サイタマなしのワンパンマン   作:黒だんご

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バタフライ効果

 俺は元地球人。死んだ記憶はないが、ある日知らない場所で産声を上げていた。

 両親はふつうの日本人、と言っていいのか分からないが、顔は日本人。俺もおそらく平凡な顔に成長するのだろう。

 この世界に国はなく、AからZの市がある。言語は日本語しか存在せず、金髪の娘も黒いおっさんも大陸の端から端まで日本語を話す。このご都合具合はマンガやアニメ世界だろう。そう予想していたが、調べてみると正解だった。ここはワンパンマンの世界だ。怪人が出現しているし、その災害レベルが神、竜、鬼、虎、狼となっている。この表現方法がワンパンマンだ。また、この世界の世界地図の大陸部分をよく見れば埼玉県に見える。

 人の顔は村田版だ。美人率が高くて顔が縦長い。と言っても3次元と2次元で見え方が違うがな。

 

 ワンパンマン世界となったら、俺のやることは1つ。筋トレだ。そして人知を超えた力を手に入れてやる。サイタマとは言わなくとも、スイリューレベルの力を手に入れたらかなりモテるからな。ヒーローとなって怪人をやっつけるのもおもしろそうだし。サイタマのような命がけの戦いはできないかもしれないが、黒光りみたいに余裕のある勝利でも救われる人はいるのだし許してもらいたい。俺はこの世界を楽しめればそれでいいんだ。

 

 問題は筋トレの時期だ。早ければ早いほど強くなれるとは思うが、やり過ぎると身長が伸びなくなるかもしれない。かと言って遅すぎると原作が始まってしまう可能性もあるからなあ。今が原作のどの時期か分からないから、安全を考えると早めにやっておきたい。ワクチンマンとか巨人弟とか怖いし。

 

 よし、もういい。今すぐやるか。黒光りみたいに筋トレで巨大化した例もあるしな。

 まあ赤ちゃんだから、人より多めにハイハイしてみよう。それでも筋トレになるだろう。

 

 俺はあまり意志が強くなく、ほどほどの筋トレになっていた。しかし赤ちゃんとしては驚異の力を手に入れ、両親を驚かせることになった。勉強はほどほどに手加減しておいたので、天才だが鬼才ではない程度。

 3歳で保育園に入園。腕立て伏せ100回、上体起こし100回、背筋100回を達成。しかしランニング10キロは無理だ。1キロが限界。毎日やるのも無理だ。2日置きが限界。もっとも、他の園児と比べれば圧倒しているが。かけっこや腕相撲ではいつも断トツ一番。だいたい3つ上の平均的な子どもと同じくらいの実力だ。

 

 それからもトレーニングの日々は続く。5歳にしてランニング10キロを達成。戦闘を見越して格闘の練習も始める。サンドバックを殴ったり、拳を鍛えるために素手で畑を耕したり。しかし、筋トレはサイタマ式をやめて、できるだけ重い負荷でやるようにした。黒光り式だな。だってサイタマ式で強くなるような気がしないのだもの。彼は怪人と戦う経験値と怪人に物怖じしない心の強さがあったから強くなれたのだと思う。俺のような高みの見物派は黒光り式がいいと思う。

 

 6歳で小学校に入学。この頃になると筋肉が目に見えて膨らみ始めた。スクワットやベンチプレスの持ち上げられる重さも急速に重くなっていく。四月に30キロ、八月に35キロ、十二月に43キロ、次の四月には60キロ。

 そして12歳。小学校を卒業する頃には1500キロのスクワット、700キロのベンチプレスが可能になっていた。ただし、いつの間にか身長が止まってしまって、黒光りして、その上ハゲてしまったが。タツマキ、クロビカリ、サイタマ。3人のギャグ補正を手に入れてしまったわけだ。容姿は残念になったがその分強くなったと信じたい。まあ気にすることはない。この世界は強ければモテるはずだからな。実際小学校でも、女子たちがかわいいと言って俺のつるつるの頭を撫でていたしな。

