比企谷隊①
28万人が住む三門市に、ある日突然異世界への「門(ゲート)」が開いた。門からは「近界民(ネイバー)」と呼ばれる怪物が現れ、地球上の兵器が効かない怪物達に誰もが恐怖したが、謎の一団が近界民を撃退した。彼ら、界境防衛機関「ボーダー」は、近界民に対する防衛体制を整え、依然として門から近界民が出現するにも関わらず、三門市の人々は今日も普通に生活していた。
門が初めて開いてから4年半後、主人公の比企谷八幡が高校2年になる前の春休みの話である。
三門市本部西側警戒区域内
そこには、4人の少年少女がいた。
「……ヒマだな」
1人の男が呟く
彼の名は、三日月オーガス。A級1位の比企谷隊のアタッカーだ。
「そうだな」
そう寝ぼけながら言うのは、比企谷八幡。比企谷隊の隊長だ。
「2人共今は防衛任務中ですよ!ちゃんとしてください!」
そう2人に小言を言うのは、姫柊雪菜。比企谷のアタッカーで三日月と同い年だ。
「八幡…シフトチェンジまであとどのくらい?」
「え〜と……後何時間だったっけ?真姫?」
『はあー呆れた。あんた、隊長でしょあと1時間ぐらいよ』
耳につけた通信機から、呆れた声が聞こえる。
比企谷隊のオペレーターの比企谷真姫で、俺の、妹だ。
「2人共あと少しなのでがんばりましょう」
「そうだな。詩乃、ここから射線は通るか?」
「えー大丈夫よ」
そう言うのがうちの隊のスナイパー、朝田詩乃で、俺の幼馴染で恋人だ。
『ゲートが開いたわ、トリオン兵が来るわよ。誤差3.15。バムスター25、モールモッド15よ』
(今日は、なかなかトリオン兵が多いな、30分ぐらい前にもこれくらい来たし、面倒くさいなあ)
そう、心の中で愚痴を零しながら、指示を出す。
「来たか」
三日月も既に戦闘態勢に入っていた。
「了解。三日月と詩乃は、バムスターを、俺と雪菜は、モールモッドを片付けろ」
「「「了解!!」」」他の3人が答えて、モールモッドが現れた場所に移動を始めた。
「旋空孤月」
そう呟いて、オプショントリガーの「旋空」を発動して、モールモッドを切り裂いた。その後、雪菜の孤月:槍と俺の孤月で、残りのモールモッドを片付けた。
すると、三日月と詩乃もバムスターを全て片付け終わっていた。
すると、真姫から通信が入った。
『八幡。Aの11地区にバンダーが1体現れたから、今すぐそっちに行って。忍田本部長からの指示だから』
(Aの11地区か。少し離れてるな。)
「分かった!すぐに向かう。お前たち、こっちは任す」
「了解。あとは、任して」
「八幡先輩、気をつけてくださいね」
「八幡、無理しないでよ」
と3人に言われた。
てか、雪菜と詩乃は、心配しすぎだろ。
「ああ、行ってくる」
そう言って、俺はグラスホッパーを起動させて目的の場所へ跳んだ。
目的の場所に到着した。だが、既に、バンダーは、バラバラになっていた。
(かなり、派手にやられてるこれはA級の誰かだな)
そう思い俺は、真姫に通信を入れた。
「真姫。俺の前に誰が来たか調べてくれないか?」
『分かった。調べるからちょっと待ってなさい。……おかしいわね』
「どうした?」
『ここに先着した部隊やボーダーの人間はいないわ。あんたが1番最初にきてるわよ』
(どういうことだ?じゃあこれは、一体。)
そう考えてると2人組の男が来た。
「あーあ、ハッチに先越されたか」
そう言ってるのは、A級7位の三輪隊のアタッカーの米屋陽介だ。
米屋陽介
ボーダー本部所属A級7位三輪隊隊員のアタッカー。
ヘッドセットやカチューシャで上げられた前髪と、ハイライトのない切れ長の目が特徴。とても好戦的な性格で、ボーダーでも使う人が少ない孤月:槍を使っている。ほとんどの人から、槍バカと呼ばれており、A級3バカの内の一人。
「比企谷。お前が、これをやったのか?」
今俺に質問してきたのが、A級7位の三輪隊の隊長の三輪秀次だ。
三輪秀次
A級7位三輪隊の隊長。過去の大規模侵攻の際に目の前で近界民に姉を殺された事から、近界民を殺すことがボーダーの役目だと言い切る程に激しい憎悪を抱いている。 俺達比企谷隊のメンバーは、生活費を稼ぐ為にボーダーに入隊した為、一時期俺達とは、仲良くはなかったが今では普通に喋れる程度にまでの関係には、なった。
「いいや、まさか俺が来た時には、もうこうなってたんだよ」
「しかも、俺より先着した人はいないんだとよ」
「どういうことだ?まあ良いこの件は、俺から城戸司令に報告しておく。行くぞ陽介」
「おう!じゃあな!また今度三日月達とランク戦しようぜ」
そう言って2人は去っていった。
その後俺は、三日月達と合流して、今日の防衛任務を終えた。
キャラの口調めっちゃむずい!
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