この前書きを執筆している時点ですでに24日の0時半ですしね。
さすがに一日でどうにかできることじゃないですし。
本文を1文字も書いてないですし。
まあ、この作品の時間軸はまだクリスマスなので、勘弁してください。
次は...。お、あんなところに鳳翔さん。
「鳳翔さん。おはようございます。」
「おはようございます。何かごようでしょうか?」
「はい、今うちの鎮守府に所属している艦娘の好きなものを聞いているのですが...」
すると鳳翔さんは少し考えてから、何かに気づいた様子で
「そういえば、もうすぐその行事ですね。」
ばれてた。
「鳳翔さんに隠し事は出来ませんね、とまあ、その行事でみんなにプレゼントを渡そうということで、好きなものを聞いてまわっているわけです。」
「そうなんですか、わたしでよければ何かお手伝いできないでしょうか?」
「はい、高雄の好きなものを知りませんか?」
「高雄さんの...ですか?」
鳳翔さんの顔が少しだけ曇る。
どうかしたのだろうか。
「大丈夫ですか?鳳翔さん、何か嫌なこと聞いてしまいましたか?」
俺が、声を掛けると鳳翔さんは何事もなかったかのようにいつもの様子に戻り
「いえ!なんでもありません!高雄さんの好きなものですか...そうですねぇ...。確かお酒が好きだと聞いたような...?」
「酒...ですか。すいません、あんまり酒には詳しくないので他のもので...」
と俺が言い終わる前に
「そうですか!なら、一緒に見に行きませんか?私は居酒屋もしていましたし、お酒のことならお客さんに出していたのでわかりますよ!」
おぉ...グイグイくるな。
「そうですか?じゃあお言葉に甘えて。いつ買いに行きましょうか。」
俺は手帳を出して日程が載っているページを開く。
すると鳳翔さんが素早くペンを取り出してきてちょうど俺が空いている日にチェックを入れる。
「まだクリスマスまで少し日がありますし、この日にしませんか?」
「いいですね!じゃあ、その日のお昼からということで!」
「はい!」
では俺はこのあたりで、と言って鳳翔さんと別れる。
次は誰に聞こうか...明石あたりでも探して夕張の好きなものでも聞くか...。
お、そんなこと考えてたら明石だ。
「おはよう、明石。」
「おはようございます、提督!」
今日も明石は元気がいいな。
「明石、少し聞きたいことがあるんだが、時間あるか?」
「はい!ところで、なんですか?私に聞きたいことって。」
「ああ、夕張の好きなもの知らないか?」
「夕張ちゃんの...ですか?」
「まあな、ここの提督なら艦娘の好みくらい知っておかないと、と思ってな。」
「そうですか...。うーん。いつも二人で機械いじりをしているんですが、そんな会話あんまりしたことないですしねー。あ!」
「どうだ?何かあったか?」
「そういえばこの前、確か甘いものが好きだって聞いた気がします!」
「そうか...というか、やっぱり女の子というのはみんな甘いものが好きなんだな。」
「そりゃそうですよー!女の子はみんな甘いものに目がありませんからね!」
「そうか、分かった!ありがとう!」
「いえ!力になれて嬉しいです!」
そうして、明石は工廠に戻っていった。
そろそろ半分かな。
それにしても意外とお互いの好きなものとか知らないんだな。
まあ、それもそうかもしれないな。好きなもの...といっても彼女たちは艦娘としてこの世に生を受けてからまだそこまで時間がたってないんだ。戦時中の記憶しかない子だっているんだからな。
と、少し考えてブルーな雰囲気になっていると、高雄がいた。
「おはよう、高雄。」
「おはようございます。提督。」
「高雄、一つ聞きたいんだが。いいか?」
「はい、何でしょうか?」
「鳳翔さんの好きなものって知ってるか?」
「鳳翔さんの好きなものですか。そうですね...。確か前は和菓子とか好きだって聞きましたけど、あ!これはあくまで噂なので、本当かどうかわかりませんよ?」
「和菓子...か。そうだな、羊羹でも買うかな。」
「というか、提督のあげるものならなんでも喜んでくれると思いますけど。」
「そういうものか?」
「そういうものです。」
「分かった、ありがとう。」
そうして、俺と高雄は別れようとして一つ思い出した。
「そうだ、高雄。」
「なんですか?まだ何か。」
「いや、うちに来てから鳳翔さん以外の他の子と話してるのを見るのが少ないと思ってな。やっぱり同じ重巡同士のほうが話は合うだろう?今度建造してみるよ。」
「......心遣い、ありがとうございます。」
それだけ言うと、高雄は行ってしまった。
響...はウォッカだろうし、聞く必要はないか。
次は...
「やあ、提督。おはよう。」
「おお、時雨か。おはよう。」
今時雨どこから現れたんだ?
「今日は鎮守府内を歩き回っていろんな女の子と話しているみたいだね。」
「まあ、語弊はあるが...そんな感じだ。」
「間宮さんの好きなもの...僕が教えてあげようか?」
「そうだな。教えてくれると嬉しいかな。」
「そうだね。間宮さんは提督のくれるものなら何でも嬉しいと思うよ。」
「これで三人目か...。」
「そうだね。なんなら僕がついて行ってあげようか?」
「おぉ、そういってもらえると助かる。女心なんて全く分からないしな。」
そういって鳳翔さんの時と同じように手帳を開くと、時雨が身を乗り出してくる。
「そうだね。じゃあ...この日は埋まってるよね?じゃあ、この日にしようか。」
ん?なんで鳳翔さんと出かける日を時雨が知ってるんだ?
まあ、いいか。
「そうだな。じゃあ、その日は頼む。」
「僕に任せてよ。それと提督。」
「ん?」
時雨はさらに近づいてきて耳元で
「僕以外の子と話しすぎじゃない?」
「寂しがりやなのか!ははは!気にするなよ時雨。ちゃんと時雨のことも考えているさ。」
「提督が...僕のことを考えて...んっ///」
じゃあ、僕はこれでといって時雨は去って行ってしまった。
顔が赤かったが、実は風邪でもあったのか?
結局そのあとは、クリスマスまでいろんなことがあったし、プレゼントで一騒動あったが、それはまた別の話。
今回なぜクリスマスを大幅に省略したのかというと。
ネタがなかったわけではなかったんです。
ただ、プロットが4万字を超えまして。
こりゃ駄目だと。お蔵入りになったわけでござんす。
それにまだ艦娘が全然少ないですしね。
たくさん戦艦やら重巡やら出したいので、今年のクリスマスはどうしてもこういう結果になりました。
あと前書きでクリスマス過ぎたなんて言ってますが。
何とか間にあったぞ!昨日の俺!