今回も少し遅れた。申し訳ナス。
作品の質を高めるために2週間に一回投稿にするかもしれないが、まだそこんところは決めてないのでもしかしたら2週間になるのか程度の気持ちで考えてくれると嬉しいです。
今回はちょっと現実離れした日常をば。
本当はこの提督は全裸で鎮守府内を駆け回るようなやべー奴にしたかったんですがまあ、まともなキャラに定まっちまった。
今回も短いゾ。
「うむ、死ぬ。というか死にそう。」
「何言ってるんですか、もうすぐ仕事終わるんですからさっさと終わらせましょうよ。」
「いやもう無理だって。もう活字見たら死ぬ病気にかかっちゃってるからマジで。」
「そんなこと言わずに早く終わらs...ん?」
大淀が何か書類を凝視したまま固まっている。
「どうしたんだ?oh!淀」
「先ほどの部下を馬鹿にしたような発言は問い詰めませんが、まあ、この資料です。」
その資料には、艦娘の編入のおしらせが書いてあった。
一瞬思考が停止したものの、よく考えてみると艦娘編入なのに俺の耳に入ってこないはずがない。
ってよく見たらこの書類の作成人絶対中将じゃねぇか!あの人適当過ぎるだろ!
「大淀、落ち着いて聞いてくれ。」
「提督が言うまでもなくすでに落ち着いてますけど?」
じゃあその震える手はなんだい?明らかに冷や汗出てきてるし。
「まあ、聞いてくれ大淀ちゃん。」
「ちゃん付けしないで下さい、もうそんな年齢ではないですし。」
「まあ聞いてくれ大淀ちゃん。君はこの書類にしっかりと目を通したかい?」
「まあ、仕事上の書類ですしそりゃあじっくりと。」
「実は俺、仕事だろうと書類なんて適当にしか目を通さないんだ。」
「何してるんですか仕事してくださいよ。」
そんなことは重要じゃない。重要じゃないんだよ。
「ところで、さっきチラッとこの書類を斜め読みしたんだが、新しい空母の投入と書いてなかったかい?」
これは確認だ。そう、確認。俺が見た字が嘘であってくれと願っているなんてことは断じてない。
「ええ、書いてありましたよ。そりゃあもう鮮明に。」
「なんて書いてあったかは見たかい?もしそれが俺が見たものと同じであったら俺は緊張で死んでしまうかもしれない。」
「奇遇ですね、提督。私も緊張で死んでしまうかもしれません。というか提督がもう一度書類を見れば済む話じゃないですか。」
無理だよ。怖いし。
「まあ、とりあえず読んでくれ。この書類に書いてある人の名前を。」
緊張が高まる。一度書類を見た時点で俺も確認しているのだが、もう一度。しかもそれを人の口から聞くとなるとより一層緊張が増す。
「鳳翔さんです。」
静寂が訪れる。正直俺は冷や汗が死ぬほど出てきている。
「嘘だろぉぉぉおおおおおおお!!待てよ!その鳳翔さんってたぶんあの鳳翔さんだろ!?」
「なんで提督が知ってるかは分からないですけどあの鳳翔さんですよ!空母の人たちの憧れの!」
「そうだったの!?俺は軍から帰還の呼びかけがかかっているくらいしか聞いたこと無いけど!」
「なんで提督は鳳翔さんと面識があるんですか!?あの方は過去に軍を退役してから消息不明と聞いていましたけど!?」
「何回か行ったことのある店の女将さんだったんだよ!」
「えええええええ!!」
その後も俺と大淀は落ち着けずに時雨が見に来るまでの間叫びあっていた。
「それで...いつなんだ?鳳翔さんが来るのは。」
「ヒトサンマルマルの予定なので、後10分ですね。」
「は?後10分?」
「はい、後10分です。」
その瞬間俺は悟った。絶対中将ここまで予想できてこの書類作ったんだろうなぁって。
「初めまして...ではないですね。こんにちは。航空母艦、鳳翔です。」
「あの鳳翔さんが...こんな弱小鎮守府に来ていただけるなんて光栄です。」
