルシードを手に入れるのか勝負だ」

 

「なのは……」

 

「?」

 

 なのはがフェイトを見てつぶやくように言う。

 

 フェイトはなのはが何を言ったのか解からなかったのか不思議そうにしていた。

 

「私は高町なのはっていうの。よろしくねフェイトちゃん」

 

 フェイトとなのははそれぞれ臨戦態勢に入る。

 

 なのはが再び口を開く。

 

「フェイトちゃん、私は話がしたいだけなの。だから、私が勝って私が甘ったれた子じゃないって証明できたら……私とお話してくれる?」

 

「……」

 

「その必要はない」

 

「え……」

 

 俺がその会話に割ってはいる。

 

「高町なのは、君がフェイト・テスタロッサと戦う必要はない」

 

「それはどういう……」

 

「君はもう用済みということだフェイト・テスタロッサ」

 

「なにを言って……」

 

 フェイトが俺のほうを向いて言った。

 

 その声は少し震えていた。

 

「君は敵一人処分できない出来損ないだと判断したのでね。私とプレシア・テスタロッサの二人で相談して君を処分することにしたのさ」

 

「え……母さんが……? そんな……嘘だ……」

 

「嘘ではない。君は愛されてなどいないのさ、所詮は駒だ」

 

 俺はフェイトの方を改めて向く。

 

「折角だ、君には真実を教えよう」

 

俺は両手を開き、説明口調で話し始めた。

 

「君はそもそもプレシア・テスタロッサの血を分けた子供ではない、彼女の愛娘のアリシア・テスタロッサを模して作られたクローンだ」

 

「クローン? 私が……?」

 

「そう、そして彼女は少しも君を愛してはいないのさ。アリシアになれなかった『出来損ない』の君なんてね」

 

「いや……いやぁ……イヤアアアアア!!」

 

 フェイトは絶叫を上げ、膝から崩れ落ちてしまう。

 

「ああ、最後に伝言だ。「敵も満足に倒せないあなたなんて興味ないし、必要もないわ。何処にでも言って頂戴。私には近づかなければね」だそうだ」

 

 俺はそれだけ言うとフェイトに近づいていく。

 

「貴様は本日を持って絶版だ」

 

 バグヴァイザードライチェーンソーモードを装着し、フェイトに振り下ろそうとする。

 

「させないッ!」

 

 俺の手に射撃が放たれ、照準がずれる。

 

 ずれたチェーンソーはフェイトの近くの地面を切り開いた。

 

「高町なのは、なぜ君が私の邪魔をする? フェイト・テスタロッサは君の敵だろう?」

 

「私はフェイトちゃんと友達になりたい。だからフェイトちゃんには手を出させない!」

 

 俺はバグヴァイザーのモードを変える。

 

《ガッチャーン…》

 

「所詮は動かぬ的だ。守ってみろ……」

 

 フェイトに向けてビーム弾を放つ。

 

「させないよ!」

 

 ビーム弾を桜色の光弾が叩き落し、緑色の鎖がクロノスを拘束する。

 

「……この程度では私は拘束できんさ」

 

 俺を拘束しようとした緑色の鎖を引きちぎる。

 

「双方動くなッ!」

 

 突然声が上がる。

 

 フェイトを除くその場の人間の全てがその方向を向く。

 

 そこには黒髪の少年がバリアジャケットを装着し、飛行していた。

 

「時空管理局所属、クロノ・ハラオウンだ。詳しい事情を聞かせてもらおうか?」

 

「っち……面倒な。もはやフェイト・テスタロッサには殺す価値すらない。さらばだ」

 

 俺は緑色の粒子状に変化し、時の庭園にテレポートした。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 時の庭園…

 

 俺は研究室椅子に座るように転移した。

 

「いきなりどうしたのかしら?」

 

「管理局の邪魔が入った。まあ、奴に殺す価値はないさ」

 

 プレシアは俺から顔をそらした。

 

「そう、管理局が」

 

「ああ、奴も捕まっただろうな」

 

「興味ないわ。今日はなんの用かしら?」

 

「作戦の実行日を決めたのでね、それを伝えに」

 

 プレシアはアリシアの入った培養槽に近づく。

 

「そう、やっとなのね……」

 

「ああ、実行は三日後だ。準備しておけよ」

 

「ええ……」

 

 プレシアは心ここにあらずといった様子で返事をした。

 

 俺は特になにを言うでもなく立ち去ろうとする。

 

「待ちな!」

 

 誰かの怒声が響くと研究室の壁の一部が吹き飛ぶ。

 

 そこには怒りの形相を浮かべたアルフが立っていた。

 

「もう、あんたらのやり方にはついていけない。ここであんたらを倒す」

 

「ほう……」

 

 俺は興味深そうに言った。

 

 アルフがプレシアの方を向く。

 

「あれがあんだけあんたに尽くしたフェイトに対する仕打ちかい?」

 

「知ったことではないわ。フェイトが『勝手』に私の言うことを聞いてたのよ」

 

「この……」

 

 興味なさそうな態度で話すプレシアにアルフが掴みかかるがその間に俺が割り込む。

 

「そういうのは困る」

 

「どけよ……」

 

 アルフが俺に拳を向ける。

 

 俺はそれを利用し、アルフを一本背負いで床に叩きつけて首を掴む。

 

「ガッ……」

 

「この程度で私は倒せんよ」

 

「ちッ……この離せッ!」

 

 俺はそのまま首掴んだ手でアルフを壁に叩きつける。

 

「ガハッ……」

 

「望みどおり離したぞ」

 

《ガッチャーン…》

 

 俺はバグヴァイザードライチェーンソーモードを取り出して装着する。

 

「貴様も絶版になるがいい」

 

 俺はそのまま倒れたアルフをチェーンソーで切り裂く。

 

「ガアアッ!!」

 

 正面を斜めに切られたアルフは悲鳴を上げ、傷口から出血する。

 

「さらばだ……」

 

「クソッ……!」

 

 トドメさそうとするがアルフの姿が突然消える。

 

「逃げたか……まあいい、いつでも処分できる」

 

 俺はバグヴァイザーを仕舞う。

 

「それでは帰るぞ」

 

「わかったわ」

 

 そういって俺は今度こそ帰宅した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「クソッ……変身してなくても勝てなかった……ごめんよフェイト」

 

 命からがら逃走したアルフは何処かも解からない山で狼形態で彷徨っていた。

 

 血の後を残しながら歩いていくと舗装された道に到達する。

 

「もう……限界……」

 

 そこで自分の血に沈むようにアルフは気絶してしまった。




真実を知ったフェイトは戦意喪失…

なんとかなのはが守り抜きました。

なぜポーズを使わなかったのか?

ジュエルシード編も終わりに近づいていく…

次回予告

政宗によって致命傷を負わされたアルフはアリスによって拾われる。

一方、政宗によって真実を知ったフェイト。

彼女の瞳からは光が消え失せてしまった…

そんなフェイトを見たなのははフェイトと話がしたいと申し出る。

なのははフェイトを立ち直せることができるのか…

次回 打ち砕かれた心となのはの思い!

この作品の結末について自分の中ではいくつか候補があるのですが、どれが見たいですか? ぜひご協力ください。

  • 政宗消滅END(一応正史)
  • 政宗完全勝利END(現在構想とは真逆)
  • 政宗改心END(自分的にはなし)
  • 作者にお任せ(高確率で消滅END)
  • 消滅と完全勝利
  • 消滅と改心
  • 完全勝利と改心
  • 全部見たい

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