比企谷八幡「ここがしあわせ島か…」   作:凡人?

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─テスト─

 

 

14日目

 

仕事中布具里と隣り合わせになり、前の話を聞くことにしてみた。この島の秘密は分かるのだろうか

 

「なぁ、布具里。君は、この島に流れ着いたって言ったよな。乗っていた船が沈んだのかい?」

 

(ぎっくぅ!)

 

「あはははは。そ、そうだっけ?」

 

「?」

 

ん、なんか引っかかるな。さらに尋ねてみるか。

 

「どうしてそんなに動揺してるんだ?そういえば、船が沈んだんなら、携帯でもありそうなもんだけど…」

 

「うるさいなぁ!どうでもいいじゃないかそんなこと!」

 

布具里はその場を去ってしまった。

 

「……あやしいな。何を隠してるんだ?」

 

 

 

 

 

15日目

 

木に果物がなっていた。食べようか迷った挙句、とりあえず戸塚に食べさせてみた…。

 

「八幡、ありがとう!美味しいよ!」

 

「あぁ、よかったな」

 

(ちっ、しまったな。食べられたのか…)

 

なかなか酷いことをしてる八幡であった

 

 

18日目

 

 

 

収容者の人々が草が生い茂った広場に来た。

 

 

「今日はここの当たりの草を刈ってもらう。午前中に終了させるのだ!」

 

「「「はい。」」」

 

「声が小さい!」

 

「「「はーい!」」」

 

(うざっ)

 

「よろしい」

 

そう言って兵士は立ち去っていった。

 

「ちぇ、この作業はペラが貰えそうにないな。」

 

(ガサガサッ)

 

その時、草むらの中から1人の日焼けした子供が出てきた。

 

「………!?」

 

(すまねぇ、ちょっと通るよ。)

 

(ガサガサガサッ……。)

 

「誰なんだ、今のは」

 

「バオだね、この島の原住民だよ。」

 

「えっ?」

 

「この島の反対側に小さな集落があるんだ、」

 

「でも日本語喋ってなかったか?」

 

「戦争が終わった後も、この島には日本兵が住み着いていたんだって。それに今はBB団の連中が日本語を喋っているからね。」

 

「へぇ……」

 

 

 

18日目の終わり

 

 

戸塚と一緒に宿舎に帰っていると、こういう時に限ってBB団の兵に出くわしてしまう。

しかも厄介事を持って

 

「オイ、お前達。トイレが汚いから掃除しておけ。」

 

「はい。…あーあ、疲れているのに。」

 

「はぁ、一緒に早く終わらせよう!」

 

「そうだな、やろうか。」

 

20日目

 

今日は二軍のテストの日らしい。俺たちはバッティングを見せるそうだ。コンバートもありえるから、今やっているポジション以外も守ればいいらしい。

 

「この前の試合は出れなかったが、今日はいい所を見せつけてやろう。」

 

(どんっ)

 

「あぁ、すまんすまん。俺が先ね。」

 

「お、おい!…ちぇ、仕方がないな。でも、その次は俺だぞ。」

 

「だめだよ!テストはこの収容所に来た順番って決まってるんだ。」

 

「えっ。じゃあ俺は最後じゃないか!…」

 

 

そして時は流れ最後の1人、八幡の番だ

 

 

「ふぁ〜あ、退屈だからそろそろ帰るか。」

 

副署長が帰ろうとするところ、江川班長が止めてくれた。

 

「あと一人なんですが…」

 

「最後は誰だ?あぁ、アイツか。一応見ておくか。」

 

ガスッ、カンッ、カンッ、ガスッ、ガスッ、カンッ、カンッ、ガスッ、カンッ、ガスッ。合計22点。

 

 

「………。」

 

副署長と江川班長が唖然になっている中、1人のBB団兵士は

 

「ほぅ、あの八幡って言うのなかなかやるようですね!」

 

その言葉に副署長はイラつき、その兵士を殴った。

 

(どうやら、うまくいったようだな!)

 

 

この打撃成績のお陰で、ペラがもらえた。

 

 

次回へ続く…。


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