うずまきモエギ、NARUTO世界に生きる   作:ココスケ

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第4話

アカデミー生2年目の初夏。

7歳になった私は、アカデミー校舎前である事件に巻き込まれる。

 

「も、もう…やめて…」

「痛い…嫌だっ…」

「ふんっ…男女の癖に俺らに命令してんじゃねぇよっ!」

 

ドカッバコっと、かなり力をいれて人を殴っている事が分かる。

これは…助けなければ。

 

「…何してるの?」

「見て分かるだろ?コイツらの調教だよ。」

 

得意げにリーダー各の男子生徒が見せたのは、殴られてボロボロになっていた─白と長十郎であった。

 

「…調教が必要なのは、貴方のほうじゃないの?」

「な…」

 

何か言い返す前に、リーダー各の男子生徒の顔に平手打ちをし、殺気を出す。

 

「ゴミ虫の分際で人間の真似をしてんじゃ無いわよ。さっさと失せろ。」

「ひ…ヒィッ…」

 

全員逃げ去っていくのを確認し、殴られていた白と長十郎に医療忍術を使う。

普通の医療忍者よりも回復速度が段違いな私の医療忍術は、スグに2人の傷を治す。

 

「もう、痛いところは無い?」

「は、はい…ありがとうございますっ!」

「ありがとうございます!貴女の…お名前を…」

 

「私は、うずまきモエギ。」

 

私はそれだけ言い残し、立ち去った。

後ろからの熱い視線に気付かぬまま。

 

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「「おはようございます、モエギ様。」」

「お、おはよう…。」

 

いつの間にか、白と長十郎の2人が私の下僕の様になっていた。

私をモエギ様と呼び、執事の様に私の身の回りの世話をする。

 

(どうしてこうなった)

『(昨日助けてから2人の中ではお前は天使様になってる。こうなった人間はどうしようもない。諦めろ。)』

 

帰る時も護衛と称しストーキングされ、どうやって振り切ろうか悩んでいると校門に見慣れた2人を見つけた。

 

「やぐらさん、ウタカタさん!」

「ぬおっ!ってモエギ…毎回飛びつくのは辞めろって…ん?あの2人は誰だ?」

 

やぐらさんの目線の先には、少し離れた所から私達を監視している白と長十郎がいた。

 

「ストー…んんっ、断っても着いてくるから2人に助けてもらおうと思って。」

『あの2人がいじめられてたのを助けたら信者になった。着いてくるのは護衛だかららしいぞ。』

「そうかそうか…で、いつまで俺に張り付いているつもりだ?」

「…ダメ?」

『しばらくしたら気が済むから自然と剥がれると思うぞ。』

「なら張り付いている間に俺が言ってこよう。」

「…分かったよ。ウタカタ、頼んだ。」

 

やぐらさんは仕方ないなとばかりに私の頭を撫でる。完全に妹を見る目ではあるが、頭を撫でられるのは気持ちいい。

 

「モエギ…なんでいつも俺に張り付くんだ…」

「張り付きがいがあるから。」

「張り付きがいってなんだよ!?何基準だ?」

「…体温と匂い。暖かいしいい匂いだし…」

『お前…前世猫だったりしない?』

「に、人間だったはずだもん…多分。」

 

気が済んでやぐらさんから離れると、やぐらさんの顔が少し赤い事に気付く。

 

「やぐらさん…どうしたの?」

「…何でもない…ぞ?」

『モエギが可愛すぎるから照れてるんだな、分かるぞ。』

「な…確かに可愛いけど…そういう意味では…妹みたいなものだし…。」

『俺、〝モエギが可愛すぎるから照れている〟としか言ってねぇぞ?そういう意味ってどういうこどだ?ん?』

「牛鬼、からかわないの。」

 

他愛もない話をしていると、疲れた様子のウタカタさんが戻ってきた。

 

「アイツら…話が通じない。信者怖ぇ…。

ストーカーは辞めるように言ったが…信者状態を解くのは無理だった。」

「「…。」」

 

いつもクールなウタカタさんがこの様子である。

 

…信者の力ってスゲー!


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