艦隊これくしょん ‐NextArea‐   作:セルラ

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十五話目です!

どうぞ、見ていってください!

今日はアプデだー。


Episode3 鎮守府混乱編
第十五話  (混乱)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督視点

 

 

提督「・・・ここが私の鎮守府か」

 

そう言って提督は車から降りた

 

約三週間ぶりに提督は自分の鎮守府に戻ってきた

 

だが、彼の目には期待や希望はなかった

 

提督「・・・何故だろう、すごく憎いのにどこか懐かしいんだ

   一回も来たことが無いはずなのに・・・」

 

提督は少し混乱していた。

 

提督「まあいいか、とりあえずは入るとするか」

 

そう言って扉を開けた時だった

 

艦娘「誰だ!?」

 

提督「!?」

 

提督は瞬間的に扉から手を放し距離を置いた

 

艦娘「って、その服・・・!?もしかして、提督か!?」

 

提督「??ああ、そうだが?」

 

艦娘「おーい!皆!提督が鎮守府に帰ってきたぞ!」

 

そう艦娘が言うとたくさんの足音が聞こえてきた

 

その中でも一人の少女・・・吹雪が抱き着いてきた

 

吹雪「司令官!お帰りなさい!」

 

提督は若干困惑していた・・・この少女は誰だ?俺が会った事は『ない』はずだ

 

提督「・・・大変失礼だが、俺は君と会ったことがあったかな?」

 

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吹雪視点

 

 

 

天龍さんの一言が聞こえた

 

私は書類を放置して全速力で玄関に走った

 

夕立「ちょ、ちょっと吹雪!書類は!?樹奈も何か言ってほしいっぽい!」

 

??(以降、樹奈)「もう多分聞こえてないです・・・」

 

夕立「私も吹雪を追いかけるから、あとはよろしくね!」

 

樹奈「あ、ちょっと!・・・行ってしまいましたか」

 

少女の名前は樹奈、前に金剛達を救った装甲艦だ

 

夕立達とはすぐに仲良くなり、今日も書類の手伝いをしていた

 

樹奈「・・・まあ、いいですか、今日くらいは。私も追いかけますか!」

 

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吹雪「司令官!お帰りなさい!」

 

そう言って無意識のうちに吹雪は提督に抱き着いていた

 

およそ三週間もいなかったのだ。吹雪はかなり心配していたのだ

 

だが、提督からの一言は吹雪の期待を壊すような一言だった

 

提督「・・・大変失礼だが、俺は君と会ったことがあったかな?」

 

吹雪「え?」

 

吹雪はその一言しか出せなかった。

 

吹雪「・・・冗談ですよね?司令官」

 

提督「いや、すまない、俺はここに『新しく着任したんだ』」

 

吹雪は信じられないといった目で提督を見ていた

 

人違いか?いや、この顔や声は間違いなく司令官だ

 

じゃあ何故?これは嘘じゃないのか?

 

提督の表情を見る限り嘘をついているとは思えなかった

 

吹雪(そうだ、司令官は用事があって大本営に行っていたんだ)

 

吹雪「あ、あの・・・大本営で何があったのですか?」

 

提督「大本営?それはもちろん・・・」

 

と言ったまま首をかしげていた

 

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提督視点

 

 

提督「あ、アレ?何があったんだっけ・・・?」

 

思い出せない、何を命令されてこの鎮守府に来たのか

 

俺は昨日提督となれと言われたばかり・・・だ?

 

アレ?おかしいぞ?昨日は元帥と話をしていたはずだ

 

鉄底海峡が再び奪われたことを言われたはずだ

 

提督「ちょっと待ってくれ、俺はここに初めて来たんだよな?吹雪」

 

目の前にいる艦娘・・・吹雪に聞いてみた

 

吹雪は驚いた表情をしていた

 

ぁ…レ?何で自己紹介もされていないのに名前が浮かんできたんだ?

 

吹雪「・・・いいえ、貴方は三週間前に大本営に行ったはずです」

 

提督「三週間・・・前?」

 

その一言を聞いた瞬間・・・提督の頭の中に見たことのない記憶が思い出されていた

 

着任してすぐに一人で遠征に行ったこと、吹雪とともにカレーを作った事

 

そんな様々な記憶が瞬間的に流れ込んできた

 

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吹雪視点

 

提督「ァア・・・違う・・・しらない・・・こんなの、知らない!」

 

そう言って司令官は頭を抱え始めた

 

吹雪「司令官!?」

 

名前を呼ばれたことも驚いたが今度はいきなり司令官が苦しみ始めた

 

天龍「吹雪!提督はいきなりどうしたんだ!?」

 

天龍が聞く。だが、それは吹雪に分かる訳もなかった

 

吹雪「分からない。だけど、大本営の事を聞いた瞬間にこんなふうになってしまって・・・」

 

その時だ、樹奈がいきなり司令官に飛び込みそのまま鳩尾に一発殴りを入れたのは

 

提督「_____」

 

司令官は何も声を上げずにそのまま崩れ落ちた

 

 

樹奈「天龍さん!すぐに医務室へ運んでください!」

 

樹奈の鋭い声が聞こえる

 

天龍「!?分かった!」

 

そう言うと天龍はすぐに司令官を担いで医務室へと向かっていった

 

樹奈「手の空いている人は交代で提督さんを看病して!」

 

艦娘「わ、分かった!」

 

そう言って艦娘達は天龍の後を追った

 

その場には吹雪と樹奈だけが残った

 

吹雪「樹奈!一体何を!?」

 

樹奈「・・・吹雪、聞きたくないと思いますが、あの提督さんは・・・」

 

 

           

 

 

     『記憶が・・・グチャグチャになってますよ』

 

                                                                   ~続く~














どうでしたか?

久しぶりに提督が出てきたのですが・・・どうやら訳アリの様子

少女は樹奈(きな)と言います。覚えておいてくださいね

混乱している提督と吹雪。

二人はどうなってしまうのか

次回もお楽しみに!

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