 

 そして中学校入学。俺は目立つので、入学の初日から先輩の視線は感じていた。しかし登校わずか一週間で、不良の先輩に囲まれるとは思わなかった。

 

「おいハゲチビ。なんでてめえハゲなんだ? 病気か?」

「くっくっくっく。病原菌め。きもいんじゃ死ね!」

 

 などと言われて、ムカついたのでボコってやった。ヒーローは一般人を襲わないって? いや、俺ヒーローじゃないから。ちやほやされたいだけだから。

 先輩方は次の日、また次の日もやってきた。それからしばらく日を置いて、番長っぽい男が子分を引き連れてやってきた。子分の大半はいくら俺が強くても番長には適わないと思っているようだったが、一部はめちゃくちゃ恐れている子分もいた。俺にボコられた先輩や、俺と小学校が一緒だった先輩がそうだ。

 

 結果はまあ、俺が番長を一方的にボコって終わりだ。それでも本気出すと死んじゃうからめちゃくちゃ手加減してたんだけどな。

 

 そうしてまた日々は過ぎていく。夏休みの頃には筋トレの重さが2トン、軽の自動車なら軽々と放り投げられるほどになっていた。完全に人間をやめていると思う。

 そんな俺の前に、ブタ貯金箱の怪人が現れた。

 

「小銭出せ! 小銭入れろ!」

「きゃああああ!」

 

 怖くなかったと言えば嘘になる。しかし女子の悲鳴はそれ以上に勇敢さを与えてくれた。

 戦わなければモテない。せっかくの筋肉なんの役にも立たない。この怪人はどう見ても俺が修行の一環として上に投げて自分で受け止めている1トンのバーベルよりもしょぼい突進力。当たっても死にはしない。だったら戦う選択肢しかない。

 

「小銭出せよ!」

「いやだね。お前みたいな雑魚に従う義理はない」

「なんだとお!」

 

 俺が小銭を断ると、ブタ貯金箱は突進してきた。俺も覚悟を決めて突進した。

 そして、衝突。パギャーンというガラスが割れたような音と共に、刺すような痛みが全身を襲う。

 

「いてててて」

 

 予想通り貯金箱の突進の威力は大したことなかった。ちょっと痛いくらいだ。ただ、割れた破片が皮膚を切り裂いてしまって、そっちの方が痛かった。

 サイタマやクロビカリと違って、俺の体は斬撃に耐える硬さを持っていないようだ。

 

 

 その日から、俺はより実践を見越した対怪人戦闘トレーニングを行うようにした。具体的には、皮膚を硬くするために岩にぶつかってみたり、熱に強くなるために真夏の砂浜で横になってみたり。

 しかし、修行の度に病院送りになるだけだった。硬いものが当たると皮膚が切れる。熱なら火傷。一般人と同じだ。

 今までの修行と違い、何度やっても耐性がついていないかのようだった。それが当然なのかもしれない。人間は科学的に硬さや熱耐性に限界がある。サイタマやクロビカリがおかしいのだ。もちろん俺が2トンの重さを持てることも十分非常識ではあるが、斬撃や熱はもっと根本的におかしい。こういう常識があるために人間の殻、リミッターを外せないのかもしれないが、頭の中でこれ以上非科学的なトレーニングをしても意味がないと悟ってしまった。何より熱いとか痛いとか苦しい思いをしたくない。

 俺は斬撃や熱の訓練を諦めた。その代わり、筋トレ、スピードトレ、格闘技術に力を入れることにした。

 

 そして3年が経ち、高校に入学する。

 俺はパワーばかり増えていて、スピードがあまり増えてないことが気になっていた。そこでいろいろ工夫したり試してみたのだが、結論として、俺は2足より4足の方が速いことが判明した。

