と言う心配を今からする、どうも心配性です。
まだまだ平和に行く(予定)です。
※第1話ではなく第2話でした
※サブタイトルを分りやすくしてみました。
―――???視点
気がつくと、俺は真っ暗な空間にいた。
何故、あぐらをかいて座っているのかは分からないが、楽だ。
「やっぱり説得は面倒ね。タナトスの頭を縦に頷かせるのは大変だったわ」
といきなり背後からそんな呆れたような、疲れたような声が聞こえてきた。
「でもあなた、あんまりよくないわよ~?そういうのは」
何の話だろうと思い、振り向く。
…コスプレだろうか。
ゴスロリを着たツインテールの若い女性が立っている。
「そうか。……それってコスプレ?」
「コスプレ?…ああ、そう見えるのね。なんか、他の
とおっとりとした口調で言った。
そんなんでいいのだろうか?
そう思ったけど、口にしないでおくことにする。
「そ、そうか。それは大変だったね?」
「ええ、大変なのよ。……っとそうだったわ。このままだと私が苦労した意味がないわね」
と思い出したかのように言った。
「あなた、生き返りか生まれ変わり。もし、選べるんだとしたらどっちがいいかしら?」
いきなりなんだ、と思ったが考えることにした。
……。
「どっちかと言われたらそりゃあ生まれ変わり、だね」
と言うとその若い女性は
「なるほどね。なら多分あなたも同じ世界へ送っても大丈夫でしょう。アテナもきっと許してくれるわ」
と言うと何かをいきなり唱え出した。
「ちょっ。ま、待って!?」
と言うのも遅く。
俺は光に包まれてしまった。
「……説教、なければいいんだけども」
何故か天井が見える。
なんでだろうか。
ぼんやりとしているのも、きっと気のせいだ。
「そろそろミルクの時間じゃないのか?沙恵」
「あっ、そうだったわね。私ってば、もう少しで忘れるところだったわ~」
「おいおい…。」
なんて会話が聞こえる。
なんのことだか分からないけど、お腹が空いた。
そう思い、それを伝えようと声を出そうとしたら何故か赤ちゃんの鳴き声が聞こえてきた。
でもかなり近い。
まるで、俺が出しているかのようだ。
え?俺から?
そんな疑問を抱きつつ、少しずつその疑問などが理解しきれずに混乱し始めた俺の視界に映ったのは男女の顔だった。
―――約15、6年後
両親は、とても優しかった。
強いて言うなら母親である
そう思い返してから、ふと思った。
(都市、か)
昨日、友人に誘われて今日行くことになっていること。
家も近所らしいし、そろそろ来てもいい気がするんだよね。
そう考えた瞬間、チャイムが鳴った。
「あーい。今行くー」
言いながら居間から玄関へ向かう。
開けるなり、
「おっ、おはよ。じゃ、悠希。行こうか」
「おはよう。そうだね、そうしようか」
と話をしてそのまま出ていった。
「でも、今回はどうやって行くつもりなんだ?」
そう聞かれると横で歩いている
「あー、それは平気だよ。俺が先に用意しておいたからな」
「なにを用意したって言うんだよー」
と言いながら俺は愁斗の肩に左手をまわした。
声のトーンもふざけてるのが分かるほどに。
「あとで教えてやるよー」
「あとっていつー」
「そこについてからだよー。急かすなよー」
なんてふざけながら。
歩きづらかったのは言うまでもない。