前回のあらすじ!
提督、悲しい人。
艦娘視点
ーーーー到着一時間前ーーーーーーー
元帥「・・・と言う訳なんだ。理解できたかね?」
艦娘「・・・正直理解なんてできません」
当然だ。何故私達を嫌っている提督のところになんか行かなければならないのだろう
まあ、解体処分よりは遥かにましだろうけども…ね
元帥「まあそんなに難しい表情をするな、すぐに慣れるさ
何せあの提督は彼の同期を遥かに上回るほどの実力者だ」
艦娘「・・・・・・」
本当…どうしてこうなったんだろう
大本営の書類は私も読ませてもらった
『司令官が不自然な動きをしたら直ぐに射殺せよ』
それは最初は驚いたわ。司令官を殺せなんて命令聞いたこともないもの
それに不自然な動きって…どれだけその提督は大本営から嫌われているのかしら
元帥「きっとアイツはいい奴だよ…だから心配しないでほしい」
艦娘「・・・元帥がそうおっしゃるのなら信用します」
元帥「ほら、あと1時間もしたら到着するようだ」
ーーーーーーーーーーそして現在ーーーーーーーーーーーー
艦娘「特型駆逐艦の一番艦、吹雪です!」
提督「君が新しい艦娘だな…」ジーッ
吹雪「な、なんでしょうか///」
提督「・・・いや、何でもない
すまないな、見つめてしまって」
吹雪(この司令官の何処がおかしいのでしょうか?)
彼女はいたって普通の新米司令官という認識をした
提督「さて、自己紹介も済んだし、これから寮の紹介でも・・・」
吹雪「ま、待ってください!」
彼女は一つだけ聞きたいことがあった
それはもちろん・・・
吹雪「司令官は、私が嫌いですか?」
そう吹雪が聞くと提督は少々困惑したような表情で言った
提督「・・・もし、そうだったのなら君を歓迎しないだろ?」
吹雪「!!ですよね!すみません、いきなり失礼な事を聞いてしまって」
吹雪(やっぱり優しい司令官だ…)
提督(あぁ…ダメだ、感情を制御しなきゃ…この子とあの艦娘は違うんだ…違うんだ
違うのに…何で、涙が…)
吹雪「??司令官、どうしたんですか?」
提督「いや、何でもないんだ、気にしないでくれ」
吹雪(明らかに泣いてる…?でも、どうして…?)
吹雪は困惑していた・・・司令官が泣いているのだ…
こんな光景は、始めて見た
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提督「・・・ここが、駆逐艦の寮だ」
吹雪「広いですね!」
提督「ハハハッ、そうか?」
吹雪「それにキレイですし…」
提督「褒めていただき光栄でございますよ?吹雪お嬢様」
吹雪「も、もう!///からかわないでください!」
何処がおかしいというのだろう…大本営の事を信じないわけではないけど
この人は…優しい人だ
『司令官が不自然な動きをしたら直ぐに射殺せよ』
こんな命令…出す必要があったのかな?
吹雪「ところで司令官、妖精さんは何処にいるんですか?
何処にもいなかったような気がしたのですが…」
そう聞くと、司令官は困ったような顔をして
提督「うーん…正直、昨日来てから全く見てないんだよね。
なんでだろう?」
提督「『良い人』にしか見えないとも言ってたような気がするし・・・」
吹雪「いえ、私達には見えるんですが・・・
この鎮守府に来て一回も見てないんですよ」
提督「・・・・・・・・・」
吹雪「・・・・・・・・・」
提督&吹雪「「ここには妖精さんがいない!?」」
ーーーーーー数時間後--------
おかしい。こんなにも探しているのに一人もいない
てか異例過ぎる。鎮守府に妖精さんがいないって事自体が。
提督「吹雪!そっちにはいたか?」
吹雪「いません!姿すら見えません!」
提督「どうしよう…いきなり大本営に『妖精さんがいないのでどうしましょう』とか言ったら
どうなるか…」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
吹雪「・・・落ち着きましょう。今はまだ妖精さんがいなくても大丈夫かもしれません」
妖精さんは基本的に新しい艦娘の建造、改修をしてくれる存在だ
今いなくても問題はない・・・と思う
提督「・・・それもそうだな。えっと、今は何時かな?」
吹雪「午前11時ですね」
提督「よし、ちょっと早いけど昼食にしようか
そのあとに出撃でいいかな?」
吹雪「はい!了解しました!」
いよいよ初めての出撃だ。気合い入れて頑張らなきゃ!
提督「この出撃だがもちろん・・・」
吹雪「ええ、分かっています!」
提督「俺も出撃する」
吹雪「私一人で出撃ですよね!」
提督&吹雪「「・・・・・・」」
提督&吹雪「「はい?」」
~続く~
と言う訳で初期艦は吹雪ちゃんでした
あの?吹雪さん?何で笑顔でこっち来てるんです?
あっ(察し)
次回は出撃をかければいいなと思っています。
次回も是非読みに来てくださいね!