うずまきモエギ、NARUTO世界に生きる   作:ココスケ

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第8話

ハクレン小隊が結成され一年。

主にCランク任務を行っていた4名だが、2日間Bランク任務に出向く事になった。

 

Bランク任務と言えば、他国の忍者と戦闘になる可能性がある任務。

待つだけなのがこんなにも不安になるとは思わなかった。

 

だが、予定では今日の夕方帰ってくる筈だ。

 

『なんか…嫌な感じがするな。』

「ん、不安になる。」

 

アカデミーから帰ってきて1時間。

夕方になり、嫌な予感が募る。

それが的中していたと知るのは、それから1時間後の事である。

 

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インターホンがなり、来客を知らせる。

…父は、鍵を持っている筈だ。嫌な予感で心臓がバクバクとうるさく感じる。

 

「…はーい。」

 

玄関を開けると、父はおらず、やぐらさん、ウタカタさん、メイさんの3人のみであった。

3人とも表情が暗いし、所々怪我を負っている。

 

『…お前ら、どうした?何があった。』

「先生が…俺を庇って…亡くなった。」

 

やぐらさんから発せられた言葉で、時が止まった。

 

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それからアカデミーへ登校を再開したのは一週間後であった。

書類諸々は水影様がやってくれた。

葬式を行い、遺品の薙刀を貰っても実感は湧かず、一週間帰ってこなかった事で受け止められた。

不思議と涙は出てこない。

 

寂しいとは思ったが、その分牛鬼が居てくれた事で隙間を埋められた気がした。

 

3人とも私達を心配してよく家に来るようになった。

特に、やぐらさんは。

 

のめり込むように薙刀の修行をする内に、時は流れていく。

 

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「白、長十郎…ありがとう。」

 

父の2回目の命日。

いつの間にか2年も経っていた。

 

白と長十郎と共に墓参りをした。

3人はもう来ていたらしく、墓が綺麗になって花が生けられていた。

私達の花も生けてお参りを済ませた後、日課の修行をする。

 

赤い柄の薙刀は、父が使用していた遺品。

風遁を使って斬撃を飛ばせるようになるなど、私も立派な忍者風魔法使いとなっている。

 

サイのように墨で何でもできるような修行も行い、羽根で空も飛べるようになった。

移動が楽になるし戦闘の幅が広がった。

 


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