 俺は身長133センチしかないが、体重は100キロある。手足は短く、クマのような体格だ。2足で走ると短い足のせいですぐに転びそうになる。だが4足なら、筋力を十分に使える。試しに100mを比べると、2足で8秒9、4足で5秒6だった。一気に改善されたのだ。しかしまだまだ速くなりそうな感覚がある。

 俺は4足走法を極めることにした。そのためには動物っぽい勘が必要だと思ったので、山でトレーニングすることにした。放課後は毎日山に行き、野山を駆け回った。そうすると本物のクマに遭遇してしまうこともあったが、ふつうに俺の方が強かった。

 

 高校3年の頃、テレビで異種格闘技大会を見た。優勝者は俺と同年代くらいに見える男。スイリュー。原作キャラだ。

 この頃から強さはすさまじく、全試合楽勝だった。また、彼の技は美しく、見るものを魅了した。とてもモテていた。

 

 俺もああいう風にモテたい。そろそろ彼女が欲しい。肉体の性欲はなく、精通の気配もないが、気持ちの問題だ。女性とくっつきたいという。しかし、さすがの俺も、スイリューにはまだ勝てない感じがした。確実に勝つために格闘技を本格的に習うべきだと思った。だとすれば、流水岩砕拳が一番いいだろう。後々のことを考えてもガロウやバングと知り合いになっておくのは悪くない。

 

 大学入学と同時に流水岩砕拳の道場を尋ねた。険しい山の上にあったが、山登りは毎日やっていたので俺には大したことのない距離だった。

 

「ほう? 子どもがよく1人で登ってこれたな。何よりその歳で素晴らしい筋肉だ。入門希望か?」

 

 道場の先輩方は俺を小学生だと思っていた。背は低いし、顔も幼いからな。筋肉はあるが、赤ちゃんみたいにプニプニだし。どうしても幼く見える。

 

「はい、入門希望です。ただし私は18歳です。鍛えすぎたためか背が伸びなくって」

「ん!? 本当か!?」

 

 先輩方はとても驚いていた。半信半疑の人もいたが、納得とかホッとしている感じもあった。小学生が山を登れてしまえば、その小学生の才能は先輩方を遥かに上回ることになってしまう。そういう相手には嫉妬せざるをえないが、18歳の鍛え抜いたチビなら逆に同情がわくのだ。チビは身長という才能に見放された人間だからな。

 なお、髪については、ハゲだと思われていない。修行のために坊主頭にしていると思われている。俺の口からハゲだと言わない限り誰も疑わない。こういう場所では坊主頭は珍しくないからな。

 

「こんちゃ! おなしゃす!」

 

 そしてバングと初対面。体育会系っぽい挨拶。

 

「ほう。気合が入っとるな。入門希望か?」

「はい」

「そうかそうか」

 

 バングも俺を小学生のように見て、にこにこ笑っていた。バングくらいの歳になれば小学生も大学生も変わらないかもしれないが。俺の歳を聞いた時は驚いていたけどね。

 

 入門当初は筋トレや雑用が中心と言われた。俺は初心者グループに入れられた。ガロウは11歳らしくちっちゃいが上級者のグループにいた。

 俺達は若い先輩に連れられ、道場の外に出る。バケツを1人2つずつ持って小川へ出る。まずは水汲みを行うらしい。

 

「ふっふっふ。どうだ? これはただの水汲みではなく、修行なのだ。7リットルのバケツを両肩に背負い、水をこぼさぬよう、岩場を歩く。筋力とバランス感覚の基本がなければできないぞ?」

 

 俺には非常に不利だった。足が短いので岩場を飛んで移動しなければならず、どうしても水が漏れてしまう。

 

「ははは。ただ大きいだけの筋肉ではマイナスだということだ。自己流の筋トレで無駄な時間を過ごしたな」

「そうですね。ご指導ありがとうございます」

 

 顔のデカい先輩が俺を見て笑っていた。うっとうしいがボコるわけにはいかない。

 この男、ニガムシという名前だ。原作で見たような気もする。いや、気のせいか。

 

