やはり俺とこのダンジョンは間違っている 作:ばーたるゃん
~2時間後~
「...はぁ」
腕が無いという違和感になるべく意識をむけず、寝ようとしていたが、眠れないまま時間だけが過ぎていった
「...片腕が無いんだよな」
...痛みが無い分変な感覚だな...いや、正直俺も腕を無くすとは考えてなかったが
...ちょっと出かけるか
「うおっ!?」
起き上がるため、腕で床を押そうとして倒れた
「...不便だ」
...義手はいくらするんだ?いや、安くはないと思うよ。うん...覚悟するか。
「...ハァ...」
...ステイタスを更新してもらうか
「ステイタスの更新は...ヘスティアさんが帰ってくるのは6時間後くらい...だな」
~6時間後~
「ふぅ...疲れたー!って、えぇっ!?ハ、ハチマン君!?なんでもうホームに...いつもならもう一時間かかるはず...」
「あー、まぁ...少し、いえ、かなりやばいことがですね...」
「...なにがあったんだい?」
「...まぁどこか違和感を感じません?」
「...!?ちょ、ちょっと待ってくれ、キミ、腕が無いように見えるんだけど」
「まぁ、見てのとおりです」
「...どうしてそんなことになったんだい?それを聞かせてくれ」
「実は―――
―――という事が起こりまして...」
「ふむふむなるほど...って、おい!全体的にキミが悪いじゃないか!」
「まぁ、そうなんですけど、それで、自分の義手の金ぐらいはどうにかしますんで」
「だから、ステイタスの更新をお願いしたいんですけど」
「...あ、あぁ」
―――――
Lv:2
力 I 0
耐久 I 0
器用 I 0
俊敏 I 0
魔力 I 0
MAGIC:
[インガーンノ]
・速攻魔法
・一日一度使用可能
・30秒間、自身の能力を大幅に上昇
SKILL:
[自
・
―――――
...Lv.2か、あれが偉業だとは思わないが、魔法も使ったし
「俺、あれが偉業だったとは思わないんですが...」
「まぁ、偉業だって認められたんだから、キミが倒さなかったらもっと被害が出ていただろうし」
...まぁ、Lv.2になれたしいいか...あ、スキルの欄、なにか...
「あの、スキルの欄に...」
「ミスだ、ミスミス」
...ミス、か?あーはいミスですね
「発展アビリティはどうする?」
「あー、なにがあるんですか?」
「耐異常と狩人だ、どっちにするか考えておいてくれよ?」
「考えるまでもなく耐異常っすね」
〔ヘスティア視点〕
うーん、この子はベル君とはちがって隠し事とかもできそうだし...
このスキル、教えていいかな...?
―――――
[自己犠牲]
セルフ・サークリフェンス
・早熟する
・誰かを助けるという行動をしているとき、効果は増幅する
―――――
「ねぇ、ハチマン君、キミ、自分のステイタスの上がり方が異常だって分かってるかい?」
「...そうなんですか?比較対象がベルだけなんでなんとも...」
「ちなみに、ヴァレン某がレベルアップした一年が今までで最速だった、それをベル君が塗り替えて一ヶ月半が最速となったが」
「今、さらに更新された...所要時間は20日だ」
「あ、じゃあしばらくギルドには伝えない方がいいですよね」
「いいのかい?世界最速の称号は」
「いいです、まぁ2ヵ月後にでも」
「そうか...よし、分かったよ」
...ヘルメスと同じこと使用としてるのは...少し気がひけるな...
「...それと、さっき聞いたその腕...義手がいることになりそうだ」
「...ですよね」
...ナァーザ君も確か義手だったよな...
〔ハチマン視点〕
...よし、後は...明日でいいか
~次の日ギルド~
...俺らの担当の...なんだったか...そう、エイナさんはどこか...
「おや...君は確か...ちょっと待ってて、エイナでしょ」
「え、いや、あー、はい」
「エイナー!!」
「あれ?ハチマン君?どうしてこんな時間...えーと、まってね、君...いままで義手だったっけ」
「いや、まぁ、これから必要になりますかね」
「...どうしてそうなったか理由を聞こうか、着いてきて」
ハチマンはエイナにつれられて小部屋に入っていった
「...さぁ、話してもらおうか」
「あー、まぁ―――
―――と、まぁこんな感じですかね」
「強化種かぁ...」
「...そして、これから話すことが本題なんですけど」
「あぁ、うん」
「13階層へ行く許可を下さい」
「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?バッカじゃないのぉぉぉぉぉぉぉ!?」
...ちょっとー?そんなに?そうですよね、知ってた
「あ...ごめん、じゃなくてね!?君、既にそこで片腕失ってるんだよ!?分かってるよね!?」
「いや、分かってますけど...ほら、俺一人じゃなくてあいつらとですよ」
「ベル君と...うーん...それなら...いや、でも...」
...おや?駄目もとだったんだが...
「...君達なら...水準は超えてるんだけど...うーん...」
「...はぁ、良しとしましょう。でも...」
「でも...?」
「片腕で戦えるの?」
「...まぁ、慣れていきますよ」
「...それじゃ、用事は済んだんで帰ります」
「あ、ここでちょっと待ってて」
そういうとそのアドバイザーは急ぎ足で何かを取りにいった
...帰りにバベルでも寄るか...
今回も誤字、脱字等ありましたらお知らせください