東方神帝録   作:ガルシオン

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《前回までのあらすじ》
夜椿崎 魄颯は武器の扱い方を向上させる為に槍、剣、体術等の修行をすることにした。
あれからかなりの時を経て、ついに修行を終えた魄颯は、フィレーネと共に精神世界から戻っていくのであった。


人形師と遭遇しました。

魄颯達一行は精神世界から戻た後、これからの予定について考えようとしていた。

 

 

魄颯「やった!無事に戻ってこれた!!」

 

カラミティウス『──ところで魄颯よ。お前はこれからどうするつもりなのだ?』

魄颯「……二つ…気になっていたことを確かめる。」

カラミティウス『気になっていたことだと?なんだそれは?』

魄颯「この雪のことさ。季節外れにも程があるでしょ。普通なら今頃春になってるはずだよ?フィレーネ、僕ひょっとして間違ってる?」

フィレーネ『いいえ、あってると思うわ。暦の上では春のはずよ。』

魄颯「なぜこの時期になっても春が訪れず、そしてこんなに雪が降ってるのか。これが、僕が気になっていたことさ。」

フィレーネ『なら、調査も兼ねて空でも飛んでみたらどうかしら?』

カラミティウス『ふん。フィレーネも時にはまともなことを言うではないか。』

フィレーネ『いいえ、私は常にまともよ。』

カラミティウス『(どこがだ!?)』

魄颯「う~ん。でもその前に、もう一つ妙に気になる事があるんだよね。」

カラミティウス『なんなのだ?それは。』

魄颯「うん…それがね───」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

カラミティウス『ほう……』

フィレーネ『それは気になるわね…調べてみましょう』

魄颯「うん、よろしく頼むよ」

カラミティウス『しかし、どちらを調べるにしても、何処を調べるのだ?』 

 

……全く考えてなかったなぁ……

う~ん…… 

 

フィレーネ『魔理沙とであったあの森とかはどう?あそこは魔力が濃くて感知があまり出来なそうだったから、どのみち足で調べなきゃいけないだろうし』

魄颯「なるほどね。じゃあそこにしよう」

カラミティウス『……やはり貴様、今日はやけにまともだな……』

フィレーネ『だから、私は常にまともよ!』

カラミティウス『(だからどこがだ!?)』

 

~少年霊体移動中~

 

というわけで、森の中を探索していたら、

 

魄颯「……ん?」

?「シャンハーイ」

 

突然、目の前に何かが飛び出してきた。

 

よく見るとそれは、きれいな少女の人形だった。

そして、中に桜の花弁が入った瓶を持っている。

 

フィレーネ『はっくん、あの花弁、ただの花弁じゃない……まるで、春そのもののような、変な感じ……』

魄颯「春そのもの…?じゃあ、あれが春が来ない原因かな?」

人形「シャンハーイ(トコトコ)」

魄颯「あっ、待って!」

 

そうこう考えてるうちに、人形が逃げていったので、見失わないように必死で追いかけることになったのだった。

 

~少年霊体追跡中~

 

 

人形を追いかけていると、一件の家にたどり着いた。

魔理沙のものではなく、それより少し大きめで、かなり綺麗なお屋敷だ。

 

?「お帰り、上海。」

人形「シャンハーイ!」

 

そして、そこには青い目の金髪の少女がいた。

強い魔力を感じるので、多分魔法使い…いや魔女だろう。

そして、上海、と呼んだ人形を操ってあの花弁を集めているということは、彼女が春を奪った犯人かな?

 

?「………誰?あなた。」

魄颯「ああ、僕は夜椿崎 魄颯。君は?」

?「アリス・マーガトロイド。ところで、こんな辺境の森の、さらに辺境にある私の家に、一体何の用かしら?」

魄颯「その人形の持ってるものが気になって、ね。」

 

それを聞いた彼女…アリスの目が鋭くなる。

 

アリス「……そう。これを追ってきたって事は、あなたが春を奪った犯人なのね。」

魄颯「……え?ちょっと待っt」

アリス「問答無用よ」

 

……変な誤解をされちゃったなぁ

戦いを避ける事は出来なさそうだし…

 

 

─────これは長い戦いになりそうだ。

 

【TO BE CONTINUED】




はい!いかがだったでしょうか!
現在8話目になりますが…ひとこと言わせてください。
長い間、投稿できなくて本ッ当にすみませんでした!!
しばらくの間スランプに陥ってしまってました。
とはいえ、現在も尚、若干スランプ気味で解消しきれておりません。
なので、どうかうちの子を私共々温かく見守っていただけたらと思っております。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。
───して、本編の事について触れていきますが、
ようやくアリスさんと合わせることができました。
今回登場した人形が持っていたものは一体何なのか。
詳しいことは次回の内容に深くかかわるので控えさせていただきます。

そして何より、戦闘描写を期待されている方には先に謝ります。
ごめんなさい!アリスさんとの戦闘は割と短めに、というより殆ど省略してしまう可能性があります(全部とは言っていない)。
なので、ご承知いただけると幸いです。

そして、ここまでお読みくださった皆様、本当にありがとうございます。

それでは次回予告をば、、、、

──アリスとの遭遇
───終わりの見えない激闘
─────その激闘の先にあるものとは一体

次回「僕、人形師と戦います。あと会話します。」

それでは、次回もお楽しみに!

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