 水汲みは零し続けて終了。ただし体力は一番あったぞ。

 水汲みの後は雑巾がけ。これは俺の独壇場だ。普段から四足で走ってる怪物だから二足歩行の人間ではまるで相手にならないぞ。

 

「な、何!?」

「速すぎる! 目が追いつかん!」

「や、野生だ! 動きが完全に野生だ!」

 

 先輩方は目が点になっていた。素人に対して実力の差を見せつけ、しょうもない自尊心を満たしたかったのだろうが、その計画は崩れ去った。

 

「ふ、ふん! あいつは手足が短いから有利なだけだ!」

「あいつは犬だ! いや、ブタだ! 人間っぽくないからああいうことができるのだ!」

 

 先輩方は俺を嘲ることでプライドを守っているようだった。俺は内心でにやにや笑っていた。

 

 このように雑用をしつつ、型、バランス、受身を学んでいった。

 半年して、やっと短い足でもバケツの水を零さないバランス感覚を手に入れることができた。そして2年後、素人グループの中では最速で模擬戦をやらせてくれた。相手はなんと、13歳のガロウだ。思春期で一気に背が高くなった。

 

「チッ、爺め。なんで俺がガキ相手に」

「ガロウ! やっちまえ!」

「ボコボコにボコれ!」

 

 先輩方は才能溢れる俺が気に食わないようだった。俺がやられるのを期待している。

 俺は、喜ぶべきか悲しむべきか微妙なところだ。雑魚先輩相手に完勝してストレス発散もいいが、ガロウに負けて学ぶのも一興。

 

「始め!」

 

 そして試合が始まった。ガロウは流水岩砕拳の構えを取る。俺もまだ素人の域を出ないがほぼ同じ構え。

 

 流水岩砕拳。

 

 うわ、速い速い速い。目が全然追いつかない。てか目の近くに手が来るせいで驚いて目を瞑ってしまう。全く見えない。攻撃自体はほぼ効いてないけどね。

 

「くっ」

 

 と、知らぬ間に足をかられていた。自慢の筋肉を発揮する間もなく、転ばされる。

 

「ふん」

 

 鼻で笑うガロウ。

 目を開けると、ガロウは俺に跨り、首のところで主刀を寸止めにしていた。

 

「そこまで!」

 

 バングの声で試合終了。

 

「よっしゃ!」

「いいぞガロウ!」

 

 先輩は大喜び。ガロウは不満げだ。頭をかきながら舞台を出ようとする。

 

「チッ。こいつに勝ってもなあ」

「待てガロウ」

 

 しかし、そんなガロウをバングが呼び止めた。

 

「なんだ?」

 

 バングはガロウに答えず、俺を見る。

 

「まだいけるじゃろ? もう一戦じゃ」

 

 お、やらせてくれるのか。ちょうどいい。消化不良だったんだ。

 

「はい! やります!」

 

 それから俺は、ガロウに一方的に攻撃され、何度も何度も転ばされた。

 純粋なスピードとパワーは俺が勝っているかもしれないが、技量と実戦経験が違い過ぎた。攻撃が全く当たらない。全てかわされるか受け流される。これが流水岩砕拳かという感じだ。おもしろい。

 

「はあ、はあ、はあ」

「はあ、はあ。もう一回お願いします!」

「おいテメェ! いい加減にしろよ! お前の攻撃なんて全く当たらねえ。俺にとっちゃ何の修行にもなんねえんだよ!」

 

 何度目の挑戦だろうか。ガロウがとうとう反発し始めた。

 

「やれ、ガロウ」

「おい!」

「やれ」

「チッ」

 

 ガロウは嫌がるが、バングも譲らない。何か狙いがあるようだ。俺の姿を見て初心を思い出せとかそんな感じかな? 俺にとっては実戦経験が積めるだけありがたい。

 それから何度も模擬戦を行った。二人とも汗だくで、動きが鈍っていく。特にガロウは消耗が激しい。

 