「あの英雄とまで謳われていた鳳翔さんが目の前に居るなんて...!」
「そんな大層なものではないですよ。ただ、本当ならどこの鎮守府に配属になるかわからなかったのですけれど、なんとか中将さんに便宜を図っていただけました。」
「ん?それって普通は出来ないはずじゃ...はっ!」
「大淀さん、ちょっとこちらへ。」
この後の大淀はどうなったかは分からない。だが、鳳翔さんが何かしらの権力的なものを使っているんだろうなとは思った。
そういえば工廠の方に行ってないな。ちらっと顔でも出しに行くか。
ん?なんか変な臭いがしないか?これは...?磯のような、まあ海が近いから多少は臭うはずなんだが...強すぎるというか...。
「おーい!何か変な臭いするけど大丈夫k...」
そこには得体のしれないナニカが蠢いていて、その周りに明石と夕張が倒れている。
「大丈夫か!?二人とも、何があったんだ?」
俺が声をかけると夕張が反応した。
「提督ですか?実はこの前ネットで黒魔術的なのを見つけたので、興味本位から明石と二人でそれをやってたんですけど、なんかやべぇの呼び出しちゃったみたいで...」
「何やってんだお前ら...で?それでどうやったら帰ってくれるんだ?このやべぇのは。」
「わかんないです、調べたサイトには気が済んだら帰ってくれる的なことが書いてたので...」
「とりあえず明石と夕張は医務室に行くぞ。どうだ?夕張、立てるか?」
「大丈夫です...」
すると、夕張は起き上がってとてつもなく気分の悪そうな顔で医務室まで歩き始めた。
「よいしょぉ...っと。明石は軽いな。ちゃんと飯食べてんのか心配になってくるぞ。」
とりあえず明石と夕張は医務室で寝かせて、近くを通りかかっていた時雨に看病についてもらった。
その後、叢雲と響が何かを感じて医務室まで来たので、二人には一応護衛という形で工廠までついてきてもらった。まあ、正直なところ陸では艦娘は人間の少女とほとんど同じなので俺が守ることになるんだが。
「司令官...さすがにこれは、恐ろしいな。」
「なにこれ...あの二人これを興味本位でこんなの呼び出すなんてどれだけ馬鹿なの...?」
「正直なところどうしたらいいかわからんから二人に何か知恵を貸してもらえないかなと思ってたんだが...」
どうにも無理っぽいな。これは妖精さんに工廠を数日封鎖してもらうしかないな。
「Ужас...。これには触れてはいけないような気がする。」
「とにかく、退治する方法がないならどうしようもないんじゃない?というか臭いのよね。この異臭はこいつからなの?」
「おそらくそうなんだよ。...しかし、何もないなら妖精さんに頼んでここを封鎖してもらうか。」
「そうね...というか、こんなのがそう簡単に帰ってくれるの?まあ、アンタがどうしようもないならどうしようもできないんだろうけど。」
結局工廠は妖精さんに頼んで封鎖してもらった。しかし、臭いまでは完全に絶てないようで、今でも工廠の前を通ると磯の臭いがしてくる。まあ、いつかはいなくなってくれるだろう。
結局その日は間宮さんの作ってくれたご飯をみんなで食べて寝た。
風呂場でのひと悶着はいつか話すとしよう。
その後日、明石と夕張を叱る大淀の声が鎮守府全体に響いたのは言うまでもないことだろう。
はい短かったね。
これから少しずつ艦娘を登場させていくから楽しみに待ってれくれよな。
まだこの状態じゃ艦娘が少なすぎて色々できないからな。
後一応言っときますがこの小説は日常や非日常を書くので、戦闘シーンなんてものは微小にしか含まれず、シリアスなんてのは絶滅しました。
じゃあ、次回まで待っててくれよな。
モンハンも少しずつ書いてるから見てくれよな。