艦隊これくしょん ‐NextArea‐   作:セルラ

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十六話です!

今回は少々過去のお話が多いです!てか8割それです!ご理解ください!

皆さんは夏イベ何処まで行きましたか?私は全然行ってません!
     
まだE―2ですwflagshipコワイ


第十六話  (起きて)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ここは・・・どこだ・・・?」

 

提督は真っ黒い空間に一人いた

 

その空間には出口はなく、光も自身の足元しかなかった

 

 

 

「俺は・・・たしか、大本営に呼ばれて・・・」

 

そう考えた時だった

 

『憎い』

 

「ん?何だこの声は?どこかで聞いたことがあるような・・・」

 

その声はどんどん大きくなっていった

 

憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い

 

「何だこの声・・・徐々に近づいてきている!?」

 

謎の声はどんどん近づいている

 

声が近づくにつれ提督の心拍数が上昇していく

 

「やめろ・・・来るな!近づくな!」

 

いつの間にか提督は無意識のうちにそう言っていた

 

提督が瞬きをしたその時に

 

黒い深海棲艦のような化物が提督の前に立っていた

 

『ネェ・・・ナンデオマエダケイキテルノ?ナンデソンナニシアワセソウナノ?ナンデオマエダケ?ナンデ?』

 

化物はそう聞いた。その声は誰が聞いても不快感しか生まない冷たい声だった

 

「あ・・・ぇ?」

 

提督はいきなりの事で冷静に答える事が出来なかった

 

『ネェ・・・コタエテヨォ【兄貴ィ?】』

 

「アニ・・・キ?」

 

『・・・コレ、タベテェ?キットラクニナルヨォ?』

 

そう言って化物は自身の右腕を切り離した。

 

切った場所から赤黒い血液がおぞましい量出ている

 

提督は本能で危険を感知した・・・あれを食べたら『戻れない』と・・・

 

「やめろ・・・助けて・・・吹雪、助け_____!?」

 

化物は提督の口に無理やり右腕を押し込んだ

 

それは食べ物と呼べるようなものではなかった。不味い、吐きたい、見たくない…だがその時

 

「アガアアアアアアアアアァァァ!?」

 

提督の体に痛みが生じた。生半可な痛みじゃない、ショック死するほどの痛みだ

 

その時提督は全てを思い出した・・・

 

 

「ヤメロ!来ルナ!ワスレタクナイ!イヤナンダ!トメロォ!」

 

提督は抵抗しているが、侵攻が止まる訳がない

 

『抵抗シテモ無駄。大人シク飲マレロ』

 

冷たく笑った声が聞こえる

 

「ダマレ・・・ダマレダマレェ!ソノ醜イ口を開クナァ!」

 

『・・・タイムリミットダ、今回モダメダッタネェ?』

 

怪物がニタァと笑いながらそう言った

 

それと同時に急に睡魔が襲ってきた・・・痛みを和らげる為に脳がそうさせたのだろうか?

 

そのまま提督は意識を手放した

 

『モウ兄貴はハナサナイカラ・・・』

 

その怪物の声がうっすらとそう聞こえた

 

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吹雪「マスターに・・・抉られた?」

 

??「そうですよ?酷いですよね、マスター」

 

吹雪「・・・酷い」

 

吹雪は少女のマスターへの怒りを露にした

 

吹雪「貴方はそれでいいんですか?」

 

??「私は別にいいんですよね。もう慣れましたし。あと、私の名前は樹奈です」

 

少女・・・樹奈はそう告げた

 

吹雪「樹奈さん・・・」

 

吹雪は心配そうな顔で樹奈を見つめる

 

樹奈「まあ、私の話はここまでにして、これから私はどうしましょう?

  帰る場所もないですし・・・」

 

吹雪「じゃあ、この鎮守府にいてもらっていいですか?」

 

吹雪はそう提案した。

 

樹奈「いいんですか!?本当に私のような異端がいてもいいんですか!?」

 

樹奈は驚いていた。こんなに優しく接されたのは初めてだった

 

吹雪「もちろんですよ!後で皆さんにも紹介しますね!

  まあ・・・司令官がまだ戻ってきてないんですけどね・・・」

 

樹奈「司令官・・・?それって提督さんのことですか?」

 

吹雪「そうですよ」

 

樹奈「へぇ・・・因みに今は何処に?」

 

吹雪「大本営ですよ。もう行って約3週間が経過しましたが・・・」

 

樹奈の表情が一瞬曇った。だが吹雪はそれに気づくことはなかった

 

樹奈「・・・そうですか、きっとすぐ帰ってきますよ!」

 

吹雪「そうですね!信じて待ちましょう!

  それでは樹奈さんを皆に紹介しましょう!」

 

樹奈「樹奈でいいですよ。吹雪さん」

 

吹雪「!?何で私の名前を・・・?」

 

樹奈「金剛さん?に運ばれている時に聞こえたんですよ『吹雪に頼んだら何とかなるカモ』って」

 

吹雪「・・・・・・そ、そうですか!」

 

吹雪は嬉しそうな表情をしていた

 

吹雪「ま、まあとりあえずは部屋の位置などの確認に行こう!樹奈!」

 

樹奈「・・・ええ、もちろんですよ!」

 

そう言って吹雪は歩き出した

 

樹奈は複雑そうな表情で

 

樹奈「もしもの事があれば・・・その提督さんを殺すしか・・・」

 

そう呟いていた

 

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現在、提督はうなされたまま起きない。

 

艦娘達はそんな彼を不安そうな表情で見ていた

 

その中でも吹雪は特に悲しそうな表情で彼を見ていた

 

吹雪「・・・司令官の容体は?」

 

夕立「・・・昏睡状態っぽい。全く目が覚めないっぽい」

 

吹雪「・・・そう。司令官に何か変化は?」

 

樹奈「たまに『フ・・・ス・・・ナイ』と言ってるくらいです」

 

吹雪「一体司令官に何があったの・・・」

 

吹雪は提督の手を握っていた

 

吹雪「・・・司令官・・・起きて・・・下さい・・・」

 

吹雪は泣きながらそう呟いていた

 

                          ~続く~                                   

 

 

 

 

 














どうでしたか?

提督は何なのか・・・

次回もお楽しみに!

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