艦隊これくしょん ‐NextArea‐   作:セルラ

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はい、第六話です!

絶望的状況がどうなってしまうのか!

前回のあらすじ!

二人ともピンチ!


第六話  (恐怖)

吹雪は絶望していた、何故なら司令官を守れなかったのだ

 

そんな船を見て吹雪は・・・戦意がなくなった

 

吹雪「・・・もう、どうでもいいな・・・」

 

仮に生き残ったとしても自分の司令官を死なせてしまったという罪は消えない

 

なら、いっそこのまま沈めてもらうのが一番なんじゃないか・・・

 

そう思い始めたその時だった

 

突如、笑い声が聞こえてきたのだ

 

??「アヒヒ・・・?ヒャハハハハハ!」

 

その笑い声は冷たく、そして耳に残るような不快感

 

そして原始的な恐怖

 

吹雪の感が告げていた

 

『逃げなきゃ死ぬ』と・・・

 

それは深海棲艦も同じようで

 

駆逐がパニックに、軽巡は慌てていた

 

吹雪「一体何なの・・・?深海棲艦も慌てているし・・・

  ・・・何か嫌な予感がするわ・・・撤退・・・」

その直後

 

謎の生物が飛び込んできた

 

深海棲艦のようなフォルムだが色が違う

 

全身が黒いのは一緒だったが驚くべきはその皮膚だ

 

緑一色なのだ

 

服のようなものは蒼い。海に同化出来そうなほどの蒼さだ

 

目は何色か混ざったような色で不気味だった

 

吹雪「ヒッ…!?」

 

吹雪は恐怖を感じていた

 

それは謎の生物と目が合ったから

 

だが一瞬だけ見えた顔は見たことがある

 

吹雪「え・・・しれい・・・かん・・・?」

 

だがその表情は笑っていた

 

提督?「ヒャハ?アヒャヒャヒャヒャ!」

 

そう笑いながら深海棲艦へと近づいて行った

 

深海棲艦は目視が出来たら安心したのか総攻撃を開始した

 

ただ歩いているだけの提督には回避など不可能で

 

全ての攻撃が直撃した

 

吹雪「司令官!?」

 

だがそんな攻撃に怯む事もなく提督は歩きを進めた

 

深海棲艦達は攻撃をやめなかった

 

イ級が砲撃しようとした瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督?『イタダキマス』

 

                グチャ

 

何か肉のようなものが砕ける音がした

 

全員がその音に驚いてそこを見ると

 

イ級のような『何か』があった

 

その形はイ級ではなく無惨な肉塊のような

 

そして酷く死臭を放っていた

 

提督『マズイナァ・・・ヒャハ?」

 

そこから始まったのは最早戦いなどではなかった

 

深海棲艦が一方的に蹂躙されていただけだった

 

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吹雪は唖然とした表情でその『喰事』を見えていた

 

信じられない・・・の一言

 

フブキサン!ハヤクフネニアガッテ!

 

そう妖精が告げる

 

妖精たちは船が沈まないように少ない資源で船の修理をしていた

 

吹雪「は、はい!」

 

アトソコノヒトモ!

 

吹雪「そこの人・・・キャ!?」

 

吹雪は驚いた

 

いつの間にか隣に艦娘がいたのだ

 

艦娘「わ、私も乗っていいっぽい?」

 

吹雪「乗って!寧ろここにいる方が危険だわ!」

 

艦娘「あ、ありがとう!」

 

二人は船に無事乗る事が出来た

 

艦娘「私は白露型の4番艦、夕立です」

 

吹雪「よろしくね!夕立!私は吹雪」

 

夕立「よろしくね!吹雪」

 

吹雪「ところで・・・何でこんなところにいるの?」

 

夕立「それが分からないっぽい・・・目が覚めたら突然こんな海に

  それよりあの怪物は何!?」

 

そう言って指をさしたのはもう既に駆逐艦を全て撃沈させた提督だった

 

吹雪「・・・あれは・・・私の司令官なの」

 

夕立「・・・え?司令官?あの怪物が?」

 

夕立は焦った・・・アイツ等・・・深海棲艦を虐殺し終えれば

 

今度は私達の番なんじゃないかと・・・

 

夕立「今すぐに逃げよう!ここは危険だよ!」

 

吹雪「だ、ダメだよ!司令官を置いて撤退することは出来ないよ!」

 

夕立「そもそもなんで提督さんが出撃してるの!?」

 

吹雪「それは・・・その・・・」

 

そう言い争っている間に提督が船に戻ってきた

 

海を見ると無惨な姿で浮いている深海棲艦の姿があった

 

提督?『ミィツケタ!ヒャハハハ!」

 

吹雪&夕立「「ヒッ!?」」

 

二人は提督から距離を取り、そして銃口を向けた

 

だが提督はどんどん距離を詰めていた

 

夕立が砲撃するも怯む様子もない

 

そして吹雪の前に提督が立った

 

夕立「吹雪!逃げて!」

 

だが時すでに遅し

 

提督は吹雪へと爪のような何かを振り下ろしていた

 

吹雪(結局ここで沈むんだね・・・)

 

吹雪は目を瞑った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが痛みはやってこなかった

 

恐る恐る目を開けると優しい提督の目があった

 

姿は化物だ、だが涙を流しながら

 

提督『コノコは・・・ワタシのだいじナ・・・ナカマだ・・・』

 

と言って後ろへと倒れた

 

皮膚は少しずつ元の人間の色へと戻っていった

 

吹雪「司令官!しっかりしてください!」

 

と言って吹雪は駆け寄った

 

夕立は腰が抜けたのか立てないまま

 

夕立「助かった・・・ぽい?」

 

と泣きそうな表情で言った

 

吹雪は思いだしたように言った

 

吹雪「妖精さん!鎮守府まで急いでください!」

 

その号令と同時に

 

船は鎮守府へと向かった

 

                     ~続く~

 




はい、どうでしたか?

自分でもすっごい話飛んだなと思いました

ま、まあ、窮地は何とか脱出出来たみたいですね

次回、提督がどうなるのか

お楽しみに!

次回も読んでいただけると嬉しいです!

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