「ぐっ」

「やった! 当たった!」

 

 そしてとうとう、俺の攻撃がガロウに当たった。指が肩に掠っただけだがガロウは大きくよろめく。

 その隙に張り手。

 

「しまっ、ぐはっ!?」

 

 張り手は気持ちよく命中。ガロウは激しく壁に叩きつけられた。

 

「それまでじゃ!」

 

 そして試合終了。俺は気持ちよく一日を終えることができた。

 

「ちょっ、待てよ爺ぃ! なんで俺が油断して失敗したら終わりなんだ! 不公平だ!」

「負けは負けじゃよ」

「負けてねえ! 実践なら何度も殺している!」

 

 ガロウはバングに不平を言うが、バングは取り合わない。たぶん最近ガロウが怠けているから渇を入れたかったのだろう。

 ガロウはバングと俺を強く睨み「クソ!」と言って去った。

 

 それから俺とガロウの奇妙なライバル関係のようなものが始まった。基本的にガロウが勝つのだが、体力は俺が上なので、俺が技を学ぶたびに差が縮まっていく。始めは一方的な試合だったものが、徐々にいい勝負になっていく。ガロウでもなかなか仕留められない。というか試合形式だからガロウが勝つのであってガロウの攻撃は俺のダメージになってないからな。

 ついにはある日、その試合でも俺が勝つ。プライドを傷つけられたガロウは、死にもの狂いで修行する。また俺は勝てなくなり、差がつき始める。差がついたガロウは満足し、怠け始める。また差が詰まって、一回だけ俺が勝つ。またガロウが本気で修行する。

 

 そんなある日のこと。バングが俺とガロウに一枚のチケットを見せてきた。

 

「スーパーファイトっちゅう異種格闘技大会があるんじゃが、道場の宣伝にお前達どちらか出てくれんかの」

 

 ガロウは一瞬俺を見た。

 

「ふん、宣伝なんてゴメンだぜ。お前が出ろ」

「よいかね。チバくん」

「よろこんで!」

 

 やったぜ。ここから俺のモテモテ街道が始まるんだ。

 

 会場は思ったよりもずっと広く、大勢の観客に包まれていた。

 一回戦はどうしても緊張してしまったが、相手が弱かったのでワンパンで楽に勝てた。というか決勝まで全部ワンパンで終わってしまった。やはりガロウやスイリューが出なければ大したことない大会なのだろう。スネックさんでもベスト4の常連だしな。

 

 優勝した俺はかわいい女の子達にキャーキャー言われた。握手してください、頭を触らせてください、等々。俺はできるだけかわいい女の子を狙って要求に応じていった。そして1人の女の子に狙いをすまし、こそっと耳打ち。

 

「きみかわいいね。暇だったらこれから遊びにいかない?」

「え、暇だけど。いいの?」

「うんいいよ。いこいこ」

 

 そうしてこの日、俺は1人のファンと遊園地で遊んだのである。ホテルには行ってくれなかった。

 

 こうして充実した日々を過ごしていた。俺は気付くと大学4年となり就職活動を始めていた。

 しかし、せっかくこの世界に来てまでサラリーマンはやりたくない。今でも十分強いから、ヒーローになるか、スイリューのように格闘試合を回って生計を立てたい。だが、この世界にはまだヒーロー教会がなかった。原作のどの時期か分からないし、ヒーローは一旦諦めて格闘技で食っていこうかな?

 そう思っていた秋、とうとうヒーロー教会の立ち上げが新聞のニュースになっていた。大富豪アゴーニが、彼の息子を命がけで救った青年に感動して設立することにしたらしい。怪人カニランテとの戦闘で死亡した青年の名前はサイタマ。俺と同じ22歳だったようだ。

 

「って、えええええええええええ!?」

 

 サイタマ死亡!? この世界終わったんじゃないの!?


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